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命令を破った男は主の指で甘く愛でられる

2020.07.26.Sun.21:00
「はぁ、んぁ……はっ、はく、んぅぅんっ……!」

ここ数日食事に合わせて摂取させた媚薬の効果によって逞しく鍛え上げられた男の裸体は発情を促され、淫らな変化をもたらされていた。加えて、媚薬の摂取をさせ始めた日から決して絶頂には至れないもどかしい快楽のみを注ぎ続けられていたため、裸体の変化のみならず男は心までも淫欲に染め上げられ、甘い刺激への渇望を抑えられない状況となっていた。
だが、男は一切のおねだりを行わない。交差させられた手首を縛り鴨居へと繋いでいる腕の縄を軋ませ、左右の足首を縄で短く括られたつま先立ちの足を震わせながら苦しげに身をよじるのみで、目の前に座布団を敷いて腰掛けた私に向かって悦楽を欲しがる言葉を何一つとして発さない。
従順で、これ以上無くいたぶり甲斐のある可愛い男は主である私が与えた良いと言うまで言葉を発してはならないという命令を忠実に守り、ただひたすらに己を苦しめる淫欲に耐えている。これまでの日々で私の命令を破ってはしたない願いを口にしなければ甘い苦悶が終わることは永遠に無いと理解しているはずだろうに、私に逆らう選択肢を思い付けない服従を体現したような愛しい男は今回も、私の前で縄に自由を奪われた裸体をくねくねと踊らせながら欲望に溺れることを無意味に我慢し続けていた。

「はぁ、あん、んぁ、はぅぅっ……!」

もはや抑えることも叶わなくなった甘い声を絶えず漏らしながら、男が汗に濡れた裸体をよじらせる。私の指で淫猥に育て上げられ男の物とは思えない程に肥大化した乳首と、限界まで勃起し暴れ回る射精欲を表わすかのように激しく脈打っている男根を跳ね回せながら、男が私の眼前で淫らに踊り狂う。
その動きは、端から見たら縄の拘束を与えた直後から何も変わらない物であろう。けれど、私には分かる。毎日のように男を弄び、自分だけの物として愛玩してきた私の目には、明らかな違いが見える。
赤く火照った表情はわずかに残っていた余裕を失い、切羽詰まり獣じみた物へと変わっている。身悶えも、逃げ場の無い熱を必死に散らすだけの物から疼く乳首と男根を無意識に私へと突き出して苛めて欲しいと主張する物となり、男の理性が形作る私への忠誠が崩れ出したことを表わしている。
その私だけが気付くであろう違いを存分に味わい男を独占している幸せに微笑みながら、私は何も口にすること無く男の陥落を待ち続けた。筋肉に覆われた屈強な裸体を悩ましげに悶えさせる男の姿を特等席で鑑賞しながら、男が私の命令を守ることよりも悦楽を得たいと叫ぶ己の本能を優先させる時を待ち侘び続けた。
理性と本能が男の中でせめぎ合い始めて数時間。男はようやく、その瞬間を迎えた。

「主、様ぁっ! もう、もうお許しください……お願い、しますっ! 慈悲を、ください……はしたないこの私の身体を、どうか、いたぶってください……快楽を、くださいっ! 主様ぁっ!」

それまで淫らに鳴くだけだった口が、焦燥と欲望に満ちたおねだりを紡ぎ出す。無意識に行われていた胸と腰の突き出しが意識した上で行われ、疼きを溜めに溜め込まされた男の乳首と男根が私に向かってぶるぶると振り乱される。
その屈服のおねだりに私は満足色の笑みを返しながら座布団から立ち上がり、涙に潤んだ瞳で私を見つめるいじらしい男に対して褒める言葉を贈った。

「上手におねだり出来たね、○○。ご褒美に、今日もたっぷりと苛めてあげようね。○○のおねだり通りにじっくりといたぶって……私を見ただけで発情するいやらしい子に育ててあげようね」
「あんっ、んぁぁんっ! 乳首、気持ち良い、ですぅっ! あっ、あぁ、嘘、乳首だけでイっちゃう……主様の指で、乳首イっちゃうぅぅぅっ!!」

焦らしに焦らされた身体をやっと甘く責め立てられ始めた男は、普段の態度を順調に忘れながら私の指が生み出す悦楽に追い詰められて乳首のみで絶頂へと向かっていく。
そんな男が晒す嬉しげな悲鳴と、私の親指と人差し指に挟まれた状態で震える左右の乳首と、心地良さげにくねる裸体を堪能しながら、私は今日も愛しい男から主と使用人の立場を守る常識を壊し、代わりに気兼ね無く大好きな主である私へと甘えられる思考を植え付けるための苛烈な快楽を次から次へと流し込んでいくのだった。






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