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子供達は淫らなトナカイ達に目を輝かせる

2020.12.25.Fri.21:00
上等な衣服に身を包み、絢爛な装飾の下で最高の料理と酒に舌鼓を打ちながら会話を楽しむ者達がいるパーティ会場の隣に用意された部屋の中で、パーティに参加している者の子供達が輪を作り、輪の中心に向かって愉しげに輝いた目を向け続けている。
あどけなさが残る子供達が、仲良く何かに集中している光景はとても微笑ましい光景だ。それだけを見れば、愉快な映像か、玩具が動き回る様子を眺めているようにしか思えないだろう。
だが、現実は違う。子供達が食い入るように観察し、子供達に笑顔を浮かべさせているのはそんな可愛らしい物ではない。
彼らが眺めているのは、金属で作られた一つの檻に閉じ込められた二人の男だ。それも、視界と言葉を封じ指を使うことを禁じる機構を有したトナカイの着ぐるみに裸体を包み込まれ、左右の手首と足首に着ぐるみの上から巻き付けられた黒革の枷同士を南京錠で繋がれた上に枷から伸びた鎖を檻の天井部分の格子へと遊び無く結び付けられ、見ることもしゃべることも手足の自由を奪われた状態でトナカイの内側に仕込まれた淫具の刺激によって望まぬ快楽を味わわされている哀れな男達。檻の周囲に配置された四枚のパネルを、電子オルゴールによるジングルベルを奏でる機能と淫具を作動させるスイッチの機能が一体となったパネル達を誰かが踏み続けている限り乳首と男根と尻穴を嬲る機械の振動からは決して逃れられない、惨めなトナカイに変えられた無様極まりない男達だ。

「むぐぅぅぅっ!! うぶっ、ぶむぅぅぅっ!!」
「ぐぅぅーっ!! うぐっ、もぉぉっ! あぉぉぉぉっ!!」

マスク部分の内側に取り付けられた極太の張型を喉近くまで噛まされた口で言葉にならない絶叫を放ち、手足を縛める自力では到底振り払えない頑丈な枷と鎖をがちゃがちゃと鳴らしながら、トナカイ達が心の底から許しを求め続ける。マスクの暗闇の中で見開いた涙に濡れた目を屈服の色で染め、着ぐるみに内蔵された薄いパッドによって絶えず小刻みに震わされ続けている乳首と尻穴と萎える暇さえ認められず嫌という程に絶頂を強いられた男根を痛々しく脈打たせながら、男達は誇りとプライドを投げ捨てた快楽からの解放をねだる懇願を唸りと身悶えで示し続けている。
けれど、子供達は男達がなりふり構わずに慈悲を欲する様を目にしても、一切の許しを与えない。子供達は誰一人として淫具達を作動させるスイッチであるパネルの上から下りず、拘束を解いてやろうとする動きも当然全く見せず、檻に入れられトナカイに詰め込まれた男達が滑稽によがり狂う姿を無邪気に笑い飛ばすだけだ。

「さっきからずっとイきっぱなしじゃん! 根性無いなお前ら!」
「自分よりずっと年下の俺達に見られながらイき狂い続けて、ホント変態だな」
「変態トナカイ共、もっともっとイきまくれよ! ほら、チ○コ押さえてもっと気持ち良くしてやっからよ」
「んみゅぅぅぅっ!?」
「あ、それ良いな。俺もやる-」
「んもっ、ぼ、ぶみゅぅぅぅっ!!」

檻の格子の間から差し込んだ細長い積み木で男根を着ぐるみの上から圧迫し、淫具の振動をより鮮烈に感じさせて快楽を増幅させる残酷な少年達に弄ばれるトナカイ達の絶叫はパネルが奏でるジングルベルと、淫具の駆動音と、子供達の狂気的な笑い声と共に、パーティ会場の隣の部屋に長く響き渡り続けていた。




それから約二時間後。淫らな地獄に悶絶する檻の中のトナカイを鑑賞する子供は親の迎えを受けて部屋を離れ、少年一人だけとなっていた。

「あぉっ、えぉっ、んもぉぉ」
「うぶっ、ふぅ、むぐっ……んむぅぅぅっ!!」

何十、何百という数の大小様々な絶頂を強いられ、意識を朦朧とさせながらも新たな絶頂に追い詰められ射精を伴わない不完全な形で快楽を極めさせられているトナカイの男達を無言で見つめているたった一人の少年。そんな寂しい少年の耳に、待ち望んでいた音と声が聞こえた。
それは部屋の扉が開く音と、自分を迎えに来た両親の声だ。

「ごめんな、○○。父さん達お話に夢中になって遅くなっちゃったよ」
「あ、パパ! ママ!」
「ごめんね、○○。さぁ、帰りましょう」
「うん!」

淫猥に憔悴した檻の中のトナカイ達と部屋に漂う淫臭を欠片も気にせず帰ろうと促す夫婦に少年は明るい表情を浮かべて強く頷くと、手近にあった円柱状の椅子を引き寄せて自身が乗っていたパネルに置き、何の迷いも無く男達の淫獄を継続させた上で両親の元へと駆け寄った。

「よしよし、良いことしたな、○○」
「トナカイさん達を見てるのは愉しかった?」
「うん、とっても愉しかった! 出来れば家にも欲しいなぁ」

何気無い調子で交わされる異常な親子の会話は扉が閉じ直されると同時に途切れ、トナカイ達は淫らな苦悶の中へと置き去りにされた。

「あぉっ、んもっ、むおぉぉ」
「ふー、ふぶぅ、んむぅぅ……!」

自分達を嘲笑う存在も、助けを望む相手もいない。そんな空間に放置されたトナカイの男達は拘束具が無ければ持ち上げることも叶わない力の抜けた手足を情けなく痙攣させ、無機質なジングルベルと無慈悲な淫具の駆動音を聞き、同じ着ぐるみに拘束され同じ檻の中で同じ枷の戒めを施された仲間の悲鳴に絶望を掻き立てられながら自分達を拉致した者達の思い通りに、隣の部屋でパーティを行っている犯罪組織の者達の思い通りに捜査員としての正義を人間としての理性と一緒に跡形も無く砕き尽くされ、二人仲良く淫蕩な陥落へと為す術無く突き落とされていくのだった。






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