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正義達は湧き上がる発情で淫らに敗北する

2020.09.29.Tue.21:00
自分達にこんな屈辱を味わわせた悪の組織を、絶対に許さない。没収されたヒーローへの変身道具さえあれば、こんな縄など簡単に引き千切れるのに。そんなことを思い、悔しさに震えながらじたばたと裸体をもがかせていた少年ヒーロー達の姿は、一晩中注ぎ込まれた残酷で淫らな地獄によって跡形も無く消え去った。
今地下室にいるのは、自由を奪う縄との格闘を行う体力を失い、喉近くまでを貫く張型を用いた口枷の隙間から救いを望む唸りを放つ気力さえも削り落とされた無様極まりない二人の少年だけ。無防備にさらけ出されはしたなく勃起させられた幼い二本の男根を痛々しく脈打たせながら、点滴の要領で絶えず投与される無慈悲な淫薬の効果で発情を強いられた縄塗れの裸体を休み無く痙攣させている、抑えきれぬ欲望に狂わされた惨めという言葉がとてもよく似合うヒーローからは程遠い少年達だけだ。

「んもっ、も、ごっ、あごぉっ」
「ふぶっ、うぅ、あぉ、もごぉっ」

左右の手首同士と二の腕同士を背中で縄に括られ、足首同士と太もも同士を縄で一まとめにされた少年達の裸体は抵抗はもちろん、歩いての逃走さえも叶わなくされた。更に、手首と足首の縄を後から足された縄で遊び無く結合され、足首と太ももを無理矢理に折り畳ませる縄を施された上にすでに思い通りには動かせない腕を胴体へと縛り付ける縄を与えられた少年達は、無意味な足掻きのみならず床を這っての情けない移動さえも行えないよう身動きに制限を追加された。そんな身体では、駄目押しとして結び付けられる残忍な仕上げの縄を拒む動きなど一つも取れなくて、二人は仰向けに転がされた二つの台に裸体をそれぞれ厳重に縫い付けられ、わずかに台から離れることも出来ないよう、頭部を振り乱すことも出来ないよう、腕や首筋、足の血管にあてがわれた媚薬を注入するチューブを振り払うことも出来ないよう、ありとあらゆる選択肢を容赦無く叩き潰されてしまった。

「むぅ、んむっ、ぐむぅぅんっ!」
「うぐっ、ぶぐぅ……んふぅぅんっ」

もはや少年達は、為す術無く発情するだけの存在だ。正義の心を思い出す余裕はおろか、悪に対して抱いていた怒りも思い出せない。すぐ隣に仲間がいることも忘れ切ってただただ気が狂う程の発情に悶絶し続ける少年達はもう、地下室に戻ってきた悪の組織の男達が媚薬入りの点滴パックを交換していることも認識出来ず、聞き入れられない哀願の叫びを飛ばすこともせぬままとめど無く湧き上がる淫欲に悶え苦しみ続けている。

「ふぐぅんっ! んもっ、むふぅぅ!」
「あぉっ、あー! あぶっ、ぼぐぅぅ!」

これが昨日まで自分達の邪魔を何度もしてきたヒーロー達の姿か。たった一晩の媚薬投与で淫猥に狂わされた滑稽な少年達の様子を存分に愉しみながら新たな媚薬点滴を用意し終えた悪の男達は、縄を軋ませながら汗に濡れた裸体をみっともなくくねらせ、硬く張り詰め透明な蜜を垂れ流している幼い男根を踊るように跳ねさせていた二人に名残惜しげな視線を向けつつ、限界を超えて追い詰められた少年達に聞こえていないことを承知で非道な事実を絡めた別れの挨拶を口にした。

「それじゃ、また一時間後にね」
「次は今のよりもっと濃度も効果も強い媚薬を持ってくるからね。投与されたくなかったら、それまでに二人で仲良く壊れてるんだよ。良いね?」
「んみゅぅぅぅっ! もぐぅぅ! あぁ、あおぉっ」
「ぶっ、ふぅぅーっ……んぐ、あむぅぅぅ!」

一時間ごとに交換される点滴の媚薬は、じわじわとその凶悪さを増していた。しかも、この残酷な発情地獄は自分と隣の仲間が理性と正気を崩壊させるまで終了とはならない。それを遠回しに告げる言葉を浴びせられても、絶望と恐怖に打ちひしがれる反応を晒す余力など残っていない二人は逃げ場の無い発情に鳴き喚き、背を向けて地下室の出口に向かう男達の存在に最後まで気付けぬまま、じょじょに強まり出した淫獄に殴り付けられ始めた裸体を縫い付けられた台の上で生き物とは思えないくらい悲痛に震わせつつ、悪への敗北の道を、ヒーローとして以前に人間としての終了を意味する淫らな崩壊への道を、転がり落ちていくのだった。






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