哀れな犬達は気まぐれな男に服従を刻み込まれる
2019.08.07.Wed.21:00
容赦の無い夏の日差しが、二匹の犬を暑さで痛め付けている。その暑さから逃れたいと願っても、犬達は逃れられない。首輪から伸びた鎖をコンクリートに立てられた棒の先端に位置する丸い金具へと南京錠で繋がれてしまった犬達は、日陰が一切無い空間からの移動を禁じられてしまっている。
無慈悲な首輪によって暑さの中に閉じ込められてしまった犬達に取れる行動は、ただ一つだけ。両手両足を無理矢理に折り畳ませる残酷な犬の着ぐるみに包み込まれた裸体をコンクリートの上に横たえさせ、頭部を覆うマスクの下で噛まされた極太の張型の隙間から苦悶の唸りを漏らしながら、日差しが生み出す熱と着ぐるみの内部に溜まる自身の熱による体力の消耗を少しでも抑えることだけだ。
「う、ふぅ……んぐ、むぅ」
「ふっ、うぅ、むぐ、んぉぉ……」
すぐ近くにいるもう一人の犬と意思疎通を図ることもせず、犬達は白い着ぐるみと茶色の着ぐるみに飲み込まれた裸体を苦しげに震わせ、折り畳まれた手足を小さな跳ねさせながらじっと暑さを耐えている。
徐々に強まっていく暑さに耐え、濃くなっていく着ぐるみ内の自身の体臭に鼻腔を嬲られ、このまま命尽きるまで放置されるのではと言う恐怖を募らせながら犬達は大人しく寝転がり心の底から慈悲を望んでいた。
そうして犬達が必死に我慢を続け、朦朧とする意識を気力で繋ぎとめてからどれくらいの時が過ぎただろう。太陽が昇り、日差しが苛烈になり始めた頃、二匹を首輪で繋ぎ屋外に放置した男がようやく部下を引き連れて戻ってきた。
「ただいま、捜査員さん達。暑くて苦しいでしょう? 今から水浴びをさせて、涼しくしてあげるからね」
自分達を捕らえ、着ぐるみで身動きを封じ、熱で残酷に追い詰めた男のその発言が慈悲による物では無いことなど平常な思考であればすぐに分かっただろう。
しかし、死を覚悟する程の暑さで心と身体をいたぶられ、憔悴させられた犬達は男が口にした水浴びの単語を素直に喜び、安堵の反応を見せて冷酷な男を愉しませてしまっていた。
「うぶぅぅぅっ! むぅ、あぶぅぅぅっ!」
「んーっ! ふぐぅっ! あぉぅぅぅぅっ!!」
「水浴び、そんなに嬉しいのかい? もうすぐまた水を浴びれるよ、良かったねぇ。捜査員さん達」
なりふり構わない哀願の絶叫を放ち、自分達を閉じ込めた窮屈な檻を吊るす鎖を鳴らしながら半狂乱で暴れる犬達に向かって余裕たっぷりに言いながら、男は冷えた飲み物を左手で口に運びつつ右手でボタンを押した。
男の人差し指が押し込んだボタンに反応して、機械が動き出す。哀れな犬達を入れた檻を宙に吊るす鎖が機械によって勢いよく真下へと伸ばされ、悲痛に喚く犬達は檻と共に屋外に作られたプールの中へと放り込まれてしまった。
「がぶっ、ぼっ、ぶぐぅぅっ!」
「おぶっ、ぼぶっ、ふぶぉぉぉ……っ!!」
呼吸を封じられた犬達が張型に塞がれた口で恐怖に歪んだ叫びを発し、檻の中で密着させられた着ぐるみ入りの裸体をじたばたと無意味にもがかせ、男は犬達の叫びともがきを水ごしに堪能し笑みをより醜悪な物にしていく。
「う、ぶっ……ばっ、ぼぉ……っ!」
「ぶぐ、あぶ、ぼ……」
水中に押し込まれる時間が長くなるにつれて、犬達の叫びともがきは弱まり、絶望に打ちひしがれていく。その変化を目と耳で味わい、限界ギリギリまで愉しんだ男は先程押したボタンの隣にある別のボタンを押した。
