FC2ブログ

秘書は歪んだ誘惑を受け入れる

2021.04.22.Thu.21:00
ただ、置き忘れたスマートフォンを取りに来ただけ。それだけのはずだった。
社長と自分だけが所持しているカードキーを用いて扉を開け、無人の社長室へと置き去りにされた自身のスマホを回収する。目的はそれで終わりのつもりだった。
しかし、秘書の男は扉を少し開けた体勢で固まり、室内に足を踏み入れることもスマホを諦めて逃げ去ることも出来ない状態に陥っていた。無人だと思っていた社長室に社長と見知らぬ男がおり、予想もしていなかった光景がその二人によって作り出されていたからだ。

「ほぉら、スパイさん。気持ち良いだろう? 乳首だけでこんなに乱れて……全身、汗といやらしい体液塗れだ」
「んまっ、むぁぁぁっ! あぉ、えぁぁぁっ!!」

見慣れた花柄の絨毯の上に置かれた金属製の器具の中で、スパイと呼ばれた男が淫らな悲鳴を発している。
額縁のような形状をした四角い拘束台の四隅から伸びた鎖の先にある黒革の枷を左右の手首と足首に嵌められた男がX字に引き延ばされた裸体を痛々しく痙攣させながら、穴の空いた黒いギャグボール越しに淫猥な絶叫を放ちつつ愉しげに乳首を弄ぶ社長の指から逃れようと手足を暴れさせている。
しかし、スパイは何処にも逃れられない。手足を縛める拘束を甲高く鳴らしながらもがきを繰り返しても、自由を奪われた裸体は何一つとして状況を変えられない。
社長である男に捕らわれたスパイはもう、執拗に乳首を追いかけてくる指に望まぬ悦楽を流し込まれるしか無い。柔和な笑みの下に残忍な嗜好を隠した社長に痴態を堪能され、前に進むことも後ろに引くことも叶わぬまま細い隙間から苦しげな鳴き声と身悶えに釘付けとなっている秘書にはしたない姿を観察されながら、スパイは生殺しの責め苦に為す術無くいたぶられるしか無いのだ。

「んむぁっ、おぅぅぅっ! はふっ、ひゅぅぅ、んむぉぉぉっ!!」
「乳首でイきたい? イきたいよね? もう何日も、媚薬入りの餌を食べさせて発情した身体を苛めるだけで射精はさせてあげてないものね? この惨めに勃起したおチ○チンから、精液を噴き出させたいよね? 泣いてるみたいに先走りを垂れ流してるおチ○チンを、乳首だけでイかせて欲しいよね?」
「うーぅっ、んむっ、むぎゅぁぁっ!!」

意地悪く畳みかけられる問いかけに、スパイが首を縦に振って肯定を示す。逃がそうとしていた乳首を今度は積極的に社長の指へと押し付け、全身を生き物とは思えないくらいにガクガクと跳ねさせながら射精の至福を求めてスパイが恥を捨てた肯定の意思表示を行う。
けれど、無慈悲な社長はスパイの誇りを捨てた素直なおねだりを受け入れない。淫欲に溺れ、理性と本能の両方で射精をねだる無様なスパイの様子に冷たく目を細め口角を吊り上げた社長は、あと少しで絶頂に至るという瞬間を狙って指を乳首から離しスパイを出口を失った欲望の奔流を用いて容赦無く追い詰めてしまった。

「んみゅぅぅ!? んもっ、あむぉぉぉっ!!」
「ふふっ、イかせてもらえると思ったかい? そう簡単にイかせてあげるわけが無いだろう? 私の会社から情報を盗もうとした悪いスパイさんは、もっともっと苦しめてあげる。今日も明日も明後日も、私の気まぐれでたっぷり嬲り倒してあげるよ……」
「んふっ、むあぁ……!」

嬉々として浴びせられた宣言が味わわせてくる絶望に耐えきれず、スパイは思わず社長から目を逸らし右側を向いた。
そして、スパイは気付いた。扉からこちらを覗く秘書に。気付いた途端スパイは目を見開き、許しを請い、助けを望む思いを込めた絶叫を塞がれた口から飛ばし始めた。

「うぎゅぅぅっ! んむっ、もぁぁぁっ!!」
「どうしたんだい? スパイさん……おや、君か」

社長に存在を把握された秘書が、身を強ばらせる。それと同時に惨めな懇願を寄せてきたスパイに対して、秘書は生まれて始めて感じる歪んだ愉悦を募らせる。
複雑な思いを膨らませ、返事も口に出来ずにいる秘書。そんな秘書に、社長は普段の業務の時と同じ穏やかな口調で誘惑の言葉を飛ばした。

「こっちに来なよ、○○君。君を秘書に採用した理由は、私と同じ匂いを感じたからだ。このスパイさんがみっともなく悶え苦しむところをそこで見て、興奮してるんだろう? 自分もあのスパイを苛めて愉しみたい、って衝動を滾らせているんだろう? 君と私で、このスパイさんを可愛がってあげようじゃないか。生まれたことを後悔するくらいにね……!」
「っ……!」

何もかもを見透かされている。少しだけ開けた扉から覗いている左目だけでは表情がはっきりと読み取れはしないというのに、社長は秘書自身ですら上手く言葉に出来ずにいた思いを正確に言い当ててきた。
もう、誤魔化せはしない。この人相手に、いびつな欲望を取り繕う必要も無い。それを理解した秘書は、社長が見せている漆黒色の笑みと同じ笑いを浮かべながら扉を大きく開き、スーツの下で張り詰めた男根を覆い隠しもせずに社長と、余りの戦慄に呻きも零せなくなったスパイの元へと歩み寄った。

「ふふっ、君は私を受け入れてくれると信じていたよ。それじゃあ早速、今度は二人でスパイさんを可愛がってあげよう。○○君は正面から、私は背後から、この発情しきったスパイさんを丹念に焦らして……私達好みの悶絶をじっくり、一晩中引き出させてあげよう」
「はい、それでは……今日から私もよろしくお願いしますね。哀れなスパイさん?」
「ふぐっ、んまっ……もぁぁっ、むぁぁぁっ!!」

一層激しく紡がれる無駄な足掻きとなりふり構わぬ哀願を目と耳で愉しみながら、正面を秘書に譲った社長は背後に回り、正面を譲られた秘書は社長の優しさに感謝しつつスパイの前に立ち、食事に混ぜられた媚薬と数日間に及ぶ生殺しで火照りきった裸体を絶頂が訪れないよう細心の注意を払いつつ好き勝手に撫で回し、自分達の玩具となったスパイの悶絶を最初の言葉通り一晩中、失神も休みも認めずに引きずり出させていくのだった。






↓よろしければ、応援クリックお願いします↓

小説(BL) ブログランキングへ

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ BL短編小説へ
にほんブログ村

B L ♂ U N I O N
↓よろしければ、こちらも応援クリックお願いします↓





















関連記事
スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者のみに表示