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インテリアは持ち主の前で無様に踊る

2020.04.27.Mon.21:00
私の部屋の壁際に新しいインテリアを設置してから何時間が経っただろう。何時まで眺めていても飽きない最高のインテリアを愉しみ始めてから、どれくらいの時間が経過した頃だろう。
待ち望んだその瞬間は、不意に訪れた。今までじっと動かずにいたインテリアがピクリと小さく跳ね、そしてすぐに激しく動きながらくぐもった唸りを上げ、持ち主となった私の前で愉快なダンスを披露する。

「んー! う、ぐふぅぅ! お、ぐぅぅっ!!」

箱形の機械に二の腕から先と太ももから先、そして頭部を飲み込まれた裸体を無様にくねくねと踊らせ、耳に心地良い唸りを発しながら丸出しの男根を揺れ動かす様を細めた目で堪能しながら、私は改めて胸に充足を募らせる。
高い金を積んで依頼をした甲斐があった。見惚れた捜査員が所属する組織の上部と秘密裏に取り引きを行い、罠に嵌めて捕らえた手間がお釣りが出るほどに報われる至福の光景に私は思わず笑みを零し、欲望を加速させた。
本当は無駄な足掻きを見せる捜査員の姿を更にじっくりと観察し、脱出を試みる気力が無くなるまで放置するつもりだった。そうして憔悴しきった捜査員の裸体を責め、恐怖と絶望に打ちひしがれた反応を味わいながら望まぬ快楽でよがり鳴かせるつもりだった。
だが、もう耐えられない。私は今すぐ、自分の物にした捜査員が悶え苦しむところが見たい。
抑えきれぬ欲望のままに、私は腰掛けていたソファーから立ち上がる。そして私は音を立てずに捜査員の元へと歩み寄り、海老反りの体勢で必死に悶えている裸体を至近距離で眺めながら小声で言った。

「可愛いよ、捜査員さん。だから、もっともっと可愛くしてあげる。君のために用意したこの機械で、たっぷり苦しめて、可愛くしてあげるからね」

もちろん、機械に遮られて私の小声は捜査員の耳には届いていない。仮に届いていたとしても、手足を拘束され頭部を緩み無く絞め付けられた捜査員には拒絶の術など無い。
私は、愛しい捜査員を支配下に置いた事実を再度認識し悦びを募らせながら、機械の側面に位置するボタンを押した。
それは、逃げ場の無い無防備な裸体に淫らな地獄を注ぎ込む機構を作動させるボタン。機械内部で捜査員の口に噛ませた呼吸及び食事用の透明なチューブに媚薬のガスを少量ずつ混ぜ込み、捜査員を強烈な発情状態へと追いやるボタンだ。
見た目には変化が見られないが、もうすでに捜査員を嬲る発情地獄は始まっている。しばらくすれば媚薬を吸入させられた捜査員の裸体は硬く張り詰めた男根を振り乱しかいた汗を撒き散らしながら、発情を誤魔化すための悶絶を始めるだろう。
それはついさっき目にした物よりも愉快さを増した淫猥なダンスに違いない。発せられる悲鳴も、さっきより悲痛で耳に心地良い物に決まっている。

「ふふっ、捜査員さん。急いで逃げないと大変なことになっちゃうよ? ほら、頑張って頑張って」
「んごっ、おぉぉ! あぉ、はおぉ……!」

早く捜査員の淫猥なダンスを見たい。痛々しく可愛らしい悲鳴を聞きたい。自らのそんな欲望をより膨らませる囁きを紡ぎながら、私は私の存在だけでなく媚薬ガスの注入にもまだ気が付いていない哀れな捜査員の裸体が滑稽にくねる様子を、至高のインテリアが晒す他では見られない娯楽を占有している幸せを、じっくりと噛み締めていた。






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