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男は抗いも忘れて肉欲に溺れる

2021.01.02.Sat.21:00
気持ち良くなどなりたくない。絶頂などしたくない。
理性の残っている頭で必死に呼びかけてみても、持ち主の意に反して屈服を迎えてしまった肉体は更なる快楽と淫らな至福が極まる瞬間である絶頂を追い求め、縄に縛められたその身を惨めによじらせてしまっている。
このままでは、本当に陥落させられてしまう。二度と元には戻れない形で心と身体に敗北を深く刻み込まれてしまう。そんな恐怖と焦りを抱きながら男は自身を拘束する縄との格闘を繰り返すが、状況は一向に変わらない。
二の腕を胸部に括り背中で左右の手首を縛る縄に力を込め、足首と太ももを短く括る縄を解こうと身を悶えさせても、地下室の天井のフックから大きく足を開かされた状態で宙吊りにされた男の裸体は無意味な足掻きに合わせて情けなくぷらぷらと揺れ動くだけ。縄に自由を取り上げられた裸体をじたばたと動かし、欲望を加速させるもどかしい快楽を注ぎ込んでくる乳首と男根と尻穴にあてがわれた淫具を振り払おうと頑張ってみても、その位置から離れないようしっかりと固定された淫具達は男の努力を嘲笑うように弱々しく震え続け、男の正気を容赦無く削り落としてくるだけだ。

「あ、むぅぅっ! あぉっ、は、おぉ……っ!」

どうやったらこの危機から逃れられるのだろう。考えても答えの無い問いを淫欲に蝕まれた頭に思い浮かべながら、男は嫌というくらいに無駄だと思い知らされたはずの縄への抗いを惰性で行い続ける。苦しげに見開いた目から大粒の涙を零し、口に噛まされた黒いギャグボールの穴から飲み込みきれない唾液と切なげな苦悶の唸りを垂れ流しながら、男は諦め悪く吊るされた裸体をくねらせ、認めたくない事実から抜け出そうとし続ける。
だが、やはり男の行動は無駄でしかなくて。男はとうとう、自分を捕らえた男が地下室に帰ってくる時刻を、制御しきれない欲望に陥落した無防備な肉体に最後の淫猥なとどめを刺される時を迎えてしまった。

「捜査員さん、ただいま。私の予想通り、随分とエッチに苦しんでいたみたいだねぇ」
「あむっ、もおぉ……っ!」

自分を捕獲し、長い時間を掛けて淫らな調教を加え、快楽に逆らえないよう作り変えた憎い悪の男が戻ってきた。
その情報を認識していても、甘く疲弊しきった捜査員は悪の男を見上げながら全く鋭さの無い反抗の瞳と呻きを漏らすことしか出来ない。そんな愉快な様子を眺めながら、悪は捜査員に嬉々として残忍な言葉を浴びせかける。

「もう、どこもかしこも気持ち良くして欲しくて堪らないでしょう、捜査員さん? このはしたなく育った乳首も、ほんのちょっと刺激されただけで簡単に勃起して射精にまで達しちゃうおチ○チンも、ここだけでイけちゃうくらいに私の手で開発されてすっかり雌になっちゃったお尻も、全部全部苛め倒してイかせまくって欲しくて仕方ないでしょう?」
「ひ、がう……ひょんな、こ、おぉっ!」

左右の乳首を挟んで緩く震えているクリップ型のローターを意地悪くつつき、根本と亀頭のすぐ下に巻き付けられたベルトと一体化しているローターに弱く嬲られ射精欲を溜め込まされた男根をからかうように撫で、より強い快楽を希求している腸壁にむしゃぶりつかれもこもこと蠢いているアナルプラグを軽く指で引っ張り、一瞬で虚勢だと分かる否定を紡ぎながら塞がれた口で喘ぎ鳴く捜査員を堪能して残酷に微笑んだ悪の男は、まだ堕ちたくないという思考が残っている捜査員の精神力に感心しつつ、その強靱な精神を叩き壊すための行動を開始した。

「嘘吐きだね、捜査員さん。でも、身体はとっても正直みたいだから……捜査員さんが大好きな私のおチ○チンで、捜査員さんの本音を引き出してあげようね」
「あぉっ!? ほぉぉぉっ!?」

不意打ちでアナルプラグを引き抜かれた捜査員が、縄で吊るされた裸体を一際大きく痙攣させ甲高い悲鳴を上げる。
その滑稽な姿を目と耳で味わいつつ引き抜いた腸液塗れのアナルプラグのスイッチを切り床に転がした悪の男は、躊躇いなくズボンのジッパーを下ろして逞しく張り詰めた自らの男根を取り出し、早く早くと喚くように収縮している開きっぱなしの尻穴に男根を押し当て、捜査員に拒絶の暇すら与えずにその男根を腸内へと、肛虐の虜となった淫らな腸内へと一息にねじ込んだ。

「あっ、あぉぉぉんっ!」
「早速良い鳴き声が出たね。この調子でどんどん苛めて、捜査員さんが本当はどうして欲しがってるのか。私にどう扱われたいかを、認めさせてあげるからね」
「あかっ、ひゃぉぉぉっ! やぇっ、へ! ひゃら、りゃめっ! やぁぁぁぁぁーっ!!」

乳首を責め立てていたローターの振動を引き上げられ、男根に生殺しの苦しみを送っていたベルトの駆動を最大の物に変化させられながら荒々しく腰を動かされ腸壁を掻き毟られる捜査員は、脳を直接ほじくり回すような暴力的な快感の波に翻弄されつつも確かな幸福を感じて肉欲に溺れていき、自分の支配者となった悪の男にうわべだけの抗いも忘れた陥落の光景を晒して歪んだ満足の感情を噛み締めさせていくのだった。






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