男は打ちひしがれ二度と這い上がれぬ陥落に向かう
2020.01.16.Thu.21:00
どんなに力を込めても、二の腕を胸部に括り付け背中で重ねさせられた肘から先を縛り上げている上半身の縄を解くことは出来ない。どんなにもがかせても、左右の太ももを縛り、足首を縛り、足首の縄と腕の縄を結合している後から足された縄は外せない。腕を拘束され、足を後ろに曲げさせた状態を強いられている肉体を必死に暴れさせても腰回りに施された縄は振り払えず、その縄によって尻穴から抜け落ちないように固定されたアナルバイブを体外に排出することも叶わない。
手の自由を奪われ、足を伸ばしたくても伸ばせないようにさせた男は、手で触れることも自力でひり出すことも不可能にされた尻穴のバイブが生み出す快楽にただただ弄ばれるしかない。地下室の中央に敷かれた布団の上で縄のみを纏った裸体を惨めにくねらせ、バイブがもたらす決して絶頂には辿り着けない緩すぎる悦楽に悶え苦しむしかない。
男は自分をこの地下室へと拉致し、悶絶する自分をソファーに腰掛けて悠然と観察している男の笑みに屈辱と恥辱を与えられながら、もどかしいだけの甘い悦びに屈しないよう耐えることしか出来はしないのだ。
「あぅっ……は、あぁ……あぅ、んく、ひ、あぁぁ……!」
この責めを加えられ始めた直後には抑えられていた声は、もはや抑えきれずに男の口から休み無く漏れてしまっている。男の目を愉しませたくないと考えてどうにか我慢していた身悶えももう我慢出来ず、男の裸体は解放されない快楽が体内で暴れ回るのに合わせてビクビクと跳ね、無様な姿を晒して男の目をこれ以上無く愉しませてしまっている。
だが、あらゆる反応を封じ込めきれない状況に陥っても、男は強靱な精神で理性とプライドを保ち、最後の陥落を拒み続けている。
絶対に、憎い男の思い通りになどならない。縄で自由を奪い、無抵抗の相手を辱めて笑う最低な男相手に屈しなどしない。そんなことを考え、男は自分を淫らに嬲る男が最初に口にした言葉を否定していた。
『耐えきれなくなったらイかせてくださいとお願いをしろ。それか、自分で腰を振って布団に性器を擦り付けても良いぞ?』
尊大な男の言葉に逆らい、男は淫猥なおねだりは口にせず情けない自慰にも耽らず、喘ぎと身悶えを繰り返しながら布団と腹部に挟まれた状態で疼きに疼いている男根に走る射精欲を堪え続けていた。
「ん、ふぅ……はぁ、あ、はぁ……くひ、んいぃ」
限界まで張り詰めた男根が、大きく脈打ちながら持ち主である男に射精を渇望する。バイブに貫かれ撫でるような速度で掻き回されている腸内が無意識にバイブへはむはむとむしゃぶりつきながら、もっと気持ち良くなりたいと喚きヒクヒクと震えて男を内側から追い詰める。
しかし、男は陥落しない。おねだりは発さず、自慰も行わない。高いプライドで自分を保ち淫欲に抗う気丈な男。その男を眺め、愉快一色の笑みを零していた男は無駄に我慢を重ねる哀れな男に向かって数時間ぶりに口を開いた。
開かれた口から放たれたのは、男を絶望に叩き堕とす無慈悲な言葉だった。
「ふふっ……頑張るなぁ。そうやって頑張れば頑張るほど、我慢出来なくなった時の反応への期待が高まるってもんだ。その調子でもっともっと頑張って、無様な屈服の瞬間を俺に見せてくれよ。お前がイかせてくださいって泣いておねだりするまで、我慢出来ずに一生懸命床オナをし始めるまで、俺はずっとここで無駄に頑張るお前を愉しんでてやるからよ」
「く、は、あぁ……!」
男の望む展開を迎えたくない。そう思って耐えていたというのに、耐えてもそれはそれで男の望む展開になってしまう。
射精欲を堪えおねだりを口にしないよう努めても、射精欲に溺れ涙を流しながらイかせてくださいとおねだりしても、おねだりを口にすることも忘れて夢中で男根を布団に擦り付けだしても、どの選択肢を取っても男の心は悦び、男の目と耳に娯楽を抵抗してしまう。
「さぁ、頑張れ頑張れ。一体お前は、どんな風に堕ちるのかなぁ?」
「っ、は……あぁ、あー……!」
ニヤニヤと笑う男の残酷な視線を浴び、非道な言葉に心を切り付けられた男はただただ耐えていた裸体を激しく悶えさせて縄との格闘を行い無意味な足掻きと縄が軋む音を男に捧げつつ、淫欲に苦しめられた肉体に絶望を染み渡らせながら喘ぎを痛々しく甘い悲鳴に変化させ、絶望に打ちひしがれながら淫らに翻弄される自分の様子を鑑賞している悪魔のような男を余計に愉しませていた。
