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バッグ達は待ち侘びた男の前で哀れに蠢き出す

2021.05.30.Sun.21:00
部下が運転する車に揺られ、車内後方に存在している広い空間に置かれた好みのソファーでくつろぎながら、私は足元に置かれた二つのボストンバッグをじっと眺めていた。
近くにある小型の冷蔵庫の飲食物を取り出すこともせず、私はバッグの観察を続けている。別荘まで後三時間程度だろうか、そんなことを考えながら、私は小さく微笑みつつバッグの変化を待ち続ける。
そうして無言での観察を愉しみ始めてから、どれくらいの時間が過ぎた頃だろう。とうとう、バッグに私が待ち侘びた変化が訪れた。
最初は小さくもぞもぞと、右側のバッグが内側から蠢き出した。間を置かずに、左側のバッグも蠢きを開始した。その蠢きは私の前でじょじょに焦りと恐怖を引き上げながら激しい物へと移り変わっていき、やがて二つのバッグはほんの数分前の静止が嘘のように中からくぐもった絶叫を放ちつつ滑稽に悶え始めた。

「んぐっ、む、ぶぅぅんっ! んー! んむぅぅっ!」
「むっ、ぐむぅぅ! ふぅ、んふっ、むぐ、ぶむぅぅぅ!!」

上下、左右、前後。あらゆる方向にバッグを変形させながら、私に捕らえられた無様な二人は危機からの脱出を欲してめちゃくちゃに暴れている。そんなことをしても二の腕を胸部に括り背中で手首を縛める上半身の縄は緩みすらしないというのに、幾ら力を加えても足首と太ももを短く括る縄は虚しく軋むだけだというのに、言葉を取り上げる強力な粘着テープの下から情けない叫びを発しながらもがいても腕を縛る縄と足に折り畳んだ状態を強いる縄を遊び無く結合する縄は振り払えず、バッグの暗闇の中で黒革製の器具を装着された男根を間抜けに振り乱しつつ縄で尻穴に固定された極太のバイブが生み出す不規則な腸壁への殴り付けによって余計な刺激を味わう羽目になってしまうというのに、哀れな二人の捜査員は尻穴を嬲る刺激に翻弄されながら自由を求めて無意味な試行錯誤を繰り返している。
その滑稽その物な足掻きを堪能しながら、私は自覚出来るくらいに表情を醜く歪ませていく。私の悪事を暴こうとし、私の組織と裏で繋がっていた自身の組織の上層部に金で売られた愚かな捜査員達を意のままに弄ぶ愉悦に興奮を掻き立てられながら、私は顔を黒い至福で染め上げていく。
私の興奮と至福を邪魔する者は何処にもいない。信じていた組織に裏切られ私の手に堕ちた捜査員達を救い出す者は永遠に現われない。都合の良い事実を改めて脳内で反芻しつつ、私は左手にずっと握っていたリモコンを親指で操作した。それは、捜査員の男根を包み尻穴を埋め尽くしている責め具と連動しているリモコン。バッグ入りの捜査員達をみっともなくよがり狂わせ、望まぬ快楽で断続的な絶頂を強いる最高の見世物を開始させる為のリモコンだ。

「むぅぅぅんっ!? んーぅっ! むぐ、ふぎゅぅぅぅっ!!」
「ぶっ、ぶむぅぅぅ! うぐ、ふぐぅぅ! みゅぐぅぅぅぅぅんっ!!」

男根と尻穴を同時にいたぶられる衝撃は、相当苦しいのだろう。捜査員達はバッグの外からでもはっきりと分かる程に拘束の格闘を維持出来なくなり、哀願の意思を乗せた甲高い絶叫を発しつつ肉体を痙攣させ始めた。
だが、私はまだ満足していない。私の欲は、もっともっと捜査員達を鳴き喚かせたいと願っている。
その願いのままに、私はリモコンを左手からソファーの上に放りつつ、座り方を変えて左右の足を持ち上げた。靴の裏で、バッグ越しにバイブにほじくり回されている二人の尻穴を狙う形でだ。

さぁ、本当に苦しくなるのはここからだよ。

「っう!? む、んむぅぅぅっ!!」
「うーぅっ! むぐっ……んぎゅぅぅぅぅーっ!!」

私が足を持ち上げる音が聞こえていたのか、それとも私が心で呟いた言葉を本能で聞き取ったのか。
まるで地獄の訪れを察するかのように身悶えと悲鳴を一際痛々しくさせた捜査員達を嘲笑いながら、私は持ち上げた足をゆっくりと下ろし、バッグ越しにバイブをじわじわと踏み付け、じょじょに我を忘れていく二人の悶絶を目と耳と足で愉しんでいた。






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