虎は愛しい狼を甘く意地悪く苦しめる
2020.04.14.Tue.21:00
左右の手首と足首に巻き付けられた革製の黒い枷から伸びた鎖を天井のフックと床の金具へと繋がれた男は、裸体の自由を大きく奪われ立ったままどこにも移動出来なくされてしまった。その上、男の手足には鍵付きの黒い袋を被せられており、この袋のせいで男は指に加えて爪を使うことも禁じられ、拘束を解こうと試みることも満足に行えなくされてしまった。
しかも、男の行動を制限する拘束はこれで終わりでは無い。男は両手両足だけでなく頭部にも拘束具を与えられ、視界と言葉さえも取り上げられてしまったのだ。
地下室の中央で上下に引き延ばされた裸体は、意味も無くくねる以外の動きを取れない。黒革を組み合わせた器具を頭部に装着された男の目はわずかな光すらも届かないよう覆われ、狼獣人特有の尖った口は閉じた状態から離れられないようきつく締め付けられ、くぐもった唸りしか発せなくされた。
手も、足も出ない。見ることもしゃべることも許されない。それどころか、狼の男は裸体を隠すことさえ認められず、男根を露出させ続ける状況から離れたくても離れられない。
様々な形で選択肢を潰された狼。逞しく鍛えられた筋肉質な肉体を晒し、無様に立ち続けさせられている惨めな狼。だが、抵抗を奪われ逃走を不可能にされている当の狼は、見た目の悲痛さとは裏腹にこれ以上無い興奮を募らせ全身を発情に火照らせていた。
「んっ、ふっ、ふぅ、むふぅんっ」
枷と天井を鎖で繋がれた手首と同じように床へと繋がれた足首を支点にして裸体を淫猥に踊らせ、先走りを滲ませている勃起しきった男根を揺らめかせながら閉ざされた口から甘い呻きを漏らす狼は拘束された事実を欠片も拒んでいない。むしろ、狼は拘束を心から悦び、自らの淫欲を加速させる材料としている。
身動きを封じられた裸体を地下室に放置され、一人きりで勝手に高まっていく淫らな狼。そんな狼を作り出した男は、地下室を離れる前とは比べ物にならない程淫乱になった狼を見て笑いを零すと近所のコンビニで購入してきた食料をテーブルに置き、無防備な狼の裸体を後ろから緩く抱き締め汗に濡れた白銀の体毛を優しく撫で回した。
「先輩、ただいま。後輩の家で何をされても逆らえないようにされて、一人っきりでほったらかしにされた気分はどうです?」
「んふっ、むぅ、むぐぅんっ」
後輩の左の指が、左の脇をくすぐる。右の指が、ふっくらと体積を増し真っ赤に充血した右の乳首をくにくにと揉み込む。
分厚い舌がうなじを舐め回し、虎獣人の象徴である太くしなやかな縞柄の尻尾が開かれた後輩の足の間を通って狼の右のふくらはぎを優しく擦り、狼の痴態にあてられた後輩の男根がジーンズごしに太ももの裏へと押し付けられる。
年下の、それも会社の後輩である虎獣人の男に抗いを奪われ、たった一人で発情を促される仕打ちはこれ以上無く惨めで心地良かった。逆らえない立場に追いやられた事実を改めて思い知らされながら火照りきった裸体の弱点を緩い快楽で一方的に炙られている今の展開も、堪らなく気持ち良い。
狼は為す術無く虐げられる自らの情けなさに淫欲をまた掻き立てられながら、問いかけてきた背後の後輩に向かって嬉しいの意思を込めた唸りを上げた。
けれど、虎は狼の唸りの意思をくみ取ってやらない。愛しい年上の狼が見せる淫猥な姿に目を細めながら、虎は咎める口調で狼に言った。
「こーら、聞かれたらちゃんと答えなきゃ駄目じゃないですか。簡単な質問に答えることも出来ない駄目な狼の先輩には、お仕置きしちゃいますよ」
「うむっ、ふむぅぅんっ」
言葉を紡げなくされた口でまともな答えなど出せない。それを分かりきった上で仕置きを宣言する虎の声に被虐の悦びを味わいながら、狼は早く罰が欲しいと口にする代わりに裸体を一生懸命によじらせた。
くねる狼の裸体を微笑んで撫で、言葉よりも淫猥なおねだりを見せる狼に自らも欲情を掻き立てられながら、虎は淫乱な狼に仕置きを注ぎ始める。それは、快楽の仕置き。いつもとは違い絶頂を強いる物ではなく、絶頂に達したくても達せない状態を保ち続け狼からより淫らな反応を引き出すための生殺しの甘い責め苦だ。
「ふふっ、どうです、先輩? たまにはこうやって焦らされるのも愉しいでしょう? 苛められるのが大好きな先輩なら、気が狂うくらいにイくのをお預けされても悦べますもんね……」
「うふっ、ふぐっ、む、むぶぅぅんっ!」
乳首から下へと移動した虎の右手に男根を優しく包まれゆっくりと扱かれる。決して射精は許さない速度で擦られ、いつまで経っても手に入れられない欲望の解放を嫌でも渇望させられる残酷で淫らな拷問。そんな拷問に苛まれながらも、狼は虎の指摘通りに悦んでいる。普段と違う責めを堪能し、意地悪な右手がもたらす寸止めに合わせて苦悶と幸福が混ざり合った甘い鳴き声を地下室に響かせている。
「許して欲しかったら、今度こそちゃんと言うんですよ? でないと、俺が飽きるまでずっと射精無しのお仕置きは終わりませんからね」
「ふぅーっ! んむ、んもっ、むぅぅんっ!」
愛しい狼を愉しませるためではなく、自分が愛しい狼を愉しむために無慈悲な言葉を口にしながら、後輩の虎は手の中で震える男根をじっくりと弄び、甘く苦しむ狼の尾が自分の尾にぶつかりながら足の間でバサバサと振り乱される光景を満面の笑みで味わっていた。
