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男は一人きりで内側から砕き尽くされる

2021.02.05.Fri.21:00
右手首と足首を短く繋ぎ、左手首と足首を遊び無く結合している黒革の枷と鎖を振り払おうと男が一人きりの地下室でもがき続けている。握り拳の状態を強要する鍵付きの黒革手袋の内側で伸ばしたくても伸ばせない指に力を込め、伸ばしきった状態から離れたくても離れられず痛々しく痙攣している足を必死で動かしながら、男が拘束と恥辱から抜け出そうと裸体を休み無くよじらせている。
頑丈な拘束具は幾ら試行錯誤を繰り返しても自力では外せず、下手な足掻きは無防備にさらけ出された尻穴を襲う辱めを強め余計な苦悶を引き起こしてしまうだけだというのに、屈辱の状況から逃げ出したい哀れな男は無意味な試みを諦め悪く行い自らの心と身体を更に追い詰めてしまっていた。

「あぅぅっ! んっ、あぁぁ! はっ、く、んふぅぅっ!」

一体どうやったらこの危機を脱せるのか。答えの出ない問いを頭に思い浮かべながら男は手足を縛める枷を鳴らし、上半身を前に倒して低い位置に運び尻肉を高く掲げる体勢で固められた裸体を無駄にくねらせる。
どうすればこの格好と、尻穴を責め立ててくる器具から逃げられるのか。幾ら考えても徒労でしかない思案を重ねながら、男は何一つとして事態を好転させられぬまま天井から伸びた鎖の先に取り付けられているバルーンプラグによって限界まで拡張された腸壁を、絶え間無い振動という甘い責めでいたぶられ続けている。

「はぁ、んっ、はぁ……んくぅぅんっ!」

引っ張っても引き抜けない程の大きさまで膨張させられた体内のバルーンプラグのせいで、男はみっともなく持ち上げさせられた尻肉を下ろすことも許されない。緩い振動を断続的に行い腸内にもどかしいだけの快楽を注ぐプラグのせいで、男は無様に絶頂へと達し続ける痴態さえ晒せぬまま、射精欲だけが際限無く肥大していく生殺しの地獄に苛まれている。その惨めな姿を拒絶したくても、欲望に溺れより激しい快楽を得たいと願っても、手首と足首を結び指の使用を禁じる拘束を施された男は望む展開を一切手に入れられない。
捕らわれ、自由を奪われ、弱い悦楽の中に置き去りにされた無様な男は辱めからの脱出も淫欲への陥落も選べぬまま、自分を淫らな地獄に追いやった男の求めた通りの屈服を迎えさせられるしか無いのだ。

「うくっ、あ、はあぁ……た、しゅけへ……もぉ、ゆりゅひ、へ……っ!」

汗塗れの裸体を震わせ、大粒の涙を零しながら許しを請うても、男の声は誰にも届かない。
憔悴しきった男が弱った心で敗北を認める言葉を漏らしてもその声は尻穴を嬲るプラグの駆動音と共に一人きりの部屋に虚しく溶けていくのみで、男は絶望に打ちひしがれながら長い長い責め苦を経た憔悴の末に漏れ出た敗北の意志を常に抱く誇り高き精神と思考を忘れ去った従順な奴隷となるよう、情けない体勢を強いられたことへの苦しさと射精をねだる己の男根の喚きで、自身の内側から砕き尽くされていくのだった。






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