助けの来ない地下室を甘い悲鳴で満たし、二度と這い上がれぬ陥落へと向かっていく男を味わう男は左右の手を頭の後ろで組み右の足を左の足の上に乗せてよりリラックスした体勢を取りながら、滑稽な痴態を晒す男を嬉しそうに堪能しどの陥落に至るのかを想像して笑みの黒さと濃さを際限なく引き上げていた。
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男は自分をこの地下室へと拉致し、悶絶する自分をソファーに腰掛けて悠然と観察している男の笑みに屈辱と恥辱を与えられながら、もどかしいだけの甘い悦びに屈しないよう耐えることしか出来はしないのだ。
「あぅっ……は、あぁ……あぅ、んく、ひ、あぁぁ……!」
この責めを加えられ始めた直後には抑えられていた声は、もはや抑えきれずに男の口から休み無く漏れてしまっている。男の目を愉しませたくないと考えてどうにか我慢していた身悶えももう我慢出来ず、男の裸体は解放されない快楽が体内で暴れ回るのに合わせてビクビクと跳ね、無様な姿を晒して男の目をこれ以上無く愉しませてしまっている。
だが、あらゆる反応を封じ込めきれない状況に陥っても、男は強靱な精神で理性とプライドを保ち、最後の陥落を拒み続けている。
絶対に、憎い男の思い通りになどならない。縄で自由を奪い、無抵抗の相手を辱めて笑う最低な男相手に屈しなどしない。そんなことを考え、男は自分を淫らに嬲る男が最初に口にした言葉を否定していた。
『耐えきれなくなったらイかせてくださいとお願いをしろ。それか、自分で腰を振って布団に性器を擦り付けても良いぞ?』
尊大な男の言葉に逆らい、男は淫猥なおねだりは口にせず情けない自慰にも耽らず、喘ぎと身悶えを繰り返しながら布団と腹部に挟まれた状態で疼きに疼いている男根に走る射精欲を堪え続けていた。
「ん、ふぅ……はぁ、あ、はぁ……くひ、んいぃ」
限界まで張り詰めた男根が、大きく脈打ちながら持ち主である男に射精を渇望する。バイブに貫かれ撫でるような速度で掻き回されている腸内が無意識にバイブへはむはむとむしゃぶりつきながら、もっと気持ち良くなりたいと喚きヒクヒクと震えて男を内側から追い詰める。
しかし、男は陥落しない。おねだりは発さず、自慰も行わない。高いプライドで自分を保ち淫欲に抗う気丈な男。その男を眺め、愉快一色の笑みを零していた男は無駄に我慢を重ねる哀れな男に向かって数時間ぶりに口を開いた。
開かれた口から放たれたのは、男を絶望に叩き堕とす無慈悲な言葉だった。
「ふふっ……頑張るなぁ。そうやって頑張れば頑張るほど、我慢出来なくなった時の反応への期待が高まるってもんだ。その調子でもっともっと頑張って、無様な屈服の瞬間を俺に見せてくれよ。お前がイかせてくださいって泣いておねだりするまで、我慢出来ずに一生懸命床オナをし始めるまで、俺はずっとここで無駄に頑張るお前を愉しんでてやるからよ」
「く、は、あぁ……!」
男の望む展開を迎えたくない。そう思って耐えていたというのに、耐えてもそれはそれで男の望む展開になってしまう。
射精欲を堪えおねだりを口にしないよう努めても、射精欲に溺れ涙を流しながらイかせてくださいとおねだりしても、おねだりを口にすることも忘れて夢中で男根を布団に擦り付けだしても、どの選択肢を取っても男の心は悦び、男の目と耳に娯楽を抵抗してしまう。
「さぁ、頑張れ頑張れ。一体お前は、どんな風に堕ちるのかなぁ?」
「っ、は……あぁ、あー……!」
ニヤニヤと笑う男の残酷な視線を浴び、非道な言葉に心を切り付けられた男はただただ耐えていた裸体を激しく悶えさせて縄との格闘を行い無意味な足掻きと縄が軋む音を男に捧げつつ、淫欲に苦しめられた肉体に絶望を染み渡らせながら喘ぎを痛々しく甘い悲鳴に変化させ、絶望に打ちひしがれながら淫らに翻弄される自分の様子を鑑賞している悪魔のような男を余計に愉しませていた。
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