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無慈悲な男は罪無き少年に反省を促す

2021.07.26.Mon.21:00
背中で一つにまとめられ伸ばしきった状態に固められた左右の腕に幾ら力を込めても、少年は自由を取り戻せない。頭部へと被せられた黒革のマスクの下で視界を塞がれた目を苦しげに歪め、マスクと一体化している輪状の金属によって閉じることを禁じられた口から言葉にならぬ呻きを漏らしながら暴れても、少年は窮屈に折り畳まされ伸ばせないようきつく圧迫された足を縛めから解放出来ない。
首から下を隙間無く包み込み手足の動きを大きく制限する黒革製の衣服を裸体へと着せられた哀れな少年は、自力ではどうやっても非道な拘束から抜け出せない。見ることとしゃべることを不可能にさせるマスクを与えられた頭部を振り乱しながら暴れ、助けを欲する誇りを捨てた叫びを放っても、少年を危機から救い出す存在は現われない。
人ならざる高位の存在として有していたほぼ全ての力を封じる術が施された拘束と、地下室の内側に監禁された哀れな少年はもう、格下に見ていた人間に為す術無く飼育され一方的に辱められるだけの存在だ。
緩み無い拘束に全身を詰め込んだ姿を強いり続けても、それどころか食事すら与えていなくとも何の問題も無く生きていける。そんな不老不死にして不死身の能力のみをわざと封印されずに残された少年はもはや、死という救済も認められぬまま人間らしからぬ残忍な嗜好を持つ男の思い通りに弄ばれ、玩具として好き勝手に使われるしか無い。
気まぐれに地下室へと足を運び、拘束と封印の術に綻びが無いことを丹念に確認する油断も隙も慈悲も持ち合わせていない男に捕らわれ支配された少年は今日も、愉しげに弾んだ男の言葉に絶望と戦慄を募らせながら屈辱と恥辱に満ちた逃げ場の無い地獄に苛まれるしか無いのだ。

「吸血鬼君、おはよう。君の大好きな朝ご飯の時間だよ。たっぷり飲んで、今日もみっともなく悶え狂おうね-」
「あぉっ、えぁぁぁっ!? んぐ、うっ……えぶうぅ!? あごっ、ぶべあぁっ!」

一番大嫌いな朝ご飯の宣言を笑い混じりに聞かされた少年は、本来ならば容易く引き千切れるはずの裸体を覆う拘束服を耳障りに軋ませながら、非道な男から逃れようと床の上で後ずさりをした。
もちろん、そんなことをしても逃れられはしない。力を取り上げられ、ただの人間並みの肉体へと貶められ、その非力な肉体から視覚と言葉に加え手足を用いた選択肢さえも没収された無様な少年吸血鬼の無意味かつほとんど位置の変わらない後退は、遥かに年下である人間の男を余計に悦ばせるだけに終わってしまう。
持参した青色のバケツに並々と注がれた冷酷な朝ご飯を己の魔力で操作し無防備な口目掛けて侵入させてくる男の行動に抗えない少年吸血鬼は、身に覚えの無い罪を理由にした罵倒を浴びせられつつ口内の肉と牙を撫で回して胃へと潜り込む強烈な液体媚薬を、気が狂う程の発情を促されながら絶対に死には辿り着けぬ息苦しさと共に次々と嚥下させられる道以外、一つも残されてはいないのだ。

「苦しい? 辛い? でも、君に命を奪われた人達はきっともっと苦しくて辛かったよ? この程度で音を上げるってことは、反省がまだまだ足りないのかな? それじゃあ、食べ終わったら次は久しぶりにその拘束服に魔力を流し込んで身体中を気持ち良く苛め続ける気持ち良い地獄を作ってあげる。前に作った時よりも強力な媚薬を飲んでるから、多分ものすごく辛いだろうね。でも、それくらいで丁度良いよね? 反省ゼロの吸血鬼君?」
「あぶっ、ぼばっ、べぼぁぁぁぁっ!」

自分はそんなことなどしていない。男の言葉を否定する為に、少年が媚薬に蹂躙されている口で悲痛に喚く。
無実だから許してくれ。この拷問をとめてくれ。あっという間に体積を増した乳首と男根で拘束服を内側から押し上げつつ、少年がはしたなく火照った肉体をくねらせながら冤罪を主張する唸りを放つ。
その、滑稽極まりない悶絶の様子を特等席で堪能し歪んだ興奮を募らせながら、無慈悲な男は罪無き少年吸血鬼を支配し嬲ることで生まれる至福を誰にも邪魔されない地下空間で愉しみ続けていた。






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