男は新たな愛犬を強く抱き締める
2020.08.21.Fri.21:00
初めはただ、自宅のマンションでは飼えない犬との触れ合いを求めて足繁く家に通っていた。それがいつしか犬のみでなく犬を飼う男との触れ合いも求めるようになり、少年は男の家に通うことが日課となっていった。
散歩を肩代わりしたり、学校であったことを話ながら茶菓子を嗜む。そんな何でもない日常が変わったきっかけは、長年連れ添った男の愛犬が老衰で大往生を迎えた時だ。
人間に置き換えたら百才以上まで生きた。だからこれはもう仕方の無いことなんだ。そう自らに言い聞かせながらも消沈から立ち直れない男を元気付けるために、少年はこの世を去った犬と同じ毛色をした耳飾りを装着し、自分が代わりになるからと告げた。男はそれを喜び、少年の優しさを褒めながら愛犬にしていたように少年の頭を、背中を撫でた。
二人の関係に歪みが生じ始めたのは、そこからだ。
髪を撫でられ、背中や手足を男の手で丁寧にさすられると、心地良い。それだけだったはずなのに少年の身体は気付けば優しく触れる男の手に心地良さに収まらない感覚も抱くようになってしまった。自分を心配してくれる心優しい少年を慈しむ幸せのみを感じながら可愛い犬の耳飾りを付けた少年を撫でていた男は知らず知らずの内に、無意識に漏れる少年の甘い声をもっと聞きたいという欲を満たすために少年を撫でるようになっていた。
そんな不安定な状態が、長続きする道理は無い。元々お互いに好感を持ち、身体に触れることを躊躇わないくらいに親密だった二人が、お互いの内で湧き上がる淫蕩な欲望に気付けない理由は無い。自分の心と身体が、目の前の相手を欲している。その本能を悟り、無意味な我慢を重ねて抑え込むことを諦めた時に二人はどちらからとも無く唇を重ね、男と少年は飼い主と犬に変わった。
幸福に満ちた愛玩を悦び、愛玩されることを悦ぶ異常な主従関係を二人は自らが求めるがままに結んだのだ。
そして男の犬となった少年は今日も、学校から帰るとすぐに男の家へと向かう。自分のお小遣いで買った最初の耳飾りと、男に買ってもらった他の飾りを袋に詰めて男の家に足を運び、男と一緒に数え切れない程に使った浴室でそれらの飾りを身に着け、男が仕事に勤しんでいる書斎へと本物の犬のように四つん這いで移動していく。
「はぁ、わんっ、はふっ、あぉんっ……」
乱れた吐息混じりに鳴き声を上げて今の自分が犬であることを再認識し、加速した欲情でさらに硬度を増した幼い男根と尻穴に埋めたプラグから垂れ下がった犬の尻尾をゆらゆらと動かしながら床に着いた手足をぺたぺたと鳴らして愛しい飼い主の元へと向かう。その少年を扉を開け放った書斎で待ち構えていた飼い主の男は、パソコンの操作を切り上げると机に用意しておいた少年用の首輪を右手に取りながら椅子から下り、片膝を付いて左右の手を広げて少年を抱き締める準備をしながら穏やかな声音で歓迎を口にした。
「待ってたよ、○○。今日も、○○をいっぱい可愛がってあげるからね。私だけのワンちゃんとしてたっぷり気持ち良くして、エッチにワンワン鳴かせてあげるからね」
「わぅ、きゃぅんっ、はふぅぅんっ」
書斎に辿り着いた自分を出迎える愛しい主の言葉に表情を蕩けさせながら、もうちょっとで主に抱き締めてもらえる、甘く可愛がってもらえることに対する悦びに淫猥な鳴き声を放ちながら、少年は発情しきった裸体を一生懸命に前に進ませはしたなく尖った乳首と膨らんだ男根を震わせつつ、尻穴を期待でヒクヒクと収縮させ垂れ下がった尻尾を嬉しさを示すように左右にひょこひょこと揺らめかせていた。
心の底から愛し、自分を愛してくれる遠く年の離れた少年を眺めながら男は自分と少年を引き合わせてくれた亡き愛犬に感謝を募らせつつ、頑張って上手に自分の所へと辿り着いた新たな愛犬をペットに対するそれとは全く違う愛情を込めて力強く、包み込むように抱き締めていた。
