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力尽きた裸体は新たな拘束で淫猥に軋む

2020.07.13.Mon.21:00
「んむっ……ふぅ、うぐぅ……む、ふうぅ」

固く丸めた布を押し込まれ、その布を吐き出せないようにと黒色の粘着テープで栓を施された男の口から疲弊に染まったくぐもった唸りが漏れる。唯一の呼吸孔となった男の鼻から苦しげに乱れた息の音がプスプスと鳴り、捕らえられた男の屈辱と男を捕らえて弄ぶ男達の愉悦を更に掻き立てる。
無様に悶え苦しむ自分を観察して黒い笑みを浮かべている男達の視線から逃れたいと願っても、その願いを叶える術はどこにも無い。二の腕を胸部へと括り付ける縄を結ばれ、重ねさせられた肘から先を縛る縄を背中で与えられ、左右の太ももに巻き付けられた縄と上半身の縄を繋ぐ縄を施された男は腕の自由を完全に奪われ、足と上半身を結合されたせいで老人のように腰を曲げた体勢を強いられているために手を使って拘束からの脱出を試みることはおろか、恥を承知で衣服を剥ぎ取られた裸体を走らせ遠くに見えている開け放たれたままの部屋の出口に向かうことも出来ない。
手と足を縄で厳重に制限され、抵抗と逃走を不可能にされた惨め極まりない男。そんな男を作り出した残酷な男達は、抗えぬ男に刑事として誇りのみならず雄としての尊厳も痛め付ける恥辱を加え、非道な命令によって拉致した刑事の苦悶を増幅させていた。
男達は無防備にさらけ出させ嘲りを浴びせつつ指と媚薬入りの潤滑剤を用いてじっくりと解させた刑事の男の尻穴に釣り針に似た形状の器具を押し込んだ上で自力では抜けないようその器具と上半身の縄を遊び無く縄で結わえ、ほんの少しでも裸体を動かせば器具の表面に生えた醜悪なイボ達によって媚薬に高められた腸壁を甘く掻き毟られる状況を用意し、その状態で刑事に歩行を強制したのだ。

「ふぅ、むぅ……んも、むぐぅぅ……っ!」

背筋を伸ばすことさえ許されない不自由な格好で歩き続けさせられるだけでも、苦しい。その望まぬ歩行の度に体内を器具に抉られ、嫌でも快楽を覚えさせられてしまうことも、苦しい。しかも、刑事は口を塞がれ満足な呼吸さえもさせて貰えずにいる。おまけに、少しでも足がとまれば人の輪を作って刑事を閉じ込めている男の誰かが無慈悲に歩み寄り、仕置きと言いながら汗に濡れた尻肉を手の平で打ちすえ鋭い痛みと共に腸内の強ばりがもたらす器具による強い擦り上げに喘ぎ鳴かされ、意に反して勃起させられた男根を振り乱しながらよがり狂わされてしまう。
休憩すら認められずに、尻穴を嬲られながらの歩行を続けさせられる苦悶。憎んでいた悪の手に堕ちた事実を常に再確認させられながら男達が作る輪の中で裸体を移動させられ、あらゆる矜持を切り刻まれる辱め。その残忍な凌辱に長時間追い詰められ、肉体のみならず心までもを憔悴させられた哀れな男は見開いた目から涙を零し、全身から汗を滴らせながら悪に属する男達の機嫌を損ねないよう足を動かし続けていた。だが、もう限界だ。刑事はとうとう体力の尽きる時を迎え、痛々しく痙攣する足は裸体を支えられなくなり、刑事は次の一歩を踏み出そうとする動きのままに前へと倒れ込み床へと崩れ落ちた。

「んぐぅぅ……っ! ふ、ぐふぅぅ……っ!」

顔を床に打ち付けた痛みに呻きながら、刑事は腸内を激しく殴り付けた器具の刺激に甘い絶叫を上げ、尻を高く掲げた状態で床に転がった裸体をくねらせる。自分がどれだけ滑稽な姿を取っているのかも理解出来ず、再び立ち上がろうとする意思も紡げぬまま、刑事は顔と肩と膝で支えた裸体をはしたなくくねらせ、丸出しの男根と器具に蹂躙されている尻穴を上下左右に踊らせる。
その淫猥なダンスを堪能しつつ刑事の限界を確認した男達は、遠巻きに刑事を囲んでいた人の輪を狭め床の上で悶絶している刑事を至近距離から冷酷な笑みで見下ろすと、それまで仕置きを注ぐ時以外は触れずにいた刑事の裸体に手を伸ばし、数カ所の縄を解き始めた。
無論、それは慈悲などではない。歩行の強制の継続を諦める代わりに方向性の違う苛烈な辱めを刑事に叩き込む準備の一環だ。

「うむ、ふぶぅ……」

太ももと上半身を繋ぐ縄が解かれ、足が楽になった事実に刑事が安堵の唸りを発する。尻穴の器具を固定する縄が緩められ腸内への責めも緩んだ事実に、刑事が疲れ切った思考で喜びを募らせる。
それらのささやかな喜びは、男達が縄を再度結び直したことによって一瞬で絶望へと変わった。男達は太ももと上半身を繋いでいた縄を結び直して今度は足首と太ももを短く結んで足の自由を先程とは別の形で奪い、尻穴の器具をより短くきつく結び直して、刑事に今度は意に染まぬ歩行が無くとも腸壁が絶えず抉られる状況を、常に背骨が軋み尻穴が上半身に向かって容赦無く引っ張り続けられる拷問を与えたのだ。

「もぼぉぉっ!? ぶ、ぐぅ、ぼむぅぅ……!!」

じっとしていても、苦痛が全身に走る。長い時間味わわされた疲労と息苦しさによる苦しさをあっさりと塗り替える程の苦悶に苛まれ、刑事が身悶えさえも思うように行えない海老反りの裸体を床の上でビクつかせ、閉ざされた口から哀願の意思を込めて呻きを放ち男達に許しを請う。
けれど、男達は様々な物をかなぐり捨てたその哀願に一切応えない。非情な悪人の男達はなりふり構わずに救いを求める刑事の言葉にならない叫びを聞いて愉しみながら悶え苦しむ裸体を無言で見下ろし、陥落に向かう刑事の痴態を眺めて異常な興奮を加速させていた。






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