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動けぬ男は湧き上がる淫欲に屈服する

2020.10.14.Wed.21:00
手足に、全く力が入らない。どんなに命令を送っても、男の身体はそれを受け付けてくれない。
思い通りに動かせるのは、首から上の部分のみ。自身を捕らえた組織に残酷な改造を施され、肉体の支配権を大きく奪い取られた哀れな男は、頭部に配置された器官以外を使い物にされなくされた惨めな裸体を地下室に一人きりで放置されていた。
それも、肉体を勝手に操作され気が狂う程の発情を無理矢理に促された状態で、だ。

「はぁ、はっ、あぁ……く、あぁ……っ」

自分の意思とは無関係に淫らな火照りを強要された裸体が疼きに疼いて男を内側から苦しめる。はしたなく尖った乳首と限界まで勃起させられた男根と捕らえられた日から雌の悦びを容赦無く教え込まれた尻穴が快楽が欲しいと喚き散らし、男の心を淫欲で擦り減らしていく。
淫欲に溺れてはいけない。そう考えてみても、欲望はとめどなく湧き上がっていき男の思考をじわじわと飲み込んでくる。
もう耐えられない、気持ち良くなりたい。蝕まれた心で陥落の思いを募らせても、脳からの指示を遮断された肉体では情けなく疼く場所に手や足を近付けさせることすら出来ず、男は自らの欲に屈することも叶わない。

「あぁ、た、すけて……いや、もう、やら……っ!」

この淫猥な地獄から抜け出すために舌を噛み切る。そんな破滅の選択肢すら取れなくなった口を舌足らずに動かし、男が甘く蕩けた哀願の言葉を漏らす。触りたくても触れない疼く箇所を見つめながら、男が涙に潤んだ瞳を切なげに震わせる。
そうして発情に理性を砕かれ、欲望を拒絶する意思を男が完全に失った頃、地下室に扉の開く音が響いた。
その音を耳にした男は涙と汗と唾液に汚れた赤ら顔を自身の肉体から開かれた扉に向ける。そして、己の欲望に打ちのめされ正気を失った淫らな安堵の笑みを浮かべると、男は今日も自分の肉体を改造し弄ぶためだけに地下室で飼育している非道な男達が求める無様極まりないおねだりの絶叫を口にした。

「お願い、じまずぅぅっ! 気持ち良く、してぇっ……乳首と、チ○コと、けひゅま○こっ、いっぱい苛めて、イき、まくらへてぇぇぇっ!!」

一切動かせないはずの裸体がベッドの上ではしたなく腰を振っているように見える。そんな錯覚を抱かせるくらいに必死なおねだりの様子を見聞きしながら残忍に微笑んだ男達は、地下室に辿り着く前から期待で張り詰めていた自身の男根を取り出し、男がいるベッドに上がりながら愉快その物な声音で凌辱の宣言を行った。

「あぁ、もちろん。今日もたっぷりイき狂わせてやるぜ。刑事さんよ」
「上の口と下の口を刑事さんが大好きなチ○コで掻き回して、精液を溢れるくらいに飲ませてやるよ。全員が満足するまで終わりにはしねーから、気絶しないようしっかり頑張るんだぞ。良いな?」
「はい、はひぃっ……わかりまひた、よろしく、お願いしましゅぅっ……!」

動かせない手足や腹部を叩く熱い男根にきゅんと裸体をときめかせ、目元や頬を叩き唇に触れてくる男根により発情を加速させられながら、敵の手に堕ちた刑事の男は今日も悪への怒りに燃えていた瞳で嬉しそうに男根を追いかけ、ほんの数日前に悪への反抗を発していた口から伸ばした舌で愛しい男根達をぺろぺろと幸せそうに舐め回していた。






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