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男は上回った地獄に悶え鳴く

2021.06.08.Tue.21:00
分厚い筋肉に覆われている鍛え上げられた裸体にあらん限りの力を込め、言葉と舌噛みを封じる為にと装着された喉近くまでを貫く男根型の口枷に歯を立てて唸りながら、男は自身に与えられた縄拘束と守りたくても守れない尻穴へと加えられる容赦の無い恥辱から抜け出そうと暴れ続けていた。
だが、どうやっても状況は変わらない。幾ら頑張ってみても、男の逞しい裸体全体に這わされた縄は肌に食い込みながら無駄な足掻きを嘲るように軋む音を立てるのみで解ける気配を欠片も見せはしない。
二の腕と胸部を結ぶ縄と背中で交差させられた手首を縛る縄を与えられ、その二箇所の縄同士を後から足された別の縄で短く繋がれた腕へとどんなに力を入れても縄はビクともしない。左右の足首同士とすね同士、そして太もも同士をきつく括る縄をもたらされた足を動かそうと試みても、男は縄から抜け出せないばかりかふくらはぎの部分に腰を下ろしている自分を捕らえ辱めている男の身体をどかすことさえも叶わない。
手足の自由を奪われ、言葉すらも取り上げられた惨めな男。憎い男に足の上へと座り込まれ、ベッドでうつ伏せの体勢を強要された上で、無防備にさらけ出された尻穴を好き勝手にいたぶられている無様極まりない男。そんな男の悔しげで滑稽な痴態をあらゆる感覚で愉しめる特等席に陣取った非道な男は、反抗の手段を一つ残らず叩き潰した男に向かって心を刻む愉悦に満ちた言葉を嬉々として浴びせながら、ほんの数時間まで異物を受け入れたことなど無かったとは思えないくらいに蕩けきった尻穴にねじ込んだ右手の指で過敏な弱点である前立腺を執拗に抉り、抗いたくても抗えぬ男に尻穴のみでの絶頂をまた迎えさせた。

「刑事さーん? このままだとまたイかされちゃうよー? 大嫌いな悪人の俺の指でケツマン掻き回されてまたイかされちゃうよー? ほーら、イかされちゃった」
「っむぅぅっ! んぶっ、ぼ、ぶあぁぁっ!!」

もう何度目かも分からない。限界を超えた絶頂へと追い立てられながら、刑事と呼ばれた男は形だけの虚勢を張ることも忘れた状態で甘く歪んだ意味を成さぬ絶叫を放ち、残忍な男が腰掛けている足の部分を中心にして汗と淫液に濡れそぼった裸体をベッドを耳障りに鳴らしつつ痛々しく跳ね回らせた。

「あぉっ、えぁっ、んぐぅぅ! むぎゅぅぅぅっ!!」

ベッドと腹部に挟まれた男根の脈動に合わせてくねくねと踊り狂う刑事はもはや、意に染まぬ快楽に逆らう余裕も残されてはいない。
下手に身を悶えさせれば男根に淫らな摩擦が注がれ、腸内に埋まっている三本の指が不規則な引っ掻きを生み、更なる悦楽を余計に作り出してしまうという事実に思い至る思考能力も無くしたまま身悶え続ける刑事は、心も身体も陥落寸前の状態だ。
怒りよりも哀願を示し、悪を許さぬ思いよりも快楽を嫌がる思いを強く抱いている哀れな刑事。そんな壊れかけの刑事を眺めて黒く染まった満面の笑みを浮かべた男は、芋虫のように転げ回る気力も今の刑事には無いという確信を募らせつつ刑事の足から腰を上げ、枕の下に隠していた醜悪な器具を左手で引き寄せながら、刑事に次の責め苦を説明しつつ今までの尻穴への淫らな苦悶が前座に過ぎなかったことを冷酷にも思い知らせてきた。

「ふふっ、刑事さんのお尻はもうすっかりちょっとほじられただけでイっちゃう淫乱になっちっちゃったね。そんな淫乱ケツマンにこれをねじ込んであげたら、どうなっちゃうかな? これをねじ込んで、抜けないように固定して、スイッチを入れてケツマンを入り口から奥深くまで振動させながら俺の手でチ○コを扱いてあげたら、刑事さんは一体どれくらいみっともなくイき狂わされちゃうんだろうね? 愉しみにしているよ」
「うぁっ、お、うぅぅぅんっ!? か、も、ぎゅ! うみゅぅぅぅっ!!」

男の右指が引き抜かれた尻穴が、ゆっくりと閉じようとする。その閉じようとする穴をこじ開けて侵入してきた釣り針状の器具は表面に生えた無数のイボで感度の高まりきった腸壁を掻き毟りつつ最奥へと突き進み、その場所から離れないよう器具の端の部分にある輪と上半身を縛める縄を追い打ちと言わんばかりに登場した縄で固定されていく。
その圧迫に目を剥き、器具に拒絶を示すくぐもった悲鳴を発しながら身をよじらせても行動の選択肢を狭められ体力を大きく削られた刑事の裸体は必死さも虚しく器具の固定をとめられない。手早く縄を操り結び目を作っていく男の笑いと都合の良い解釈が混じり合った言葉に従って、刑事は次の責めへと、先程を遙かに上回る絶頂地獄へと為す術無く導かれていく。

「うんうん、嬉しいね。たくさんイけるの嬉しいね、刑事さん。そんなに一生懸命鳴いて悦んでる刑事さんの為に、俺頑張るからね。刑事さんがしっかり堕ちるまで、淫乱に育ったお尻と立派なチ○コを苛めて……何回も、何十回も、イきまくらせてあげるからねぇ……」
「んぎゅぅぅっ! うっ、うぅ! んー! むぐぅぅぅぅーっ!!」

逃げられない。スイッチを入れられたことで尻穴を苛烈に震わせ始めた淫らな釣り針の刺激に絶望を味わわされながら、刑事はうつ伏せだった裸体を仰向けに変えさせた男の手が丸出しの男根へと迫る光景を怯えに支配された目で見つめつつ何の効果も無い助けての叫びを部屋中に響かせ、自分を淫猥に壊す悪の男の興奮をより掻き立てさせていくのだった。






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