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改造された男達は檻の中で人知れず獣に堕ちる

2020.06.23.Tue.21:00
犯罪組織が作り出した非道な装置の光線を不意打ちで浴びせられた俺の身体は、今日も手の平サイズに縮小させられたまま元に戻れずにいる。小型化された肉体から衣服を剥がれ机に置かれた小さな檻へと閉じ込められた俺の裸体は、同じ檻に閉じ込められた者達と同じく脱出の糸口すら掴めぬまま、特殊な檻が生み出す電波によって望まぬ発情と全身の疼きを引き起こされ淫らに火照らされている。
そして、縮められた裸体に残酷な改造を施された俺は今日も、堪えきれずに淫行に耽った結果放出された自分や他の者の精液を悦んで啜らされている。心で駄目だと思っても、作り変えられた俺達の身体は精液を摂取するのをやめられない。精液を分解し生きるために必要な栄養素を作り出す機構を体内に用意され、精液の香りと味を美味だと感じるよう変化させられた俺達は、死を拒むという意味でも元々無かったはずの歪んだ本能を抑えきれないという意味でも、快楽の追求と精液の摂取をやめられない異常な身体へと仕立て上げられてしまっているのだ。

「きもひぃ、気持ちいぃんっ! おひんぽひゅきぃ、せーえきおいひぃ……もっろ、もっろじゅぼじゅぼぉ」
「おひり、しゅごいぃ……まらイっひゃう……でぅぅっ! せーえきでりゅぅぅっ!」

俺より先に捕らわれ、この残酷な檻へと放り込まれていた者達は思考を完全に淫欲に支配され、男同士でまぐわいながら檻の床やお互いの裸体に零れた精液を舌ですくい取る行為を躊躇いなく取ってしまっている。
それを見ながら、俺は改めて自分は助けが来るまで耐え抜いてみせると決意する。床に腰掛け檻の格子に上半身を寄りかからせた体勢で我慢しきれずに右手で男根を扱き、溢れ出た精液を口に運んで至福を得ている状況では説得力が無いと理解しながらも、俺は今手に入れている悦びに溺れはしないと胸に誓う。
だが、すでに魂まで淫らに陥落させられた者達はそんな崩れかけの誓いを保つことすら許してくれない。貪欲に肉の快楽を求める獣となった者達は、一人で自慰を繰り返している俺に蕩けた表情を浮かべながら四つん這いで迫り、堕ちまいと抗っている俺の裸体を刺激しながら誘惑を口にしてくる。

「ね、一緒にしよぉ。一緒に、気持ち良くなろぉ?」
「一人でしてたらもったいないよ? 皆でして、いっぱいいっぱい精液出そっ?」
「あぁ、らめぇ……舐めちゃらめ、気持ち良く、なっひゃ……」

過敏になっている肌を指先でくすぐられ、右手と太ももと男根自身を汚している精液を嬉しそうに舌で舐め取られる心地良さに震えながら、俺は聞き入れられない制止を発しつつ早くも絶対に屈しないという誓いを砕かれていく。それでも、俺はどうにか理性を取り戻そうと快楽を堪えようとした。けれど、そんな試みは一瞬で無に帰され、俺の心は淫欲への渇望で満たされてしまった。
一人の男が俺の前で立ち上がり、逞しく勃起した男根を鼻先に突き付けてきたからだ。

「ほら、ぺろぺろして。精液、飲みたいでしょ?」

雄の強い香りが鼻腔を甘美に犯す。眼前で脈打つ男根を濡らす精液の震えが、淫猥な改造を施された俺の本能を掻き立てる。もう、耐えられない。もう、逆らえない。俺は欲望に飲み込まれ、左右の頬を緩く叩いていた男根に夢中でしゃぶりつき、精液の放出を促すための愛撫を熱烈に加え始めた。
堕ちないという思いを置き去りにして、俺は今日も同じ檻に入れられた者達と共に悦楽を貪り合う淫蕩で幸福な時間を選んでしまったのだ。

「んむっ、むっ、ふぶっ、あむぅっ」
「ふぁっ、あっあぁ! すごい、上手、きもひぃぃっ!」
「そうそう、我慢は毒だよ。そうやって、お互いに仲良く、気持ち良くなろうねぇ」
「我慢して狂うより、気持ち良くなって狂う方が幸せでしょ。だから、ね……逃げられない同士、幸せに狂おうねぇ……」
「んむっ、ふぐ、あむぅぅっ!」

男根を口に含んだ状態で頷きながら、俺は一層激しく男根を舌で刺激しつつ自分の裸体に訪れる甘い悦びによがり鳴く。
もうすぐ、射精がくる。口に入っている男根の射精を味わいながら、自分の射精の悦びを愉しめる。その淫らな幸せに全身をゾクゾクと痺れさせながら、俺は他の男達と同じように捜査員としての正義と誇りを忘れて精液を吐き出し精液を飲み干していた。




餌をやらずとも自動で生き続ける機構を与えられ、小さな肉体でどんなに声を張り上げても外部には一切漏れない地下空間で檻に監禁された哀れな捜査員達は、自分達を拉致しここに置き去りにした犯罪組織の者達が戻ってくることはおろか、仲間が助けにやってくることも永遠に無いという絶望の事実を知る由も無いまま、誰も来ない地下室で仲良く肉欲に浸り、人間を失った淫獣達へと自ら望んで堕ちていくのだった。






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