男は甘く淫らな敗北へと追い詰められる
2021.07.06.Tue.21:00
左右の指先から二の腕までを隙間無く包み圧迫する黒革製のアームバインダーによって、男の腕は背中で伸ばしきったままの状態に固定され、指を使いたくても使えないよう動きを大きく制限されてしまった。つま先から膝の近くまでを覆う、黒革で作られた左右が金具で一つに繋がれているブーツを履かされた男はその表面に取り付けられている幾本ものベルトを締めることによって足の自由を奪うブーツを脱ぐことを禁じられ、歩くことはもちろん左右の足を密着させられた状況から抜け出すことも出来ないよう拘束を加えられてしまった。
腕も、足も、思い通りには使えない。それだけでも、男は絶望的な立場へと置かれている。しかし、哀れな男への縛めはこれで終わらなかった。男を捕獲した無慈悲な男は無防備にさらけ出された男の裸体を笑い飛ばしながら、手足の拘束の指先部分とかかと部分に位置する丸い金具を鎖と南京錠で結合し、すでに自由など無いに等しい男の身体から更に自由を削ぎ落としてしまったのだ。
もう男は、何をされても拒めはしない。緩い海老反りを強要された肉体を無理矢理にベッドの上で膝立ちの姿勢にされ、同じように膝立ちとなった憎い男へと肩を抱かれる形で寄りかからされても、男は強い嫌悪とは裏腹に憎い男と距離を取ることさえも許されない。反抗を示す言葉を紡いでいた口を鼻と一緒に白く残酷な布を用いて塞がれても、文字通り手も足も出せぬ男はただただ無様に悲鳴を上げることしか出来はしなくて。哀れな男はどうすることも出来ぬまま、布に染み込まされた非道な薬品によって情けなく変化していく己の丸出しの恥部を、抑えきれぬ羞恥に震える自身の反応と合わせて醜悪な男に愉しまれ始めてしまった。
「ふふっ、アンタの身体、もうすっかり発情させられちまったな。確かに強力な薬だが、ここまでみっともなく火照る奴も中々いないぜ? 本当は、こうされるのを期待してたんじゃないのか? 捕まって、身動きを封じられて、好き勝手に弄ばれる。そんな展開を本当は望んでたんじゃないのか、ん?」
「んうぅ! うぐっ、ふうぅぅ!」
嬉々として浴びせられる侮辱に言い返したくても、口を湿った布と男の左手に押さえ付けられている男は何一つとして言葉を発せない。男の意に沿って肉体を淫らに狂わされていく辱めから抜け出したいと思っても、呼吸の度に吸入させられた淫猥な薬品の効果に翻弄させられている男の身体はもはやなりふり構わずに暴れる力さえも生み出せず、男は必死のもがきも虚しく硬く勃起させられた男根をひょこひょこと跳ねさせながらの惨めなダンスを披露し、嬲る男を余計に悦ばせることだけしか出来ない。
「ほら、ちゃんと見ろよ。気持ち良くなりたがっている自分の身体をしっかり見てみろ。乳首はビンビンに尖って、身体中が汗噴き出せながらビクビク震えて、チ○コなんか早く苛めてっておねだりするみたいにずーっと涙流しているぜ? 早く、気持ち良くして欲しいよなぁ? たくさん苛めて欲しいよなぁ? 射精をさせて欲しいよなぁ?」
「っぐ、ふぅ、むぶっ……!」
堕落を促す声に耳を貸してはいけない。苦しげに目を剥き乱れきった呼吸を最大限に抑えながら、男は自分を支配する男の誘惑を遠ざけようと試みる。
その、まだまだ気丈さを残した態度に目を細め、今回捕らえた男が実にいたぶり甲斐のある相手だという事実を再認識して口角を吊り上げた残忍な男は、前触れ無く呼吸を淫らに遮っていた布を外し、右手に握っていた茶色い小瓶の中身である淫薬を布にまんべんなく染み込ませつつ、愉悦をたっぷりと込めた声音で抗う男の右耳に絶望を募らせる言葉を流し込んだ。
「ま、嫌だって嘘吐くなら幾らでも我慢して良いぜ。俺はアンタが堕ちるまで、アンタが何処から雇われたのかを白状するまで……何回も何十回も、この布で口を塞ぐだけだからよ」
「う、あぁ……は、くぅ……っ」
陥落するまで終わらない。自分の誇りと尊厳が淫らな欲望に飲み込まれるまで、限界を超えた発情を強いられる地獄は決して終わらない。
とっくに理解させられていたはずの事実に改めて打ちひしがれながら、男は自分を容赦無く敗北へと追い詰める男の左手が持つ新鮮な淫薬が追加された白布に再度口と鼻を覆われ、呼吸を甘く蝕まれていくのだった。
↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ


