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箱に詰められ青年は壊し尽くされる

2021.06.03.Thu.21:00
四角く黒い箱の側面に、青年の顔面がある。それは比喩でも、装飾という意味でもない。箱の側面には、生きた青年の顔面が存在している。
一般的なホールケーキがすっぽり入る程度の小さな箱、そんな箱に内蔵された機構によって肉体を本来のサイズを無視して窮屈に収納された青年は、文字通り手も足も出せない肉体を為す術無く残酷にいたぶられ続けていた。

「おっ、んぉっ、ほ、イぐ、イぎゅ、イぐっ、ひぎゅぅぅぅっ!」

痛々しく目を剥き、飲み込みきれずに溢れた唾液に汚された口で惨め極まりない宣言を発しながら、青年が何十度目かも分からない絶頂へと押し上げられた。
箱の内側で、普通とは別物の状態に変えられた裸体が情けなく痙攣する。異常な状況にありながらも勃起の感覚はしっかりと残っている男根が小刻みに震え、箱の内部に向かってみっともなく精液を撒き散らす。
だが、無慈悲な箱は青年への責めを一切緩めない。何処にも逃れられない裸体を無理矢理に発情へと導き、意に染まぬ快楽を注いで絶頂を強要している箱は、休むことも男根を萎えさせる暇も認めず青年に快楽を次々と極めさせていく。

「もっ、もぅやら、イぐの、やら、たひゅけ、へ、もぅやっ、いやぁぁぁっ!」

嫌がっても決して終わらない淫獄。無様に身を踊らせて散らすことも許されない、容赦の無い快感の波。その淫らな暴力に心と身体を叩きのめされた青年は、机に置かれた箱の中で全身を痙攣させつつ嘘偽りの無い哀願の意思を胸に膨らませた。汗と涙と涎に塗れた真っ赤に火照った顔を悲痛に歪ませながら、青年は淫蕩な拷問からの解放を理性と本能でねだりにねだった。
すると、その願いが通じたかのように青年が一人きりで置き去りにされていた部屋に男がやって来た。その男は青年を箱に詰め終わりなき絶頂に閉じ込めた張本人の男で、誇りと反抗を跡形も無く溶かされた青年は憎んでいた男を目にして悦びと安堵が入り混じった表情を浮かべつつ、息も絶え絶えとなっている口で男に救いを求め始めた。

「ゆ、ゆりゅじで、くらひゃい……もぉ、ゆるひへ、たしゅけへ! くるっひゃう、イきしゅぎへ、おかしくなりゅ! 壊れちゃうぅぅぅっ!!」

今まで積み上げたあらゆる物が瓦解することに対する戦慄を声に乗せ、新たな絶頂に至りながら青年がなりふり構わぬ懇願を叫ぶ。
しかし、男の心はピクリとも動かない。正常な者であれば見聞きするだけで胸が締め上げられる程の切羽詰まった懇願も、自分の組織に潜り込んだ青年スパイを好きに扱って良い遊び道具としか認識していない男にとっては滑稽な見世物でしかない。
異常な男に正体を暴かれ、異常な拘束と淫猥な苦悶を注がれ、許しを請う言葉全てを異常な興奮の燃料へと変換される哀れな青年スパイはもはや、醜悪に微笑んだ男が躊躇い無く仕掛けてくる追い打ちにただただ無抵抗に嬲り倒され、己の崩壊を加速させられるしか無い。
引き結ぶ力も残っていない口に残忍な男の肉棒をねじ込まれ、男のみが所有しているカードキーを箱の上に乗せられたことで全身を包み込む悦楽を数段上の物に引き上げられても、逆らう術など一つも無い青年スパイはもう、男の思い通りに何もかもを壊され箱入りの従順な遊び道具になるよう常識と人格を男好みに上書きされるしか無いのだ。

「んっ、んみゅ!? もぶっ、ぼ、あぶっ、むぐぉぉぉぉっ!?」

口内を蹂躙し始めた男根に屈辱と息苦しさをもたらされながら、カードキーを認証した箱の機構が行い出した口の苦悶が霞む程に苛烈な身体中への甘い殴り付けによって断続的な絶頂へと上り詰めさせられながら、青年は一際愉快になった鳴き声と箱の震えで欲望のままに腰を振る狂った男に更なる至福を抱かせつつ、スパイとして以前に人間としての自分を、粉々に破壊され尽くされていくのだった。






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