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男は青年に二択を迫る

2020.02.29.Sat.21:00
鍵を掛けていたはずの自宅内に置かれていた一通の手紙を目にした青年は、その内容に従って街外れに存在する工場跡地である古びた建物へと足を運び、そこで自分を待ち受けていた男と向かい合った。
鋭い怒りと敵意の感情を載せて、青年は男を睨み付ける。一方、睨まれた男は欠片も動じず、自分を射抜く青年の視線を浴びながら表情の嘲りと愉快な笑みを強めた。

「おやおや、ヒーロー君。随分と機嫌が悪いねぇ。こんな愉しい格好をしてお友達が待っててくれたんだから、もっと嬉しそうに笑ったらどうだい?」

粘ついた口調で言いながら、男がこれ見よがしに持ち上げた右手のリモコンを親指で操作する。すると、そのリモコンから飛ばされた指示を受けた機械が駆動を始め、男に捕らわれた四人の青年を、手紙で呼び出された青年の仲間であるヒーロー達を甘く無慈悲にいたぶり始めた。

「ふぅーっ! んむ、んむぉぉっ!」
「ぐ、ふぐぅぅっ! んー! んみゅぅぅぅ!!」
「ほら、こうしたら笑えるでしょ? 手も足も出せない惨めな姿でよがり鳴くお友達を見てにっこり笑ってあげなよ、ヒーロー君」
「やめろ! 今すぐとめて、皆を解放しろっ!」

閉ざされた口でくぐもった悲鳴を発する仲間達の様子を目にした青年が、瞳に宿る怒りと敵意を更に引き上げながら男に向かって激しく吠える。もちろん、男は青年の要求に応じない。男は吠えることしか出来ない哀れな青年を眺めて残酷に顔を歪めながら、右手の親指を再度動かしてリモコンを弄り、先に捕らえた四人を責める機械の駆動をより容赦の無い物にした。
尻穴を奥深くまで貫く極太のバイブが、四人の腸内をめちゃくちゃに掻き毟り雌の快楽を叩き込む。股間付近にあてがわれたパッドが男根全体を小刻みに振動させ、抗いようの無い甘い悦びを無理矢理に味わわせる。それらの淫らな責めから逃れたいと願っても、ヒーロースーツを奪われ代わりにスーツの色に合わせたラバー製の拘束スーツを着せられた四人の身体は逃れられない。両手両足に折り畳んだ状態を強要され、肘と膝での四つん這いを強いられた四つの身体は自分と仲間を嬲る機械に触ることすらも叶わず、首輪と床の金具を繋ぐ短い鎖の範囲で身悶えながらラバーに覆われていない目から涙を零し、鼻から間抜けな呼吸音をプスプスと立てるしか無い。
嫌がり、羞恥を募らせる心とは裏腹にあらゆる手段を取り上げられた四人は仲間である青年の前で淫らに追い詰められ、望まぬ絶頂に至ることをどうやっても拒めはしないのだ。

「むーっ! むぎゅぅぅぅっ!!」
「んぅぅぅぅーっ! むぐ、ぶむぅぅぅぅ!!」
「どうしてそんなに怒ってるんだい? こんなに滑稽な所をお友達が見せてくれてるのに……あぁ、なるほど、君もこうやって無様な格好でいたぶって欲しいから、お友達に嫉妬しちゃってるんだね」

絶頂を強いられた青年達の絶叫を聞いて笑みを深めながら、男は今にも掴みかからんばかりに怒りを膨らませている青年に勝手な解釈を語る。当然、青年はそれを否定しようと口を開いた。

「ふざけるな! いい加減に……っ!?」
「いい加減に、なんだい?」

怒気の塊のような青年の声が、急速に萎んでいく。対して、男の言葉の愉しげな色と、表情の残忍さは際限なく濃くなっていく。
控えさせていた部下の男達に青年には伝わらない合図を送り、抵抗も逃走も出来ない四人の青年ヒーローに拳銃を向けさせた男は、抱いていた怒りの炎を完全に失った哀れな青年を細めた目で味わいながら穏やかな声音で問いかけた。

「あぁ、いい加減に焦れったい問答を終わりにして、早く仲間と同じ格好で俺もいたぶりやがれ、って言いたかったのかな? それ以外に無いよねぇ……ヒーロー君?」

それを肯定したら、自分もヒーローの力を奪われ、身動きを大きく封じられた状態で好き勝手に弄ばれてしまう。けれど、否定したら大事な仲間達を二度とは取り返せない形で奪われてしまう。仮にここで変身をして戦いを挑んでも、間違い無く仲間に向けられた拳銃の弾が発射される方が早い。言い換えれば、人間としての尊厳を貶められる辱めを仲間と共に受けるか、ヒーローとして戦い四人もの仲間を失うかの二択だ。

「ふ、むぐっ、ぐふぅぅっ!」
「むぉ、あぶっ……ふぐむぅぅ……」
「さぁどうする? ヒーロー君の好きにして良いよー?」

屈してはいけない。逃げてくれと喘ぎながら伝える仲間達の呻きと、圧倒的に優位な立場からどちらにも破滅しか待ち受けていない二択を迫り口角を吊り上げる男の声。その両方を聞き、心を掻き乱されながらどこにも無い正解を必死に探す青年を堪能しながら、無慈悲な男は解答をせかす目的でまた右の親指を動かし、迷う青年ヒーローの前で四人の仲間を嬲る快楽の量を増やしていくのだった。






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