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ゲームは青年達を快楽で壊す

2020.03.18.Wed.21:00
一生を掛け、身を粉にして働き続けても返済しきれない借金を背負った青年達は、これ以上無い胡散臭さを感じつつも手段を選ぶ余裕など無い今の自分の状況を考え、取り立て屋の男から示された怪しげなゲームへの参加を決めた。
時間内に誰よりも早く拘束から抜け出し、用意された鍵を使って部屋から脱出した者に借金を相殺する大金を与える。ルールはそれだけのシンプルなゲーム。だが、彼らはその説明を聞いて参加を決めた時点で騙されていた。生身の人間が自力で抜け出せる拘束ではないという可能性に青年達は誰一人として気付いておらず、脱出の失敗が破滅に繋がるという残酷な事実を誰一人として想像していなかったのだ。

「誰、がっ……だじゅ、げでぇっ! おがっ、じぐなりゅぅっ! もぉやらぁぁっ! イぐの、やりゃぁぁぁっ!!」
「これ、はじゅしへ……まら、イっひゃう! らめりゃめぇぇっ! じぬぅぅ! イぎじぬぅぅぅぅっ!!」

大粒の涙を流し、舌の回らなくなった口で悲痛極まりない哀願を叫びながら、青年達が自由を取り上げられた裸体をじたばたともがかせる。しかし、どんなに心から救いを求め、途切れない快楽が生み出す絶頂地獄からの解放を望んでも、青年達に救いの手は差し伸べられない。ガラス張りの部屋の外で青年達の痴態を観察する者達は乳首と男根に貼り付けられたローターの刺激と尻穴に押し込まれた極太のアナルバイブの首振りに悶絶する様子を堪能しながら、見え見えの甘い話に人生の逆転を目論んで乗った愚かな青年達を嘲笑うだけだ。
そして、どんなに必死になってもがき、手足に走る痛みを堪えて暴れても万歳をする形で持ち上げさせられた腕を締め付ける黒のアームバインダーと足に折り畳んだ状態を強要する頑丈な黒革製の拘束具はビクともせず、青年達の裸体はそれらの拘束具と部屋に設置されたベッドの頭側の柵を繋ぐ鎖の範囲で悶え、無意味な金属音を立てることしか出来ない。
青年達は部屋からの脱出以前にベッドの上から下りることも許されず、淫らな弱点を嬲って無理矢理に絶頂を要求する無慈悲な淫具達をとめることも叶わないのだ。

「あぁっ! んあぁぁっ!! もぉやらぁぁっ! きもぢいいの、ゆるひでぇぇっ!」
「あぇっ、へぉぉぉっ! あー、はぁー……あぅ、あぁ! んぎぃぃぃぃっ!!」

喉が破れんばかりに鳴き喚き、獣のような絶叫を放ってよがり狂う青年達はもはや、絶頂を繰り返して部屋の外から自分達を眺める男達を愉しませるだけの存在だ。部屋からの脱出も忘れ、ただただ地獄の終わりを求めて快楽を耐え続ける。そんな哀れな青年達に残酷な知らせが届く。それは、制限時間終了を伝える電子音。全員が脱出失敗したことを伝え、罰として更なる地獄を叩き込む非情な事実を知らせる処刑宣告の音だ。
ピー、という音と共に、部屋の扉が内側から鍵を使っただけでは開けられないよう外側からも施錠される。その電子音と施錠音を耳にした青年達はかすかに理性を保っていた者は喘ぎながら絶望色に表情を歪め、理性を失った者はこれから始まる数段上の淫獄を想像すら出来ずに甘く鳴く。
そのそれぞれの反応を男達が味わい、笑みを濃くする頃、罰が開始された。青年達の乳首と男根のローターが、より小刻みで容赦の無い振動を行う。尻穴のバイブがより凶悪な首振りを行い、柔らかな腸壁を削るように擦り上げていく。ただでさえ度重なる絶頂で感度が限界以上に高まっていた青年達が、苛烈さを増した快楽責めに耐えられるはずも無い。理性が残っていた者も、とっくに理性を失っていた者も、青年達は全員仲良く人間の言葉を無くし、今までの自分を快楽と射精にすり潰されながら崩壊色の叫びを放ち始めた。

「んぉぉぉぉーっ! あぉっ、はぉぉぉっ!! ほぎっ、んぉ、ほごぉぉぉっ!!」
「あぇぇぇぇっ! ひゃっ、ほ、へひぃぃぃっ! あー、あぉ、んほっ、ひおぉぉぉぉぉっ!!」

生き物とは思えないくらいの痙攣を見せ、間抜けな顔を晒して射精に次ぐ射精に至る青年達を目と耳で愉しみながら、男達はどの青年を購入するかを品定めする。
背負った借金以上の額で自分が売り買いされようとしている屈辱を知る由も無い青年達は、自らの持ち主候補である男達の視線を浴びながら、男達の購入意欲を煽る淫らな悲鳴と絶頂姿を気絶すら不可能なくらいの快楽に屈して何度も何度も晒し続け、人間としての自分を跡形も無く叩き壊されていった。






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