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サンタは淫らな魅力を見出される

2019.12.25.Wed.21:00
こんなことになるならば、余計な家捜しなどしなければ良かった。家主である友人が恋人が出来た前提で買い込んだ性行為を目的としたサンタモチーフの衣装を見つけ出し不発に終わった惨めな皮算用を笑い飛ばさなければ良かった。負けた人間がその衣装を身に着けて他のメンバーに情けない姿を見せるというゲーム勝負など受けなければ良かった。
最下位となり衣装を着る羽目になった青年は、後悔を募らせながら部屋の扉の前に立っている。中では自分を負かした三人がニヤニヤと笑いながら変態的なサンタの格好となった自分を今か今かと待っているのだろう。帰りたい。青年は心からそう思うがそれは出来ない。三人は青年が勝手に帰れないよう、テーブルの上に置かれていた青年の財布とスマートフォンを確保した上で衣装を押し付けて部屋から追い出し別室で着替えるよう命じたからだ。
財布とスマートフォンがなければ生活が成り立たないどころか自宅へも帰れない以上、青年は覚悟を決めて部屋に戻るしか無い。

「これはただの余興、何も恥ずかしくない。飲み会のノリの一環だ、うん」

自分が負けたのが悪い。そもそも、パーティの場でのコスプレなど珍しい物ではない。そう自分に言い聞かせながら小声で呟いた青年は、羞恥心を振り払うように勢いよく扉を開いた。

「お前ら着てやったぞ! これで満足かー!?」

扉が開く音と、青年が放ったヤケクソ気味の大声。それに驚いた三人は仲良く音の方へと目をやり、動きをとめた。動きをとめた理由は、先程とは違う驚きを抱いたからだ。
情けないコスプレ姿を笑い飛ばそうとしていた相手が、渡した衣装を違和感なく着こなしている。羞恥で染まった赤い顔は愛らしく、布面積が異様に少ないサンタの衣装で覆われていない肌には無駄な毛が一本も無く思わず撫でたいと思うくらいに艶めいている。
見知った相手なのに、男同士で嫌というほどに馬鹿騒ぎを繰り返した仲なのに、今までであったどの女よりも心をざわめかせてくる。その事実に呆け、驚愕し、劣情を掻き立てられながら生唾を飲み込んでいる三人に全く気付いていない青年は、三人が無言で自分を見つめてくる状況に耐えかね、扉を閉め直しながら三人の元へと歩み寄った。

「何か言えや! 何なら褒めろ! 死ぬほど恥ずかしいのに頑張って着てやったんだぞ!?」

青年はまだ気付いていない。自身が有している淫猥な魅力にも、目の前の三人がその魅力にあてられて獣と化し始めていることにも気付いていない。
故に、青年は床に直接座り込んでいた三人の手が届く位置に何の警戒も無く移動してしまった。
赤色をした厚い布と白のファーで作られたブーツのみを履いた足が、三人の前に晒される。赤色をした薄い布と白のファーを組み合わせたチューブトップごしに緊張で尖った乳首を浮き上がらせている胸元が、三匹の雄の前で揺れる。元々女性用として作られた赤い下着を内側から押し上げ、形をくっきりと露わにしている男根が三匹の獣の視線を釘付けにする。
もう三人は、青年に対する獣欲を抑えられない。青年が無意識に発する淫気に欲情を募らせた三人は、不機嫌そうに喚く青年の身体に何の躊躇いも無く触れ、淫らなサンタに甘い悦びを注ぐために動き出す。

「悪い悪い、思ってたよりずっと可愛いから見とれちまってたよ」
「ひぁっ!? やめ、触んなキモいっ!」
「そんな寂しいこと言うなよー。元々恋人いない同士で集まって騒いでたんだからさ、もっと仲良く騒ごうぜ-」
「ちょ、まっ……何して、離せ……!」
「やっぱ見た目通りすべすべだな。撫で心地最高かよ」
「っ……!?」

ようやく青年が三人の様子がおかしいことに気付いても、もはや手遅れだ。
一人の右手に掴まれた左右の手首は床に敷かれていた絨毯へと体重を掛けて強く押し付けられ、暴れさせられないよう動きを封じられてしまった。二人の右腕と左腕に膝を抱えられた足はジタバタと動かしても誰かを蹴飛ばすことすら出来ず、大きく開かされたまま閉じたくても閉じられなくされてしまった。
扇情的なサンタ柄の衣装を纏った肉体を床に仰向けで転がされ、手足の自由を取り上げられた青年は、何をされても抵抗できない。右手で左右の手首を絨毯へと押し付けている青年が左手を胸元へと伸ばしチューブトップの上から左右の乳首を交互に弄んできても、足を抱えた二人が反対の手を動かして太ももをくすぐるように撫で男根を布ごしに揉み込んできても、抗えない青年は望まぬ快楽に喘ぎながら淫らな衣装を身に着けた肉体をくねらせることしか出来ない。

「あっ、やぁっ……いい加減に、しないと、マジで怒っ……ひぁぁっ!?」
「可愛い鳴き声だな、もっともっと聞かせてくれよ」
「乳首も、チ○コも硬くなってきてるぜ。嫌って言ってても、ホントは気持ち良いんだろ?」
「お、チ○コビクビクしてきたぜ? もうイきそうなのか? ならイっちまえ、エロいサンタさんの可愛いイき姿、俺達にたくさんプレゼントしてくれよ」
「や、やだぁっ! 誰か、たすけっ……あぁっ! やら、イく、イっちゃ、あぁぁぁっ!」

ほんの戯れだったはずの罰ゲーム。その罰ゲームが原因で青年は淫猥な魅力を友人達に見出され、友人であった者達の命令に従い性の奉仕を一生懸命に行う肉奴隷へと、三人が自らに贈る淫乱で可愛いプレゼントへと、為す術無く躾けられていくのだった。






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