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無慈悲な筆はおねだりを無視しつつ動かされる

2021.02.22.Mon.21:00
暗闇に覆われていた部屋に突然、扉が開かれる音が響く。部屋の外側も薄暗かった為に、扉を開けた存在の顔は確認出来ない。故に、男はもしかしたら味方が来てくれたのかも知れないとわずかな希望を抱いた。拘束と恥辱の日々から解放してくれる仲間が訪れた可能性を信じて、男は期待に胸を寄せた。
しかし、そんな男の考えは部屋の明かりが点灯されると同時に虚しく崩れ落ちた。明かりを点け地下室の入り口近くに立ち醜悪な笑みを向けていた存在は、男が待ち望んでいた味方ではなく捕らえた自分を毎日非道な責めで弄んでいる残酷な男だったからだ。

「や、やめろ……やめて、もう、許してくれぇっ……!」

また、あの男の思い通りにいたぶられる。ありとあらゆる尊厳と誇りを痛め付けられながら、惨めに悶え狂わされる。
その事実に対する恐怖を募らせつつ、男は怯え切った声音で弱々しい哀願を紡いだ。
もちろん、鬼畜な男はその哀願を聞き入れない。愉しげに微笑む男は背中で左右の手首を縛り二の腕を胴体に結んでいる上半身の縄を鳴らし、足首と太ももを括る縄を施され伸ばせないようにされた足に力を込めながら一人掛けソファーの上で身悶えている無様な男の裸体を嘲る表情を見せつつ距離を詰めるのみで、救いを差し伸べる素振りは一切見せない。

「い、嫌だぁっ! たす、けて……! 許してぇぇっ! 嫌、嫌だ……嫌だぁっ!!」

絶対に、慈悲など認めない。それを思い知らせるように幾度となく使用した二種の責め具を左右の手で胸の位置まで持ち上げて見せ付ける男の仕草に打ちひしがれながら、形だけの反抗を見せる余裕さえも失った男は顔を左右に振り乱しながら無意味な制止を放つ。
裸体を縛める縄を軋ませ、裸体を縛める縄とソファーを遊び無く結び床の這っての移動はおろか足を閉じることすらも封じている縄を解こうと諦め悪く足掻く。そんな情けない姿を存分に味わいつつソファーに繋いだ男の前に歩み寄った男は、なりふり構わずに飛ばされる助けての意思を全て無視しながら、用意した二種の責め具を、右手の筆に含ませた左手の瓶の中身である液体を、無防備にさらけ出された男根に塗り付け始めた。

「おひっ、ひぃぃっ! やら、やらぁぁ! やめでっ、やぁぁぁ! おかじく、なる……おかしく、されるの……いやらぁぁぁーっ!!」

液体をまぶされ出した男根が、一気に体積を増す。体積を増した男根は萎えている時からすでに装着されていた黒革製の器具に締め付けられ、根本と中腹と亀頭のすぐ下をきつく圧迫されている状況へと追いやられてしまった。
それだけでも、苦しい。器具の食い込みがただただ痛く、精液の通り道を三箇所に渡って押さえ付けられている為射精にも至れない事実が辛く苦しい。そんな状態で筆を用いて男根全体をいたぶられたら、男はもう悶絶を晒すことしか出来ない。瓶の中身である強力な媚薬を含んだ筆で過敏な弱点の男根を撫で回され、絶頂したくても絶頂に達せない男根を容赦無く器具に絞り上げられ、逃げ場の無い悦楽を散らす目的の身悶えさえも思うように行えない男はもはや、二重三重の地獄に苛まれながらよがり狂わされるしか無い。男は今日も、自分を拉致した男の手でみっともなく鳴き喚きながら痙攣する己の痴態を引きずり出されるしか無いのだ。

「い、だい! いだいぃぃぃっ! イぎ、だい。イが、ぜて! あぁぁ! しゃせー、んうぅっ! イがせ、てぇぇぇーっ!!」

早くも正直に射精をねだり始めた男の様子を眺め、日に日に素直なおねだりが上手になり抗いの意思を忘れ去っていく男が滑稽に頼み込む様を鑑賞しながら、男はそのおねだりを聞き流しつつ筆に新たな媚薬を染み込ませ哀しく震えている男根に甘く残忍な刺激を次々に注いでいくのだった。






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