にほんブログ村

B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓


スポンサーサイト

腕も、足も、思い通りには使えない。それだけでも、男は絶望的な立場へと置かれている。しかし、哀れな男への縛めはこれで終わらなかった。男を捕獲した無慈悲な男は無防備にさらけ出された男の裸体を笑い飛ばしながら、手足の拘束の指先部分とかかと部分に位置する丸い金具を鎖と南京錠で結合し、すでに自由など無いに等しい男の身体から更に自由を削ぎ落としてしまったのだ。
もう男は、何をされても拒めはしない。緩い海老反りを強要された肉体を無理矢理にベッドの上で膝立ちの姿勢にされ、同じように膝立ちとなった憎い男へと肩を抱かれる形で寄りかからされても、男は強い嫌悪とは裏腹に憎い男と距離を取ることさえも許されない。反抗を示す言葉を紡いでいた口を鼻と一緒に白く残酷な布を用いて塞がれても、文字通り手も足も出せぬ男はただただ無様に悲鳴を上げることしか出来はしなくて。哀れな男はどうすることも出来ぬまま、布に染み込まされた非道な薬品によって情けなく変化していく己の丸出しの恥部を、抑えきれぬ羞恥に震える自身の反応と合わせて醜悪な男に愉しまれ始めてしまった。
「ふふっ、アンタの身体、もうすっかり発情させられちまったな。確かに強力な薬だが、ここまでみっともなく火照る奴も中々いないぜ? 本当は、こうされるのを期待してたんじゃないのか? 捕まって、身動きを封じられて、好き勝手に弄ばれる。そんな展開を本当は望んでたんじゃないのか、ん?」
「んうぅ! うぐっ、ふうぅぅ!」
嬉々として浴びせられる侮辱に言い返したくても、口を湿った布と男の左手に押さえ付けられている男は何一つとして言葉を発せない。男の意に沿って肉体を淫らに狂わされていく辱めから抜け出したいと思っても、呼吸の度に吸入させられた淫猥な薬品の効果に翻弄させられている男の身体はもはやなりふり構わずに暴れる力さえも生み出せず、男は必死のもがきも虚しく硬く勃起させられた男根をひょこひょこと跳ねさせながらの惨めなダンスを披露し、嬲る男を余計に悦ばせることだけしか出来ない。
「ほら、ちゃんと見ろよ。気持ち良くなりたがっている自分の身体をしっかり見てみろ。乳首はビンビンに尖って、身体中が汗噴き出せながらビクビク震えて、チ○コなんか早く苛めてっておねだりするみたいにずーっと涙流しているぜ? 早く、気持ち良くして欲しいよなぁ? たくさん苛めて欲しいよなぁ? 射精をさせて欲しいよなぁ?」
「っぐ、ふぅ、むぶっ……!」
堕落を促す声に耳を貸してはいけない。苦しげに目を剥き乱れきった呼吸を最大限に抑えながら、男は自分を支配する男の誘惑を遠ざけようと試みる。
その、まだまだ気丈さを残した態度に目を細め、今回捕らえた男が実にいたぶり甲斐のある相手だという事実を再認識して口角を吊り上げた残忍な男は、前触れ無く呼吸を淫らに遮っていた布を外し、右手に握っていた茶色い小瓶の中身である淫薬を布にまんべんなく染み込ませつつ、愉悦をたっぷりと込めた声音で抗う男の右耳に絶望を募らせる言葉を流し込んだ。
「ま、嫌だって嘘吐くなら幾らでも我慢して良いぜ。俺はアンタが堕ちるまで、アンタが何処から雇われたのかを白状するまで……何回も何十回も、この布で口を塞ぐだけだからよ」
「う、あぁ……は、くぅ……っ」
陥落するまで終わらない。自分の誇りと尊厳が淫らな欲望に飲み込まれるまで、限界を超えた発情を強いられる地獄は決して終わらない。
とっくに理解させられていたはずの事実に改めて打ちひしがれながら、男は自分を容赦無く敗北へと追い詰める男の左手が持つ新鮮な淫薬が追加された白布に再度口と鼻を覆われ、呼吸を甘く蝕まれていくのだった。
↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ


にほんブログ村
B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓

- 関連記事

[PR]

