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青年は安寧を欲してスイッチを切り替える

2019.08.31.Sat.21:00
「ぐぶぅぅぅっ! ふぐ、ぶ、むぐぅぅっ! んみゅぅぅぅぅぅーっ!!」

くぐもった悲鳴を部屋中に響かせながら、青年がまた絶頂へと追い立てられた。背中で重ねた手首を縄に縛られ、二の腕を胴体に結び付けられた裸体が床の上で痛々しく痙攣する。
しかし、青年を嬲る機械達はとまらない。尻穴を奥深くまで埋め尽くした状態で乱暴な首振りを絶え間無く繰り返している極太のバイブは青年が達したことなどお構いなしに動き続け、表面に生えた無数の醜悪なイボで柔らかな肉を掻き毟る。青年の男根に合わせて作られた特製の機械は黒いラバーで包み込んだ左右の睾丸を小刻みに振動させ、試験管のような形状をした半透明の器具で覆った男根を強く吸い上げながら内部に取り付けられた回転ブラシで無防備な男根全体をいたぶり、青年に射精を強制しつつ吐き出された精液を吸い上げを行っているチューブを用いて回収している。そして、それらの責め具とコードで繋がっている床と一体化した箱形の機械は、青年から搾取した精液が運ばれた先にある大型の機械は自身の上部から伸びたチューブの先にある器具の内部に、青年から搾り取った精液の香り混じりの空気を送り込んでいる。その機械は頭部に黒いガスマスクのような器具を施された青年に自らの精液の香りが混じった空気での呼吸を強いり、一呼吸ごとに淫臭に苦しめられる残酷な状況を作り出しているのだ。
口での呼吸を行えば、少しは楽になるかも知れない。だが、青年を拘束し淫獄を与えた者はそれを許さず、青年の口はガスマスクを装着する前に固く丸めた布と栓の役割を果たす黒色の強力なテープで塞がれ、青年は鼻でしか呼吸を行えないようにされてしまった。ならばせめて呼吸を堪えて淫臭の吸入を可能な限り抑えよう。そう思っても、機械が生み出す断続的な快楽にいたぶられ絶頂に至り続けさせられていては呼吸の我慢など不可能で、青年は乱れ荒くなる呼吸を一切調整できぬまま自分の体液の香りを味わわされてしまう。

「む、ぎゅぶぅっ! ふぐ、むぐぅぅんっ! んー! んっんぅーっ!」

涙を流し、甘く歪んだ絶叫を発しながら暴れても拘束は解けない。一人きりで置き去りにされた部屋で救いを求めて唸っても、帰ってくるのは無慈悲な淫具の駆動音と淫臭混じりの空気をマスク内へと流し込む機械の音だけだ。
もうイかされたくない。これ以上射精へと追い立てられたら気が狂ってしまう。震えのとまらぬ裸体をよじらせながら嘘偽りの無い恐怖を胸に募らせた青年は、右足を必死に持ち上げると淫具達に電力を送っている箱形の機械へと動かし、親指を使って側面のスイッチを下へと下ろした。
パチン、という音と共に、機械達が駆動をとめる。尻穴を嬲っていたバイブが停止し、睾丸を震わせていたラバーが静まり、男根を射精へと追い立てていた器具が吸い上げとブラシの責めを終わらせ、それらと同時に青年に流し込まれていた淫らな空気が絶たれ、青年は甘い責めからの解放と引き換えに呼吸を取り上げられてしまった。

「ふ、むぐ、う、ぶふ……!」

これで絶頂させられることは無くなった。そんな安堵はマスク内の酸素が薄くなるにつれて死の恐怖へと上書きされていき、青年は改めて抱かされた絶望に表情を歪ませていく。
再びスイッチを入れたら、またイきまくらされてしまう。けれど、スイッチを入れずにいたら窒息してしまう。先程までとは全く違う意味合いで裸体を痙攣させながら青年はじっと耐え続けていたが、とうとう限界が訪れ青年の右足の親指は下ろしたスイッチをまた上へと動かした。
快楽の地獄、そして淫臭による地獄の再開だ。

「んぎゅぅぅぅぅーっ! うぶ、ぶあぅぅっ! むぐ、ふぐ、みゅぐぅぅぅぅぅんっ!!」

また叩き込まれ出した快楽に目を剥き、嗅がされ始めた濃い淫臭に打ちひしがれる哀れな青年は置き去りにされた部屋の中で機械達に理性と尊厳を削り落とされながら、限界の度にわずかな安寧を欲してスイッチのオンとオフを切り替えていた。






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