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秘密の休暇は淫らな獣をさらけ出す

2019.10.15.Tue.21:00
逞しく鍛え上げられた肉体と、部下を思いやり困っている者を決して見捨てない誰にも好かれる人格を持ち、商売敵であるはずの他ギルドの窮地に率先して駆け付ける度量を有する虎獣人の男は、毎年恒例となっている長期休暇を自身を含めたギルドの所属員全員に出し、ギルドの仕事を全て停止させた。
あらかじめ依頼はこなしていたため、依頼解決に動いている者は一人もいない。普段なら忙しなく離着陸を繰り返しているギルド所有の飛行船達もメンテナンスを済ませた状態で格納庫内にしまわれている。ギルドの受付には数人がいるもののそれは中小のギルドに依頼を斡旋する団体から派遣された者達であり、彼らは依頼の大きさに応じた別ギルドの紹介を訪れた依頼者に対して行い、雇い主であるギルドの所属員達が気兼ねなく休暇を楽しめるように努めている。
そうして激務から離れ、自身が育てたギルドを中心にした生活から遠ざかった虎獣人の男は、個人で所有する飛行船に揺られながら休暇を満喫していた。それはギルドの設立時から共に助け合い、人知れず愛を育んできた狼獣人の副ギルド長と過ごす秘密の休暇だ。
激務の合間を縫い、人目を気にして愛し合う必要など今は無い。本来の関係と表向きの関係を使い分け、言葉遣いが混ざらないように気を付ける必要も無い。
故に、虎獣人の男は衣服を全て脱ぎ去った裸体となり、何の迷いも無く表向きには部下である愛しい狼獣人の男に甘えた言葉を放っている。それは自身の淫らさと欲望をさらけ出した、隷属色の甘い言葉だ。

「ご主人様ぁ……っ、お願い、しますぅっ。俺のおち○ぽ、触ってください……ご主人様に触って欲しくて、ずっとうずうずがとまらないんですぅっ……!」

目をとろんと潤ませ、口から熱い息をはぁはぁと漏らし、縞柄のしなやかな尾を切なげにくねらせながら虎は張り詰め切った自身の男根を恋人の狼に向かって突き出しいやらしく腰を前後に揺らしている。
激しく愛し合いたくても愛し合えない日々が長く続き、虎の肉体には欲求が溜まりに溜まっている。だが、恋人の狼は虎の衣服を剥いだ上で自ら快楽を得る行為を取らないよう命じ、発情しきった虎の身体を眺めて愉しみ出したのだ。
尖りきった乳首を捏ね回されたい。疼きに疼いている男根を扱いて、射精させて欲しい。快楽への期待で収縮を繰り返している尻穴を狼の男根で貫いて、めちゃくちゃにほじくり回して欲しい。狼の視線に炙られながら、虎は裸体のくねりを更に激しくし、腰の動きもよりはしたなくしていく。
もう虎に、巨大ギルドを束ねる長の面影は欠片も残されてはいない。様々なしがらみを一時的に捨て、恋人に可愛がられることのみを一生懸命に考えている虎の姿は、淫乱以外の何物でも無い。
そんな淫乱で可愛い恋人の必死なおねだりを聞き、十年以上見続けても毎回新鮮な愛しさを抱かせてくれる虎の痴態に笑みを零した狼は身をよじる虎の眼前で右手を軽く揺らすと、その右手を虎の股間へと動かしパンパンに膨らんだ男根を優しく握り込む。
そして、狼は新たに命令した。虎に快楽を与え、可愛い虎の姿をもっと堪能するための命令だ。

「こうして握っててあげるから、自分で腰を振ってシコシコ扱いてごらん? 上手に出来たら、乳首も苛めてあげる、○○のエッチなお尻にご褒美のチ○ポを入れてズコズコ掻き回してあげる。○○の大好きなキスをしながら、たくさん中に精液を撒き散らしてあげるよ」

魅惑的な提案を拒む理由など虎には無い。虎は何の躊躇いも無く腰を振り、狼の手で自身の男根を擦り始める。狼が何時でも乳首を苛められるよう震える手を後頭部で組んで胸元を無防備にし、狼の目に恥部が見やすくなるよう足を大きく開いて、一心不乱に腰を前後にカクカクと動かし始める。
そうして弄ばれる準備を整えた虎に狼は笑みを濃くしながら、掠れた声で言った。

「ふふっ、よくできました。良い子だね、○○」
「あぁ、んぁぁっ! ごしゅじんひゃま……ありがとう、ございまひゅぅぅっ……!」

ギルドのトップとしての自分に隠した淫猥な獣をさらけ出し、トップを補佐する自分に隠した意地悪な本性を露わにした虎と狼は、自動操縦で人里離れた孤島の別荘へと向かう飛行船に運ばれながら、別荘に着く前に我慢出来ずに始めた淫猥な戯れを心の底から味わうのだった。






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