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仕置きに向けて男は気まぐれに首輪を引く

2021.07.22.Thu.21:00
指先から二の腕までをすっぽりと包み込み、手を厚く覆うことによって指の使用を禁じる白い革で作られた拘束具。手首から二の腕にかけてを緩み無く締め上げる幾本ものベルトと肩の裏側を通る太く厚い白革によって自力で脱ぐことを不可能にさせ、その上で左右の肘から手首までを身体の前で強制的に密着させる機構を備えた頑丈かつ無慈悲な拘束具。
逞しく鍛え上げた筋肉を用いても振り払えない。そんな拘束具を与えられた男は腕の自由を完全に取り上げられ、自分を捕らえた敵の悪意を何一つとして拒めない立場へと追い込まれてしまった。
頭部全体を通る黒く細い革のベルトで、強烈な媚薬混じりの呼吸を強要するフィルターが一体となっている鼻と口を覆う黒革のマスクを装着された男は。隷属の証である黒革の首輪を巻き付けられその首輪の前部に長い鎖を結び付けられた男は。無防備にさらけ出された男根の根本と亀頭の真下に黒いベルト型のローターを巻き付けられた哀れな男は。憎い男をこれ以上無く愉しませる惨め極まりない散歩を、助けの来ない地下室で為す術無く強要されてしまっていた。
それは呼吸の度に発情を上乗せされ、意に染まぬ興奮によって硬く張り詰めさせられた男根を絶対に絶頂には辿り着けぬ緩くもどかしい振動で延々と苛まれながら行わされる、屈辱と恥辱に満ちた散歩だ。

「はぁ、はぐっ……うぁ、はあぁ……っ!」

マスク越しに怒りを飛ばし非道な辱めに対する抗いの態度を示していた男の口はもう、媚薬の吸入を少しでも抑えようと呼吸を制限する余裕さえ無いまま喘ぎ混じりの乱れきった吐息を絶えず漏らし続けている。首輪から伸びた鎖を黒い笑みを浮かべて引く男の力に逆らって足を踏ん張らせながら男根を弱々しい振動で嬲るローターを引き剥がそうと腰をよじらせていた男は、逆らう余力を跡形も無く削ぎ落とされた足を情けなく跳ねさせつつ、どうやっても射精には届かぬ刺激を淡々と生むローターの責めを限界まで膨張し泣いているかのように透明な蜜を垂れ流している男根で無抵抗に受け入れさせられている。
望まぬ発情を迎えさせられ、強制的な歩行をさせられている男は、すでに心も身体も屈服に至っている。狭い地下室をぐるぐると歩かされ、自身の汗と淫液に濡れた床を休み無く移動させられている惨めな男は、とっくの昔に自分を弄ぶ男への哀願を抱き、疲弊に歪んだ声で何度も何度も許しを請うている。
けれど、残忍な男は慈悲を一切もたらさない。自分が散歩をさせている男が敗北を認める鳴き声を上げても聞き入れなかった男は、誇りを捨てた懇願さえも紡げなくなった男に一方的な命令と更なる地獄を躊躇い無くもたらしていく。

「おい、さっさと歩け。しっかり足を動かしてご主人様に付いてこいと言っただろ? またさっきみたいにお仕置きをされたいか? ん?」
「うぁっ、あぁ……! はっ、はくっ、うぁぁっ」
「そうだ、やれば出来るんだから最初からやれ。もしまた足の動きが鈍ったら、今度は問答無用でお仕置きだ……分かったな?」
「あぁ、はっ、は、ひいぃ……っ!」

イきたくてもイけない男根を今以上に苦しくされるお仕置きを、二度と味わわされたくない。男根を緩くいたぶる淫具の駆動を変化させ、苛烈な振動で絶頂寸前まで上り詰めさせられた男根から射精の目の前で甘い悦びを取り上げられる拷問に狂わされながらの歩行など、させられたくない。
恐怖と怯えに支配され、戦慄と疲弊に歪んだ舌足らずな返事を発しつつ震える足で行う前進の速度を引き上げた男を冷酷に細めた目で堪能しながら、残酷な男は右手に握った鎖を引き捕らえた男を次の仕置きに向けて、気まぐれに地下室中を歩き回らせていくのだった。






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