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人間に置き換えたら百才以上まで生きた。だからこれはもう仕方の無いことなんだ。そう自らに言い聞かせながらも消沈から立ち直れない男を元気付けるために、少年はこの世を去った犬と同じ毛色をした耳飾りを装着し、自分が代わりになるからと告げた。男はそれを喜び、少年の優しさを褒めながら愛犬にしていたように少年の頭を、背中を撫でた。
二人の関係に歪みが生じ始めたのは、そこからだ。
髪を撫でられ、背中や手足を男の手で丁寧にさすられると、心地良い。それだけだったはずなのに少年の身体は気付けば優しく触れる男の手に心地良さに収まらない感覚も抱くようになってしまった。自分を心配してくれる心優しい少年を慈しむ幸せのみを感じながら可愛い犬の耳飾りを付けた少年を撫でていた男は知らず知らずの内に、無意識に漏れる少年の甘い声をもっと聞きたいという欲を満たすために少年を撫でるようになっていた。
そんな不安定な状態が、長続きする道理は無い。元々お互いに好感を持ち、身体に触れることを躊躇わないくらいに親密だった二人が、お互いの内で湧き上がる淫蕩な欲望に気付けない理由は無い。自分の心と身体が、目の前の相手を欲している。その本能を悟り、無意味な我慢を重ねて抑え込むことを諦めた時に二人はどちらからとも無く唇を重ね、男と少年は飼い主と犬に変わった。
幸福に満ちた愛玩を悦び、愛玩されることを悦ぶ異常な主従関係を二人は自らが求めるがままに結んだのだ。
そして男の犬となった少年は今日も、学校から帰るとすぐに男の家へと向かう。自分のお小遣いで買った最初の耳飾りと、男に買ってもらった他の飾りを袋に詰めて男の家に足を運び、男と一緒に数え切れない程に使った浴室でそれらの飾りを身に着け、男が仕事に勤しんでいる書斎へと本物の犬のように四つん這いで移動していく。
「はぁ、わんっ、はふっ、あぉんっ……」
乱れた吐息混じりに鳴き声を上げて今の自分が犬であることを再認識し、加速した欲情でさらに硬度を増した幼い男根と尻穴に埋めたプラグから垂れ下がった犬の尻尾をゆらゆらと動かしながら床に着いた手足をぺたぺたと鳴らして愛しい飼い主の元へと向かう。その少年を扉を開け放った書斎で待ち構えていた飼い主の男は、パソコンの操作を切り上げると机に用意しておいた少年用の首輪を右手に取りながら椅子から下り、片膝を付いて左右の手を広げて少年を抱き締める準備をしながら穏やかな声音で歓迎を口にした。
「待ってたよ、○○。今日も、○○をいっぱい可愛がってあげるからね。私だけのワンちゃんとしてたっぷり気持ち良くして、エッチにワンワン鳴かせてあげるからね」
「わぅ、きゃぅんっ、はふぅぅんっ」
書斎に辿り着いた自分を出迎える愛しい主の言葉に表情を蕩けさせながら、もうちょっとで主に抱き締めてもらえる、甘く可愛がってもらえることに対する悦びに淫猥な鳴き声を放ちながら、少年は発情しきった裸体を一生懸命に前に進ませはしたなく尖った乳首と膨らんだ男根を震わせつつ、尻穴を期待でヒクヒクと収縮させ垂れ下がった尻尾を嬉しさを示すように左右にひょこひょこと揺らめかせていた。
心の底から愛し、自分を愛してくれる遠く年の離れた少年を眺めながら男は自分と少年を引き合わせてくれた亡き愛犬に感謝を募らせつつ、頑張って上手に自分の所へと辿り着いた新たな愛犬をペットに対するそれとは全く違う愛情を込めて力強く、包み込むように抱き締めていた。
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