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しかも、男の行動を制限する拘束はこれで終わりでは無い。男は両手両足だけでなく頭部にも拘束具を与えられ、視界と言葉さえも取り上げられてしまったのだ。
地下室の中央で上下に引き延ばされた裸体は、意味も無くくねる以外の動きを取れない。黒革を組み合わせた器具を頭部に装着された男の目はわずかな光すらも届かないよう覆われ、狼獣人特有の尖った口は閉じた状態から離れられないようきつく締め付けられ、くぐもった唸りしか発せなくされた。
手も、足も出ない。見ることもしゃべることも許されない。それどころか、狼の男は裸体を隠すことさえ認められず、男根を露出させ続ける状況から離れたくても離れられない。
様々な形で選択肢を潰された狼。逞しく鍛えられた筋肉質な肉体を晒し、無様に立ち続けさせられている惨めな狼。だが、抵抗を奪われ逃走を不可能にされている当の狼は、見た目の悲痛さとは裏腹にこれ以上無い興奮を募らせ全身を発情に火照らせていた。
「んっ、ふっ、ふぅ、むふぅんっ」
枷と天井を鎖で繋がれた手首と同じように床へと繋がれた足首を支点にして裸体を淫猥に踊らせ、先走りを滲ませている勃起しきった男根を揺らめかせながら閉ざされた口から甘い呻きを漏らす狼は拘束された事実を欠片も拒んでいない。むしろ、狼は拘束を心から悦び、自らの淫欲を加速させる材料としている。
身動きを封じられた裸体を地下室に放置され、一人きりで勝手に高まっていく淫らな狼。そんな狼を作り出した男は、地下室を離れる前とは比べ物にならない程淫乱になった狼を見て笑いを零すと近所のコンビニで購入してきた食料をテーブルに置き、無防備な狼の裸体を後ろから緩く抱き締め汗に濡れた白銀の体毛を優しく撫で回した。
「先輩、ただいま。後輩の家で何をされても逆らえないようにされて、一人っきりでほったらかしにされた気分はどうです?」
「んふっ、むぅ、むぐぅんっ」
後輩の左の指が、左の脇をくすぐる。右の指が、ふっくらと体積を増し真っ赤に充血した右の乳首をくにくにと揉み込む。
分厚い舌がうなじを舐め回し、虎獣人の象徴である太くしなやかな縞柄の尻尾が開かれた後輩の足の間を通って狼の右のふくらはぎを優しく擦り、狼の痴態にあてられた後輩の男根がジーンズごしに太ももの裏へと押し付けられる。
年下の、それも会社の後輩である虎獣人の男に抗いを奪われ、たった一人で発情を促される仕打ちはこれ以上無く惨めで心地良かった。逆らえない立場に追いやられた事実を改めて思い知らされながら火照りきった裸体の弱点を緩い快楽で一方的に炙られている今の展開も、堪らなく気持ち良い。
狼は為す術無く虐げられる自らの情けなさに淫欲をまた掻き立てられながら、問いかけてきた背後の後輩に向かって嬉しいの意思を込めた唸りを上げた。
けれど、虎は狼の唸りの意思をくみ取ってやらない。愛しい年上の狼が見せる淫猥な姿に目を細めながら、虎は咎める口調で狼に言った。
「こーら、聞かれたらちゃんと答えなきゃ駄目じゃないですか。簡単な質問に答えることも出来ない駄目な狼の先輩には、お仕置きしちゃいますよ」
「うむっ、ふむぅぅんっ」
言葉を紡げなくされた口でまともな答えなど出せない。それを分かりきった上で仕置きを宣言する虎の声に被虐の悦びを味わいながら、狼は早く罰が欲しいと口にする代わりに裸体を一生懸命によじらせた。
くねる狼の裸体を微笑んで撫で、言葉よりも淫猥なおねだりを見せる狼に自らも欲情を掻き立てられながら、虎は淫乱な狼に仕置きを注ぎ始める。それは、快楽の仕置き。いつもとは違い絶頂を強いる物ではなく、絶頂に達したくても達せない状態を保ち続け狼からより淫らな反応を引き出すための生殺しの甘い責め苦だ。
「ふふっ、どうです、先輩? たまにはこうやって焦らされるのも愉しいでしょう? 苛められるのが大好きな先輩なら、気が狂うくらいにイくのをお預けされても悦べますもんね……」
「うふっ、ふぐっ、む、むぶぅぅんっ!」
乳首から下へと移動した虎の右手に男根を優しく包まれゆっくりと扱かれる。決して射精は許さない速度で擦られ、いつまで経っても手に入れられない欲望の解放を嫌でも渇望させられる残酷で淫らな拷問。そんな拷問に苛まれながらも、狼は虎の指摘通りに悦んでいる。普段と違う責めを堪能し、意地悪な右手がもたらす寸止めに合わせて苦悶と幸福が混ざり合った甘い鳴き声を地下室に響かせている。
「許して欲しかったら、今度こそちゃんと言うんですよ? でないと、俺が飽きるまでずっと射精無しのお仕置きは終わりませんからね」
「ふぅーっ! んむ、んもっ、むぅぅんっ!」
愛しい狼を愉しませるためではなく、自分が愛しい狼を愉しむために無慈悲な言葉を口にしながら、後輩の虎は手の中で震える男根をじっくりと弄び、甘く苦しむ狼の尾が自分の尾にぶつかりながら足の間でバサバサと振り乱される光景を満面の笑みで味わっていた。
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