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忍びは炎に支配され弄ばれる

2019.08.25.Sun.21:00
先行した仲間の忍びの後を追って、一人の忍びの青年が夜闇に覆われた森の中を駆けている。そんな青年の行く手に、突然一つの炎が現れた。青年は素早く足をとめ、後ろに跳ねる。跳ねながら、青年は敵の忍びの術のことを思い出していた。
確か敵の中に、炎を用いて相手を惑わし意のままに操る者がいた。この炎はその忍びの物かも知れない。そう考えた青年は炎から目を逸らし、周囲に気を配りつつ改めて走り出した。
すでに自分が敵の術中に嵌まり、仲間の後を追うという目的を別の物に置き換えられていることにも気付かず、青年はついさっきまで知らなかったはずの敵の本拠地である屋敷へと軽い身のこなしで走り去っていく。
風のようにその場を離れそれまでと全く違う方向へと走っていった無様な忍びの青年を木の陰から眺めていた男は、自身の術で作り出した炎を消すと愉快そうに口の端を吊り上げると自らも足を動かし、術に屈した青年に続いて本拠地の屋敷へと向かうのだった。




「ほれ、起きろ。いつまで寝ているんだ、ん?」
「う、くぅ……?」

右の頬を弱い力でぴしゃりと叩かれ、青年が無理矢理に眠りから引きずり出される。
そうして目を覚ました青年を待っていたのは至近距離で顔を覗き込む敵の忍びの男と、衣服と武器を全て剥ぎ取られた裸体を情けない格好で固められたという屈辱と絶望に満ちた状況だ。
頭部の後ろにまで持ち上げさせられた手はそこから離れられないばかりか、握り拳のまま指一本すら思い通りに動かせない。肩幅に開かされ腰を落とした体勢を強いられた足はどんなに力を込めても浮かせることすら叶わず、移動はおろか丸出しの恥部を守ることさえ許されない。

「なっ……!? 貴様は……く、うぅっ!? 俺に何を……いや、いつの間に術を……!?」

立った姿で肉体の自由を奪われ、手も足も出せなくされた青年は唯一自由に動かせる口を使って男に問いかける。
しかし、男は問いに答えない。男は術によって自らの足でこの屋敷まで赴いた事実を記憶から失っている青年が面白いくらいに狼狽する様子を愉しみながら、醜悪な笑みを向けつつ青年に一方的な言葉を浴びせてくる。

「問うのはお前じゃなくて、私の方だろう? お前には聞きたいことが山のようにあるからなぁ……一つ残らず、全てしゃべってもらうぞ?」
「っ! 誰が……話すものか。話すくらいならば、俺は死を選ぶぞ」

青年の覚悟の言葉など、男には分かっていた。だからこそ、男は先手を打っていた。

「舌を噛み切るつもりかな? 無駄だよ、お前はもう私の意に沿わない行動は取れないんだ。自ら命を絶つことは叶わぬ。お前は……私の炎に支配されながら、何もかもを白状させられるしかないのだよ?」
「俺は、お前の言いなりになどっ!」
「そうか、言っても分からぬか」

往生際の悪い青年に、男が目を細める。その細められた目に射抜かれた青年は背筋を震わせ、惨めな姿で固定された裸体を恐怖で強ばらせた。
隠しきれぬ怯えの感情を見せた青年に、男は舌なめずりを行うと冷たい視線で青年を見つめつつ後ろに下がり、術を使った。

「ならば、まずはその身体に刻み込んでやろうか。お前を捕らえ、全ての自由を奪う私の炎を嫌というほどに味わうと良い」

男が作り出した幾つもの火の玉が、青年の裸体を取り囲んでゆらゆらと回り出す。無防備な青年の裸体が火の熱に炙られて容赦無く火照らされ、その熱など比べ物にならない別の熱で嬲られ始める。
火の玉が近付いた途端、青年の裸体に流し込まれ出したそれは強烈な快楽が生み出す甘い熱で。逃れられない裸体全体を淫らに責め立てられ始めた青年は予想外の苦悶に目を剥き、動かせない裸体を小刻みに痙攣させながら嬌声を上げてよがり狂い出す。

「んぉぉぉぉっ!? あぉ、は、ひぃぃっ!? あぅ、おぉ、ぐ、ひぎぃぃぃっ!!」

あっという間に絶え間無い絶頂へと押し上げられ反抗の言葉さえ放てなくなった青年の痴態と絶叫を堪能しながら、男は細かく術を変化させ青年をいたぶる炎の熱と快楽の熱に強弱を付ける。
その予測できない苦悶の流れに翻弄されながらも必死に歯を食い縛り、硬く勃起させられた男根から精液を吐き出しつつも陥落を拒む青年を作り出した残酷な男は、術を使えば簡単に望む情報を口にさせられるというのにそれをせず淫らな責め苦で自白を青年に強要し、何時でも堕とせる忍びの青年が無意味に屈服を拒絶する様を存分に眺め、心ゆくまで哀れな叫びに耳を傾けるのだった。






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