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詰め込まれた男達は無駄にもがきつつ連れ攫われる

2020.11.15.Sun.21:00
男達の手で口を大きく開かれた二つの麻袋が、二人の男を頭から飲み込んでいく。それを心の底から拒み逃れたいという意思を込めてじたばたともがいても、二人は自分達をしまい込んでいく麻袋から逃れられない。言葉を封じる黒色の粘着テープ越しにくぐもった唸りを上げながら必死で身をよじらせても、背中で左右の手首同士と二の腕同士を縛られ足首同士と太もも同士を遊び無く一つに括られてしまった裸体は己を麻袋へと詰め込んでいく男達の手を煩わせることすらも出来ず、哀れな男達は手足を拘束する縄を無意味な足掻きに合わせて軋ませながら全身をすっぽりと麻袋の中へと押し込まれてしまった。
麻袋に遮られた視界では何も見えない。テープで厳重に栓をされた口では助けも呼べない。縄に縛められた手足では口をしっかりと縄で閉じられた麻袋からの脱出を求める行動すらも満足に行えず、二人の男は言葉にならない声を上げながら自身を閉じ込めた麻袋と共に床の上で惨めにのたうち回ることしか出来ない。
そんな無様な男達に、無慈悲な男達は追い打ちの縄を与えて自由を完全に取り上げてしまった。麻袋の上から容赦も緩みも無く執拗に這わされた縄によって身体中をまんべんなく圧迫された二人は情けなく床の上で転げ回ることさえも困難な姿へと変えられ、塞がれた口で呻きながら麻袋入りの裸体をくねらせる程度の行動しか取れなくされてしまったのだ。

「んぅ……んむっ、ぐぅ……!」
「ふっ、ふぐ、んうぅぅ……っ」

縛られた手足を弱々しく動かし、麻袋を内側からほんの少しだけ変形させ続けながら、悔しげな声を漏らしつつもぞもぞと仲良く蠢く滑稽な男達。その、一切の抵抗を禁じられた状況に追いやられた男達を眺め醜悪さと残忍さが混じり合った笑みを浮かべた男達は、麻袋の内部で身悶える二人を数人がかりで担ぎ上げると寂れた倉庫の外に移動し、あらかじめ近くに待たせておいたトラックに合図を飛ばして呼び寄せ、近くにやって来たトラックの荷台に抗いの手段を残さず削り落とされた男達を荒々しい手付きで並んで転がした。

「んぐっ! ふぐぅぅっ!」
「んむっ! ぶぅ、ふぶぅぅ……!!」

まるで投げ捨てるようにトラックの荷台に転がされた二人が痛みに呻きつつ怒気の滲んだ声を発する。それくらいの反抗しか示せない二人が示した精一杯の怒気を味わって笑みの黒さを強めた男達は、荷台の扉を閉じながら麻袋の中で悶える男達にしばしの別れを告げた。

「そんじゃ捜査員さん達、また後でな」
「俺達はまだ仕事があるから、先に俺らのアジトに行って……存分に可愛がってもらっててくれよ?」
「むぅぅーっ!! ふむぅぅぅーっ!!」
「んぐぅぅ! あむぅぅぅぅっ!!」

自分達を罠に嵌めて捕獲した男達の別れの声に、捜査員達が怒気を強めて叫ぶ。縄と麻袋が擦れ合う音を激しく立てながらなりふり構わずに暴れ、捜査員達は自分達を捕らえて自由を奪った男達に鋭い反抗を浴びせる。
もちろん、幾ら怒りを抱き反抗を向けようがそれは徒労でしかなくて、二人の意思表示は荷台の扉が閉じられると同時に外部には欠片も聞こえなくなり、捜査員達の無駄な叫びは男達の耳を愉しませ優越感を募らせることすらも不可能となった。
もう、二人はどうすることも出来ぬまま憎む悪の本拠地へと連れ攫われるしかない。すぐ近くにいる仲間が漏らす声を聞きながら、真っ暗な荷台と麻袋の中で疲労が蓄積するのみの悪戦苦闘を繰り返すしか無いのだ。

「さてと、それじゃあ俺達は残った仕事を片付けますか。帰ってから堪能する捜査員さん達の姿に期待を寄せながらね」
「あぁ、最高に愉快でみっともないあいつらの悲鳴を想像しながら、ちゃっちゃとお仕事済ませて戻るとしようぜ」

自分達からの完了の合図を受けて走り出したトラックに背を向けた男達は麻袋入りの肉体を淫らに嬲られ絶え間無く弄ばれた捜査員達が全身を彩る精液を鳴らし淫臭を為す術無く嗅がされながら許しを請い救いを欲する様に思いを馳せ、ズボンの下の男根を隠すこと無く勃起させつつ次の現場を目指して停めて置いた車へと、早足で進んでいくのだった。






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