捕らわれた男達は虚しい希望を胸に募らせる
2021.04.14.Wed.21:00
目と鼻の部分以外を隙間無く覆う形で全身に透明なラップを巻き付けられた男達は、背中で一まとめにされた腕を動かせず、左右の足をぴっちりと密着させられたせいで歩くことも許されず、口に詰め込まれた布を吐き出すことも叶わぬ惨めな格好へと追いやられてしまった。
これだけでも、二人は身動きなど取れはしない。自由を奪い取られた男達はラップを耳障りに鳴らしながら、芋虫のように床の上でのたうち回ることしか出来ない。そんな絶望的な姿となった哀れな男達に、無慈悲な男達は何の躊躇いも無く追加の拘束を施した。非道な男達はすでに抵抗など行いたくても行えない二人を包み込むラップの層の上に銀色をした頑丈なガムテープの層を丹念に重ね、何か尖った物体を利用してラップの拘束を破くことさえも不可能にしてしまったのだ。
「んぐっ、むぅ……んぶぅっ」
「ふぅ、ふぐ……むぶぅぅっ……!」
奪われなかった視界ですぐ近くに転がされた仲間と視線で励まし合いながら、男達はラップと銀色に閉じ込められた裸体を必死でもがかせる。鼻をプスプスと鳴らして乱れた呼吸を繰り返しながら、男達はどうにかして敵の手に堕ちた事実を覆そうと拘束との格闘を試みる。
けれど、状況は一切変わらない。二人を縛める拘束は緩む気配すら見せない。どんなに手足に力を込め屈辱に震えながら床を転げ回っても、全身を遊び無く圧迫する拘束の層は無駄な行動を嘲笑うように軋むだけだ。
「んふっ、むぅ、んぐぅんっ」
「ふぅ、むっ、んむぅぅっ……」
どうやったら、この状態から抜け出せるのだろう。思案を巡らせても答えは浮かばない。
食事や入浴の際は、必ず筋肉を弛緩させる薬品をたっぷりと嗅がされた上で拘束から解放される為、決して逃げられはしない。この縛められた身体のままで脱出しようにも部屋の扉には外側から数個の鍵が掛けられている上に、もし運良く部屋から出られたとしてもここが敵の所有する建物内である以上、すぐに自分達は誰かに発見され部屋へと引き摺り戻されてしまう。
考えれば考える程絶望を加速させられる立場に置かれ、心の底から打ちひしがれる男達は部屋の外から複数の足音が迫っていることに気付いて諦め色の戦慄を増幅させられた。今日も、残忍な敵達の手で抗えぬ肉体を弄ばれる。嫌という程に思い知られた辱めの事実に恐怖しながら、男達は鍵を外されていく扉に濁った瞳を向ける。
「うぅ! んっ、むぶぅ」
「んむぅ、んもっ……ぶぐぅっ……!」
後一個鍵が外されたら、扉の向こうから醜悪に微笑んだ男達が現われる。自分達を嬲り、狂わせ、淫らに悶絶させる道具を携えた冷酷な男達が部屋に足を踏み入れ、捜査員らしからぬ情けない様を晒している事実に嬉々として言及しながら、手加減無しの甘い拷問を叩き込んでくる。
二度と消えないくらいに深く刻み込まれた恥辱に満ちた日課を思い返しながら、捕らわれの身に堕ちた捜査員達は最後の鍵を外された扉に涙に潤んだ瞳を寄せ手足を制限する二重の檻の内側で執拗に射精を強いられる苦悶を与えられたくないと願いつつ、現実逃避でしかないと理解した上でどうか仲間の救助であってくれと虚しい希望を胸に募らせていた。
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これだけでも、二人は身動きなど取れはしない。自由を奪い取られた男達はラップを耳障りに鳴らしながら、芋虫のように床の上でのたうち回ることしか出来ない。そんな絶望的な姿となった哀れな男達に、無慈悲な男達は何の躊躇いも無く追加の拘束を施した。非道な男達はすでに抵抗など行いたくても行えない二人を包み込むラップの層の上に銀色をした頑丈なガムテープの層を丹念に重ね、何か尖った物体を利用してラップの拘束を破くことさえも不可能にしてしまったのだ。
「んぐっ、むぅ……んぶぅっ」
「ふぅ、ふぐ……むぶぅぅっ……!」
奪われなかった視界ですぐ近くに転がされた仲間と視線で励まし合いながら、男達はラップと銀色に閉じ込められた裸体を必死でもがかせる。鼻をプスプスと鳴らして乱れた呼吸を繰り返しながら、男達はどうにかして敵の手に堕ちた事実を覆そうと拘束との格闘を試みる。
けれど、状況は一切変わらない。二人を縛める拘束は緩む気配すら見せない。どんなに手足に力を込め屈辱に震えながら床を転げ回っても、全身を遊び無く圧迫する拘束の層は無駄な行動を嘲笑うように軋むだけだ。
「んふっ、むぅ、んぐぅんっ」
「ふぅ、むっ、んむぅぅっ……」
どうやったら、この状態から抜け出せるのだろう。思案を巡らせても答えは浮かばない。
食事や入浴の際は、必ず筋肉を弛緩させる薬品をたっぷりと嗅がされた上で拘束から解放される為、決して逃げられはしない。この縛められた身体のままで脱出しようにも部屋の扉には外側から数個の鍵が掛けられている上に、もし運良く部屋から出られたとしてもここが敵の所有する建物内である以上、すぐに自分達は誰かに発見され部屋へと引き摺り戻されてしまう。
考えれば考える程絶望を加速させられる立場に置かれ、心の底から打ちひしがれる男達は部屋の外から複数の足音が迫っていることに気付いて諦め色の戦慄を増幅させられた。今日も、残忍な敵達の手で抗えぬ肉体を弄ばれる。嫌という程に思い知られた辱めの事実に恐怖しながら、男達は鍵を外されていく扉に濁った瞳を向ける。
「うぅ! んっ、むぶぅ」
「んむぅ、んもっ……ぶぐぅっ……!」
後一個鍵が外されたら、扉の向こうから醜悪に微笑んだ男達が現われる。自分達を嬲り、狂わせ、淫らに悶絶させる道具を携えた冷酷な男達が部屋に足を踏み入れ、捜査員らしからぬ情けない様を晒している事実に嬉々として言及しながら、手加減無しの甘い拷問を叩き込んでくる。
二度と消えないくらいに深く刻み込まれた恥辱に満ちた日課を思い返しながら、捕らわれの身に堕ちた捜査員達は最後の鍵を外された扉に涙に潤んだ瞳を寄せ手足を制限する二重の檻の内側で執拗に射精を強いられる苦悶を与えられたくないと願いつつ、現実逃避でしかないと理解した上でどうか仲間の救助であってくれと虚しい希望を胸に募らせていた。
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