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青年は失神も許されずに心と身体を淫蕩に堕とされる

2020.08.31.Mon.21:00
男の右手が、緩く握り込んだ青年の男根をにちゅにちゅと擦り上げ望まぬ快楽を流し込んで責め立てる。その責めから逃れたくても、青年は逃れられない。抵抗を奪われた裸体は勃起させられた男根を襲う淫らな悦びからどうやっても離れられず、青年は為す術無く男の思い通りに淫猥なとどめを刺され、惨めな射精へと追い立てられてしまった。

「むぅぅぅーっ! んぐっ、ふぎゅぅぅぅ!」

言葉を封じる黒色の棒口枷の隙間から泡立った唾液と甘く歪んだ絶叫を発しながら、青年は男の手の中で欲望を弾けさせ白く濁った体液を迸らせる。だが、青年は絶頂の余韻に浸ることはおろか、絶頂を迎えさせられた事実に屈辱を募らせることさえ許されない。残酷な男の右手は達したばかりの男根に萎える暇も与えずに摩擦の刺激を加え、次の絶頂を即座に要求してくる。
わずかな休憩すら認めずに絶頂を強いられる苦悶に鳴き叫びながら脱出を欲して身悶えても、背にした柱へと縄で厳重に縛り付けられた青年の裸体は無慈悲な右手の動きの阻害さえ出来ぬまま、無意味に縄を鳴らし惨めに痙攣しながら快楽の頂点へと高められるしか無いのだ。

「ふうぅっ! うぎゅぅぅ! んもっ、むぅ! んぐぅぅぅ!!」

万歳をしているような体勢で柱に縄で括り付けられた裸体を必死でよじらせても、青年は悦楽を拒めない。誇りと恥を捨ててくぐもった声で懇願を飛ばしても、男は愉しそうに笑みを返すのみで右手をとめる気配すら見せない。
イってもイっても終わらない絶頂地獄。拷問以外の何物でもない、男根から精液を次々に搾り取られる淫らな苦痛。そんな責め苦に、青年がどれだけ嬲られた頃だろう。男の意図に沿って何回も、何十回も射精を行われた青年はとうとう限界を迎え、吐き出す精液の存在しない不完全な絶頂に至った。

「みゅぐぅぅぅっ!? んぶっ、ぶむっ、むふぅぅっ!」

縛られた汗と体液塗れの裸体を生き物とは思えないくらい小刻みに震わせ、涙に濡れた目を痛々しく見開きながら何も放出出来ない男根の先端を虚しくパクパクと開閉させて鈍く長く続く絶頂に悶絶していた青年は、絶頂の波が引くと同時に意識を失い自身を縛める縄にもたれかかる形で失神した。

「んまっ、むぁ、うふぅ……」

飲み込めない唾液をぼたぼたと垂らしつつ疲弊に満ちた呻きを漏らし、苛烈な快楽で嬲られた裸体を時折跳ねさせながら青年は涙に濡れた目を薄く開いたまま意識を眠らせている。
しかし、男はそんな不完全な眠りすら許さない。残忍な男は憔悴からの失神すらも青年に許さず、勝手に意識を飛ばした罰として今までよりも容赦無く右手を動かして男根をいたぶりつつ今度は開いていた左手も用いて快楽を注ぎ込み、気絶さえも叶わない程の淫獄を抗えぬ青年に味わわせ始めたのだ。

「ぶみゅぅぅぅっ!? おぐっ、あげっ、ぶぇぇぇっ! あぉ、はっ、はびゅぅぅぅぅ!!」

男根の幹を扱く右手だけでも苦しかった。それなのに今は、過敏な亀頭を包み磨くようにして撫で回す左手まで追加されている。
無理矢理に眠りから引きずり出された青年は、驚愕に震える瞳で左右の手で非道に弄ばれている男根と醜悪に笑う男を見ながら救いを求めて喉が破れんばかりに鳴き叫ぶが、男はやはり責めの手を一切緩めてくれない。絶頂の間隔がじょじょに狭まり、断続的に絶頂に達するイきっぱなしの状態に青年が陥っても、男は滑稽な悶絶を晒す青年を満足そうに笑うだけなのだ。

「うひゅっ、ぶひゅぅぅ! おむっ、もおぉ! あげっ、べぇぇ! ぶぐぅぅぅぅぅぅーっ!!」

それまでの自分を跡形も無く溶かし尽くす脳が沸騰し続けているような悦楽の渦で揉みくちゃにされながら、絶望と恐怖を募らせる余裕さえも残されていない青年は自分を捕らえた男の意志に従って悶え狂わされ、男好みの色狂いとなるよう心と身体を淫蕩に作り変えられていくのだった。






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