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無駄な抗いは虚しく保ち続けられる

2021.03.08.Mon.21:00
指先から二の腕の部分までをぴっちりと包み込んで締め付ける黒いラバー製のアームバインダーを装着された男の腕は、背中で伸ばしたままの状態を強いられ指を使うことさえも出来ないようにされた。無理矢理に折り畳まされた左右の足を隙間無く覆って圧迫し、伸ばしたくても伸ばせないよう拘束を加える黒いラバーの拘束具を与えられた男は立ち上がることも許されず、歩いての移動を行えない状況へと追いやられた。
それらラバーの縛めだけでも、男は身動きを大きく制限され何処にも逃れられない惨めな姿に変えられている。だが、男を自分の手に堕とした存在はここに更なる拘束をもたらし、すでに皆無に等しい男の自由を跡形も無く奪い取ってしまった。
アームバインダーの金具に結ばれた鎖を、頭部に施された黒革の目隠しと黒い棒状の口枷を固定するベルトの金具へと繋がれた男はもう、後ろに向かって苦しいくらいに反らされた頭部を振り乱すことも背中で限界まで持ち上げさせられた腕を暴れさせることも叶わない。下手にそれをすれば頭部と首に激痛が走り拘束の圧迫が霞む程の苦悶に苛まれてしまう。
左右の足を拘束する器具の金具達と、無防備にさらけ出された尻穴へと挿入された極太のバイブの持ち手に存在する輪達を四本の黒い革紐で結合された男はもう、足の自由を取り戻そうともがくことすらもままならない。下手にもがいたらその動きはバイブに不規則な蠢きを生み、長時間に渡って淫らに蹂躙された腸壁を甘く抉る殴り付けを引き寄せ、男は堪らない雌の悦楽を味わわされてしまう。
腕と頭部を結ばれ、足と尻穴を繋がれた哀れな男はもはや、余計な快楽を作り出さないよう身悶えを可能な限りに抑えながら尻穴への責めのみで無様によがり狂わされるしか無い。自分一人の地下室に言葉にならぬ淫猥な悲鳴を響かせ、ベッドの上に腹側を下にして乗せられた拘束塗れの裸体を痛々しく跳ねさせながら終わりの見えない淫獄に嬲られる男は、自分をこの状況に置いた非道な男の意思に沿って望まぬ絶頂を繰り返し、心と身体を淫蕩に憔悴させられていくだけの存在でしか無いのだ。

「ふっ、ふぐっ、んみゅぅぅっ! あぶっ、ぶぁ、んむぁぁっ!!」

一切触れられていない男根から精液をベッドに向かって吐き出しつつ、男がまた絶頂に至る。無感情なバイブは男がまだ前の絶頂に喘いでいることなどお構いなしに荒々しい首振りを継続し、余韻に浸る間も認めずに次の絶頂へと男を上り詰めさせていく。
イってもイっても終わらない絶頂地獄。わずかな休息も挟まれずに射精へと導かれる無間地獄。そんな淫らな拷問に狂わされながら、男は責めを注がれる前に見せていた気丈な反抗の態度を完全に忘れた哀願の悲鳴を発して、苦悶の終わりを心から望んでいる。
しかし、幾ら悲痛に鳴き喚いても男を淫獄に放置した男は戻ってこない。電池切れまで頑張って耐えろと告げられながら押し込まれ尻穴に固定されたバイブの停止を願っても、実際は電池式ではなく地下室内のコンセントから駆動の為の電力を得ているバイブはどんなに待ち望んでも停止の時などやって来ない。
最後まで堕ちずに耐えられたら解放してやる。一方的にぶつけられた慈悲の条件を拠り所として責めを耐えている男にはもう、永遠に訪れない最後を希求しながら残酷な男の思い通りに堕とされる以外の選択肢は残されていない。
敵に捕まり、厳重な拘束と尻穴への凌辱をもたらされた男は無意味な忍耐を行いながらこれまで積み上げた己の全てを雌の快楽に蝕まれ、肉欲に屈した淫乱へと、二度と忘れられぬ悦楽を刻み込まれた元スパイの肉便器へと躾け直されるしか無いのだ。

「んー! んまっ、むあぁぁんっ! あぶっ、ふぶぁぁ! んふっ、むぶぅぅっ!!」

頭の中に浮かび上がり続ける気持ち良いの思いを必死で否定し、肉体を用いて情報を聞き出す際の性交とは全く別物な温もりも駆け引きも介在しない無機質なバイブ由来の悦楽に抗うスパイの男は、その抗い全てが無駄であることなど知る由も無いまま、理性の糸が焼き切れる瞬間まで無駄な抗いを虚しく保ち続けていた。






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