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少年達は眼前のリモコンを虚しく見つめる

2021.02.28.Sun.21:00
文字通り、目と鼻の先に薄桃色をした四つのリモコンが置かれている。ほんの少し手を伸ばせば簡単に操作が出来る。そんな場所に、リモコン達は並べられている。
しかし、今の少年達はどうやってもそのリモコンを操作出来ない。それどころか、二人はリモコンに触れることすらも許されない。
幼い男根に装着されたベルト状の器具と、たっぷりと解された尻穴に固定された男根を模した器具の駆動を停止させたいと心の底から願っても、少年達は自らの願いを叶えられない。
二人仲良く敵に捕らわれ、衣服と道具を剥ぎ取られた裸体に厳重な拘束を施された哀れな少年達は至近距離にあるリモコンを虚しく見つめながら、恥部にあてがわれた器具達が休み無い駆動を繰り返して生み出す苛烈な悦楽にただただよがり狂わされるしか無いのだ。

「んー! んむっ、むぅぅ! んもぉぉぉっ!!」
「ふぅ、ふぎゅぅぅ! むー! むぐぅぅぅぅっ!!」

無理矢理に勃起させられ、望まぬ射精を強いられている男根を断続的な振動で嬲っているベルトを振り払おうと必死で身をよじらせても、無慈悲なベルトは硬く張り詰めた男根に食い込んだ状態を維持している為に外れてはくれない。自分達を捕らえた者達の指で丹念に慣らされた尻穴をほじくり回している男根型の器具をどうにかしてひり出したいと思いながらじたばたともがいても、器具を尻穴深くに留めている腰回りに這わされた縄は緩む気配すら見せてくれない。
どうすればこの苦悶から抜け出せるのか。二人の少年は口を塞ぐ黒色の粘着テープ越しに淫猥な絶叫を放ちながら思案を巡らせ、試行錯誤を繰り返す。隣にいる仲間と潤んだ瞳で視線を交わしてお互いを励まし合いながら二の腕を胸部に結び背中で左右の手首を縛る上半身の縄を軋ませ、左右の太ももとすねを括りきつく一まとめにした足首を天井のフックへと結合している下半身の縄から逃れようと宙に浮いた足を無我夢中でくねらせる。
けれど、少年達の努力は一向に実らない。足を天井から吊るされ上半身だけでのうつ伏せを強制された華奢な裸体を一生懸命に暴れさせても、二人は何一つとして状況を変えられぬまま拘束との格闘の中でもたらされる尻穴の器具が柔らかな腸壁を甘く抉る快楽に鳴き喚き、二人仲良くベルト型の責め具に震わされている男根からの射精を迎えさせられるしか無い。

「むぅ、んむっ……ふぅ、むぶぉぉっ!」
「んー、むぎゅぅぅっ! んふっ、ふっ、むふぅぅ……!!」

達しても達しても終わらない残酷な絶頂地獄。萎える暇さえ認められない男根をとめどない射精へと導かれながら、昨日まで異物を受け入れることすら知らなかった尻穴に雌の幸福を刻み込まれる快楽の責め。容赦無く叩き込まれる淫らな拷問に翻弄される二人の少年はもはや、心も身体も限界だ。
正義の意思と人としての尊厳を完全に砕き尽くされた二人の心は、誇り高きヒーローの立場を捨て淫獄からの解放をねだっている。数え切れない程の絶頂へと押し上げられたというのに更なる絶頂を求めて男根と尻穴を無感情な機械に弄ばれている二人の身体は汗と淫液を撒き散らしながらの痙攣を抑えられず、自分と仲間を捕らえ拘束と残忍な快楽を与えた悪の組織の男達が部屋に戻ってきたことに気付く余力も残されていない。
あの反抗的なヒーロー達が、滑稽に裸体を跳ねさせながらイき狂っている。不快感を抱かせるくらいに鋭く凜々しい正義の眼差しを携えていた瞳を虚ろに濁しながら涙を惨めに垂れ流し、悪を憎む言葉を発していたテープに閉ざされた口で悲痛その物のくぐもった絶叫を発している。
すっかり淫猥に弱り切った少年達を無言で取り囲んだ男達は、とてもヒーローとは思えない滑稽な痴態に興奮を湧き上がらせる。
その湧き上がった興奮のままに表情を醜悪に歪ませた悪達は、認識する為の思考能力と耳で聞き取る余裕が二人にもう存在していないことを承知で、次々に愉悦に染まった言葉を浴びせかけた。

「ヒーロー君達、ただいま。それじゃ、お仕置きの本番を開始しちゃおうね」
「今よりもっと気持ち良くして、今よりもっと苦しい格好にして、壊れるまでイきまくらせちゃうよー?」
「精々頑張って耐えるんだよ? 正義のヒーロー様らしく、簡単に屈服しないよう快感に抗ってみな?」
「っぐ!? もっ……んびゅぅぅっ!?」
「うぐ、もごぉぉ!? んっんっ、んふっ、むぶぅぅぅっ!!」

四つのリモコンに、男達の指が掛けられる。裸体を縛める縄に新たな縄が足され、上半身と足首が遊び無く繋がれていく。
それらの変化を視覚で感じつつ、より辛い海老反りの体勢を強いる縄が味わわせる苦痛でようやく朦朧としていた意識を覚醒させた少年ヒーロー達がなりふり構わずに放つ怯え色の鳴き声を堪能しながら、非道な悪達は縄を固く結わえ、リモコンのダイヤルを最強と記された方へと回し、理性と正気を直接削り落としてくる大きすぎる快楽に悶絶する二人を崩壊が訪れる時まで目と耳で愉しみ続けていた。






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