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自覚した衝動は淫蕩な主従関係を導く

2021.07.12.Mon.21:00
鍵を掛け忘れて出勤したが、それに気付いたのが電車に乗った後だった為諦めてそのまま仕事へと向かった。
その朝の記憶も忘れて夜遅くに自宅であるマンションの一室へと帰ってきた男を待っていたのは、わずかに開いたままとなっていた玄関の扉と、廊下に脱ぎ捨てられた見知らぬ衣服、そして自分の布団で気持ち良さそうに熟睡しているパンツ一枚の格好となった男の姿だった。
予想外の光景に、男が居間の入り口で立ち止まる。
目の前にいる男は不法侵入者だ。警察を呼ばなければならない。といった思考すらも導き出せずに、男はただただ呆然と立ち尽くしいびきをかいている男を見つめている。
その放心がどれくらい続いた頃だろう。男は、眠っている人物が隣に住む男だという事実を思い出すと同時に我に返り、鞄をテーブルに置きその上に外したネクタイを乗せると、布団に歩み寄って男の身体を揺さぶり起床を促し始めた。

「○○さん、ちょっと○○さん。起きてください、ここは貴方の部屋じゃないですよ」

隣人が部屋を間違えたのは、鍵を掛け忘れた自分にも少し原因がある。そう穏やかに考えながら、男は左半身を下にして眠る隣人を手で優しく押す。ゴミ出しなどの際に会った時にも認識していた隣人の肉体の逞しさに感心を募らせながら、男は隣人を夢から引っ張り出す為に声を掛ける。
しかし、隣人は起きない。酒臭い息を吐きながら惰眠を貪る隣人は男の呼びかけと揺さぶりを受けても眠りから覚めず、それどころか起床を求める働きかけに煩わしさを示すかのように呻きつつ、揺さぶる手を躱すかの如く体勢を変え仰向けに寝転がった。

「ん……うぅんっ」

ここまでやっても起きないのかと、普通であれば大半の者は呆れを抱くだろう。短気な者であれば、怒鳴りながら一層強く隣人を揺さぶるだろう。
だが、男はそのどちらでも無い反応を見せた。だらしなく足を開く格好となった隣人の股間が、真紅のボクサーパンツの内側で硬く膨らんで自己主張する男根が、男の自身でも知らなかった衝動を強く呼び起こしてきたからだ。
酒に酔っているとはいえ、鍵を掛け忘れていたとはいえ、人の部屋に無断で入ってその上恥部をはしたなく滾らせている隣人。そんな隣人を見下ろしながら、男は駄目だと自制しつつも太く立派な男根に、自分よりも一回り以上大きい隣人の男根に触れてみたいという欲望を抑えきれず、眠りを妨げないよう注意しつつそっと左手で包み込むようにボクサーパンツの上から男根へと触れた。
途端、男の身体に甘い電流が走る。初めて触れる自分の物ではない男根が行う脈動を布を通して手で感じた男は、その脈動に突き上げられるように全身をゾクゾクと痺れさせ、あっという間に己の男根もズボンの下で勃起させながら更なる欲望を掻き立てられてしまった。
もう男は、今まで知らなかった自分の変態的な衝動を律する発想さえ無い。鍛えられた他の男の肉体に魅力を感じるのは自分の華奢さがもたらす羨望が理由だ。その自己分析が間違っていたと嫌でも思い知らされている男は、ただ感心を覚えさせる物から性的欲望を掻き立てる存在へと変化した隣人の裸体を舐め回すように観察しつつ、隣人の男根をボクサーパンツ越しに左手で摩擦しながら右手で取り出した己の男根を、無我夢中になってにちゅにちゅと扱き始めた。

「はっ、はぁ、んぁ、ふぁ」
「んー……ふ、んごっ……くふぅっ」

この立派な身体に組み敷かれたい。自分の貧弱さを理解させながら、屈服させて欲しい。
支配を願う異常な願望を次々と思い浮かべ、異常だと理解しつつも己を抑えきれずに隣人と自らの男根への愛撫を行う男は、思い浮かべた願望が無意識に口から漏れ出していることにも快楽によって途中で隣人が覚醒に至ったことにも気付けぬまま二本の男根を弄り倒し、浅ましい欲に溺れた自らとそんな自分の欲を叶えてやる意思を募らせながら狸寝入りを行う隣人を絶頂へと、目を覚ました隣人を主とし男を従順な奴隷とする淫蕩な主従関係の開始を導く射精へと上り詰めさせていくのだった。






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