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迂闊は青年と少年を甘い関係へと押し上げる

2020.03.14.Sat.21:00
自身が担当しているクラスの生徒である少年が、同じマンションに住んでいる。その事実と共に少年の両親が仕事の関係で離れて暮らしていることを知った青年は都合の合う日に二人分の食事を作り、少年を招いて夕食を摂るようになった。
二人分を作る手間は、一人分とさほど変わらない。カップラーメンを大量に買い込んだ袋を持っている少年の姿に胸のつかえを感じている以上、行動しないのは自分の納得がいかない。そんな理由で、青年は週に二、三回少年を自宅に迎え入れていた。
栄養のバランスが整った食事を、一人の生徒と一緒に食べる。時折食事の後に勉強を見たり、流行りのゲームに興じたりする。そんな日々が当たり前となり、学校から離れた場所では教師と生徒ではなく年の離れた兄弟のような間柄で接するようになった頃、少年はいつものように青年の部屋を訪れた。

「お邪魔しまーす。頼まれてた物テーブルに置いとくね、先生」
「うん、ありがとう。もうすぐ出来るからお皿出しといて」
「ごめん、先お手洗い行ってくる」

何の変哲も無い会話。普段と変わりない穏やかな日常。だが、少年が手洗いから戻ってこない。待つのをやめ、青年が自分で皿を出し料理を盛り付け終わっても、少年は食卓に現れない。
小首をかしげながらエプロンを外し、様子を伺いに手洗いまで足を運んだ青年は、呼びかける言葉を放とうとして凍り付いた。手洗いへ続く扉を通り過ぎた場所に、脱衣所を越えた先にある開けっぱなしだった浴室の中に、意地悪く笑う少年の姿を見付けたからだ。

「先生、これ、なーんだ?」

声音から、もうすでに用途を分かっているのだろう。浴室内にしゃがみ込んだ少年は壁に吸盤で固定されている薄緑色の玩具を、眼前にある男根を模した極太の玩具を指先でつつきながら自分を見ている教師に問いかけた。

「っ!」

焦り、慌て、教師の青年は浴室へと小走りで駆け付ける。しかし、言葉は何も出せない。青年は下手な言い訳を頭に浮かべてはそれを却下し、昨夜使ったときにしまい忘れていた事実に思い至りながら何も言えずにいる。
驚愕の表情を浮かべ、固まっている青年ににっこりと微笑んだ少年は、問いに対する答えはおろか会話としてちぐはぐな肯定も否定も紡げないでいる教師の青年の前で立ち上がると、自分の口で分かりきっていた正解を発し始めた。

「先生、こんなのをお風呂の壁に付けて、エッチな遊びを愉しんでたんだね。これで自分のお尻をぐちゅぐちゅ掻き回して、いやらしく腰を振りながら気持ち良くなってたんでしょ」

見られた。知られた。青年の中に絶望が広がっていく。もう二度と、少年は家に来てくれないだろう。良好な関係も、終わってしまうのだろう。教師としての破滅の可能性より少年との縁が切れることに打ちひしがれ、青年は哀しげに顔を歪ませる。
その歪んだ顔と潤んだ目を眺めながら、笑っていた少年は青年に予想外の要求を行った。

「先生、これ使ってるところを見せてよ。一生懸命に腰を振って、気持ち良くなってるところを見せてくれなかったら……今日の夕食は食べないし、これからも食べてあげないからね」

痴態を晒さなければ、二度と夕食を共にしない。年下の少年に、一人の生徒に自らが快楽を貪る姿を見せる。それは普通に考えれば食事を提供することとは釣り合わない交換条件だ。けれど、青年は迷わずに返答した。少年無しの日々など、もう想像すら出来ないくらいだからだ。

「わ、かった……せめて、ご飯にラップを掛けさせて」
「じゃあ、俺が掛けてくるよ。その間に……先生はお尻にこれを入れられるよう準備しておいてね」

横を通り、食卓へと向かう少年の足音を聞きながら、青年は身に着けていた衣服を一枚残らず脱ぎ、右手の指を尻穴に動かして窄まった穴を解し始めた。



度重なる一人遊びで緩んでいた穴で壁に固定された偽物の男根を飲み込んだ青年は、浴槽の縁に腰掛けている少年の前で裸体をよじらせ、尻穴のみでの自慰に耽っている。
浴室用の椅子に手を付き、床で足を踏ん張らせて腰をめちゃくちゃに振り乱す淫猥な行動を少年の前で取っている状況に、青年の中でこれ以上無い羞恥心が沸き起こる。けれどそれ以上に青年は堪らない興奮と快楽を募らせ、普段よりも激しい腰振りを無意識に行いながら、少年の前で触られてもいない男根を何度も何度も絶頂させてしまう。

「あんっ、んぁぁっ! はっ、んはっ、ひぁぁぁんっ!!」
「またイっちゃったね、先生。俺に見られながら射精するの、気持ち良い?」
「ひもっ、ちひぃっ! きもひぃ、良いっ!」

甘い悦びで蕩けた脳味噌は、最低限の尊厳を守ることすらも忘れて正直な答えを返した。年上として、教師としての立場を悦楽に飲み込まれ、欲望のままに腰を振りたくる淫乱青年。その青年の姿に目を細め、息を乱した少年は自らも欲望に正直となって立ち上がり、青年の眼前に自らの男根を取り出した。

「正直に答えたご褒美だよ、先生。その可愛い口で、好きなだけしゃぶって良いからね」

少年の言葉を頭で理解するよりも先に、青年は目の前に現れた男根に舌を伸ばし愛しげに舐めしゃぶり出した。
一心不乱に男根へと舌を這わせ、熱烈な吸い上げをくわえながら夢中で腰を振る青年に少年は表情を恍惚に染め、幸福感に押し上げられるがままに口を動かし押し込めていた感情を吐き出した。

「あぁ、最高だよ、先生。先生が、俺のをくわえながらお尻で気持ち良くなってるところ、可愛い。もっともっと見せて、大好きな先生の可愛いところ、いっぱい見せてっ」
「んっ、んむっ、ふむっ、んもぁぁっ!」

教師に対して抱いていた愛情を解放し、教師の口に刺激されている男根をビクビクと脈打たせながら絶頂に向かう少年。教師だから、ずっと年上だから、何より男同士だからと何重にも蓋をして閉じ込めていた少年への恋心を決壊させ、全身を発情させながら淫欲に溺れる青年。
少年を欲して自慰を繰り返していた青年の迂闊によって破裂した思いを暴走させ獣となった二人は、お互いの気持ちをしっかりと言葉にして伝え合っていないことも忘れて肉欲を貪り合い、疲弊しきって同じベッドで眠りに就いた翌日、すっかり冷め切った夕食を温め直し朝食として口にしながら改めて思いを伝え合い、教師と生徒から秘密の恋人同士に関係を変化させるのだった。






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