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男は淫らな馬鹿へと堕とされる

2020.04.26.Sun.21:00
三人の先客がいるエレベーターに乗り込む。扉が閉じしばらくしてから目的階のボタンを押していないことに気付き、慌てて押そうと右手を持ち上げる。
それは、何でもない動きだ。日常に存在する、ありふれた光景だ。しかし、そのありふれた光景は一瞬で日常からはかけ離れた物となった。先に乗り込んでいた三人が後から乗り込みボタンを押そうとしている男の腕を掴み、抵抗を封じるために背中で無理矢理一つにまとめてきたからだ。

「え、うぁっ!?」

予想外の不意打ちを喰らった男は抵抗すら叶わずにボタンへと運んでいた右手と脱力していた左手を掴まれ、左右の手首を背中で密着させられた。自由と抵抗を奪われた。その事実に男が危機を抱くよりも先に、三人の男の内の一人は用意していた布を男の口へと押し込み、助けを呼べないよう言葉を封じてしまった。

「う、うぅぅ! んぐ、ふうぅ」

三十秒も経過していない、ほんの一瞬の出来事。その一瞬で男は腕の動きを大きく制限され、しゃべることを禁じられた。
抗えない男と、その男を作り出した三人の男を載せたエレベーターは男の必死のもがきに合わせて揺れながら、最上階へと向かっていく。どうにかして逃れられないか、エレベーターが停止してくれないか。淡い希望を抱きながらじたばたと身を動かしていた男の思いも虚しく状況に変化が無いままエレベーターは上へ上へと移動していき、とうとう最上階へと辿り着いてしまった。
そこは、男を捕らえた三人の男の目的階だ。三人に指示を与え、男を捕獲させた社長の男が待ち受けている、味方のいない絶望の空間だ。

「いらっしゃい、○○君。待ってたよ……私の秘密に気付いちゃった有能な君と個人的に話がしたかったんだ。大したもてなしも出来ないけど、ゆっくりたっぷり、私との話を愉しんでくれたまえ」
「んぅっ! うぐっ……ふうぅーっ!」

悪魔のような笑みを浮かべる社長の男に本能から恐怖と拒絶を募らせ、男は一層激しく暴れる。そうして暴れる男を眺めて笑みを深めた社長は、部下である三人に目で指示を飛ばして嫌がる男をエレベーターから連れ出させていた。




社長の悪事を知ったことを知られ、会社のエレベーター内で捕らえられた男は身に着けていたスーツを容赦無く引き裂かれ露わとなった裸体に、辱めを加えられていた。
それは、三人の部下による容赦の無い快楽責め。悠然とソファーに腰掛けた社長の前で一糸まとわぬ裸体を嬲られ、望まぬ絶頂へと押し上げられ続ける恥辱ショーだ。

「んふっ、むぅぅ! んぐっ、んむぅぅ!」

もはや男は、手首を掴まれていなくても抵抗を行えない程に体力と気力を奪われている。口に詰められた言葉を封じる布を引きずり出す余裕すらも失われている。
全身を甘く責め立てる巧みな指の責めに翻弄され、我慢すらままならずに絶頂に次ぐ絶頂を強いられている男は、無様に床の上で痙攣するだけの淫猥な肉の塊でしかない。
固く尖らされた乳首を捏ねる指。限界まで勃起させられた男根を撫で回す指。丹念に解された尻穴をぐちゅぐちゅと掻き回して雌の悦びを味わわせる指。そして、過敏になった肌を意地悪くくすぐり強制的に心地良さを注ぎ込んでくる指。その全てに快感を叩き込まれ、逃れる意思さえ抱けずに絶頂を繰り返す惨めな男の痴態を観察しながら、社長は穏やかな声音で言った。

「ふふっ、その調子だよ。その調子で、どんどんお馬鹿さんになっちゃおうね。私の悪事も、優秀な君の頭も全部馬鹿になって忘れて、気持ち良いことだけを考える淫乱に堕ちちゃいなさい」
「ふぅ、ふぐ、むぐぅぅぅんっ!」

掛けられた言葉の内容も把握出来ずにまた絶頂に至った男のくぐもった悲鳴は、淫らな口封じを愉しむ社長と三人の部下をこれ以上無く悦ばせながら、部屋の中に哀しく響き渡っていた。






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