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捕らわれた犬は青年に手加減無く打ちのめされる

2021.03.27.Sat.21:00
ふわふわの綿で形作られたあどけない表情を眺めながら、青年が紅茶を啜りつつじっとその時の訪れを待っている。
地下室の壁にもたれかかるように置かれた綿製の茶色い犬を残酷な微笑み混じりに鑑賞しながら、青年ははやる心を抑えつつ待ち続けている。
大きな犬のぬいぐるみを愉しげに何時間も見ている青年。薄暗い地下室で無言を貫き茶菓子を口に運びながら、壁際のぬいぐるみを観察する青年。そんな青年の目に、待ち侘びた変化の予兆がようやくやって来る。意思を持たぬ綿の塊にしか見えない犬のぬいぐるみが小さくピクリと前足を動かした。その動きは顔を愉悦に染め上げていく青年の目の前でじょじょに反対側の前足、後ろ足、胴体へと波及していき、犬のぬいぐるみにしか見えない姿へと追いやられていた男は自分を捕らえた青年が近くにいることも分からぬまま、意識を失っている間に与えられた危機的な状況から抜け出そうと必死で肉体をもがかせ始めた。

「んーっ! うぐっ、あぉぉっ!」

あどけない顔をした犬のマスクによって視界を暗闇に閉ざされ、マスクの内側に突き出た棒を噛まされたことで言葉を封じられた頭部をめちゃくちゃに振り乱しながら、男は助けてくれの意思を乗せた唸りを甲高く放つ。窮屈に折り畳まされ、分厚い綿によって緩み無く締め付けられた手足をバタバタと暴れさせながら、男はどうにかしてまずは強いられた正座の体勢から離れようと試みる。
しかし、男がどんなに救いを欲して唸りを飛ばそうとも、その声は男を捕獲し着ぐるみに閉じ込めた張本人である青年の耳にしか届かない。なりふり構わずに手足を暴れさせようとも、伸ばすことを禁じられた手足の付け根を背にした壁へと縫い付けている金属製の器具はビクともせず、男は努力も虚しく可愛らしく手足を揺らす犬という滑稽な様を青年の目に提供することしか出来ない。

「とっても素敵な姿ですよ、刑事さん。でも、刑事さんはまだまだ素敵になれる。今からたっぷりと刑事さんを苛めて、僕のコレクションに相応しいもっと素敵な姿に変えてあげますからね」
「うぐっ、むぅぅ! ぶむぁぁっ!!」

陶然とした様子で紡がれた青年の囁きを自らのくぐもった叫びで掻き消しながら、無慈悲な責め苦の接近を知る由も無い男は拘束からの脱出を願い縛められた肉体に力を込める。自分を捕らえた青年怪盗が人間の物とは思えないくらいに冷たく残忍な顔を作りながら小さなリモコンを右手に構えていることを知る術を奪われた刑事の男は、これから味わわされる地獄に身構えることも叶わずに無我夢中で足掻き続ける。
この状態でも怯えとは無縁の態度を保っている誇り高き刑事を、今から自分好みに屈服させる。どんな宝飾品よりも魅力的な凜々しき刑事を、自分だけの可愛い淫らな犬に調教する。その事実に歪んだ興奮を掻き立てられながら、青年は右の親指を動かし手にしたリモコンのレバーをスライドさせた。途端、刑事を内側に監禁した犬の着ぐるみから羽虫が鳴くような音が鳴り始める。それは、着ぐるみの胸元部分と股間部分にあてがわれた機械が発する無慈悲な駆動音。刑事に望まぬ快楽を流し込み、青年怪盗が満足するまで意に染まぬ絶頂を容赦無く強要する淫らな責め具達の駆動音だ。

「むぎゅぅっ!? あぉっ、えぉぉっ!! はぐっ、おっ、んぉぉんっ!!」

突然に乳首と男根を嬲り出した機械の振動を嫌がり、刑事は一層激しく着ぐるみ入りの身体をよじらせる。そんなことをしても無意味だというのに、快感を拒絶したい刑事は壁から離れることすらも出来ない肉体を虚しくくねらせる。

「あぁ……良いですよ。もっと、もっとです。もっとたくさん見せて、ご主人様を悦ばせてくださいね? 僕だけの……エッチなワンちゃん」
「ふうぅ! んもっ、おぉんっ! あぉぉぉぉんっ!!」

まるで要望に応えるかのように本物の犬のような声で鳴き、最初の絶頂を迎えながら先程までとは違う意味で手足を振る可愛い犬を堪能しながら、青年は気まぐれに右の親指を動かして犬を追い詰める快楽の量に緩急を付け、過敏に色を変える犬の悲鳴の違いを聞き分けつつ、自分の手に堕とした犬の心と肉体を刑事であった時の面影が失われるまで手加減無く打ちのめしていくのだった。






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