そのボタンは、先程とは真逆の動きを鎖に生むボタン。プールに向かって伸ばされた檻と繋がっている鎖は今度は巻き取られていき、犬達を詰め込んだ檻を水中から引きずり出した。
「うぶっ、ぶっふぅぅっ! あぉ、はぉぉ……!!」
「ふーっ! うふっ、はふっ、うぅ、むぅぅぅ!」
水の中から出された犬達は、口を塞ぐ張型の隙間から空気を必死に取り込んでいる。着ぐるみが水を吸っているせいで上手く空気を取り込めず、、噛まされた張型が邪魔で呼吸を思うように行えない事実に苦悶しながらも、犬達は呼吸を許された事実を悦び二匹仲良く無様に空気を味わっている。
そんな二匹を目を細めて観察していた男は、何も言わずにまたボタンを押した。
それは、鎖を伸ばす方のボタンだ。
「ぶむぁぁぁぁーっ!?」
「あぅっ、ぐぶぅぅぅぅぅっ!」
恐怖色の絶叫を上げながら檻と一緒にプールへと落ちる犬達は自分達を捕らえた男の気まぐれで落とされ、引き上げられを何度も何度も繰り返され、暑さの中に放置されていたときとは全く違う死の恐怖に嬲られながら反抗心を削り落とされ憎いはずの男への服従を心と身体に二度と消えない形で刻み込まれていくのだった。
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無慈悲な首輪によって暑さの中に閉じ込められてしまった犬達に取れる行動は、ただ一つだけ。両手両足を無理矢理に折り畳ませる残酷な犬の着ぐるみに包み込まれた裸体をコンクリートの上に横たえさせ、頭部を覆うマスクの下で噛まされた極太の張型の隙間から苦悶の唸りを漏らしながら、日差しが生み出す熱と着ぐるみの内部に溜まる自身の熱による体力の消耗を少しでも抑えることだけだ。
「う、ふぅ……んぐ、むぅ」
「ふっ、うぅ、むぐ、んぉぉ……」
すぐ近くにいるもう一人の犬と意思疎通を図ることもせず、犬達は白い着ぐるみと茶色の着ぐるみに飲み込まれた裸体を苦しげに震わせ、折り畳まれた手足を小さな跳ねさせながらじっと暑さを耐えている。
徐々に強まっていく暑さに耐え、濃くなっていく着ぐるみ内の自身の体臭に鼻腔を嬲られ、このまま命尽きるまで放置されるのではと言う恐怖を募らせながら犬達は大人しく寝転がり心の底から慈悲を望んでいた。
そうして犬達が必死に我慢を続け、朦朧とする意識を気力で繋ぎとめてからどれくらいの時が過ぎただろう。太陽が昇り、日差しが苛烈になり始めた頃、二匹を首輪で繋ぎ屋外に放置した男がようやく部下を引き連れて戻ってきた。
「ただいま、捜査員さん達。暑くて苦しいでしょう? 今から水浴びをさせて、涼しくしてあげるからね」
自分達を捕らえ、着ぐるみで身動きを封じ、熱で残酷に追い詰めた男のその発言が慈悲による物では無いことなど平常な思考であればすぐに分かっただろう。
しかし、死を覚悟する程の暑さで心と身体をいたぶられ、憔悴させられた犬達は男が口にした水浴びの単語を素直に喜び、安堵の反応を見せて冷酷な男を愉しませてしまっていた。
「うぶぅぅぅっ! むぅ、あぶぅぅぅっ!」
「んーっ! ふぐぅっ! あぉぅぅぅぅっ!!」
「水浴び、そんなに嬉しいのかい? もうすぐまた水を浴びれるよ、良かったねぇ。捜査員さん達」
なりふり構わない哀願の絶叫を放ち、自分達を閉じ込めた窮屈な檻を吊るす鎖を鳴らしながら半狂乱で暴れる犬達に向かって余裕たっぷりに言いながら、男は冷えた飲み物を左手で口に運びつつ右手でボタンを押した。
男の人差し指が押し込んだボタンに反応して、機械が動き出す。哀れな犬達を入れた檻を宙に吊るす鎖が機械によって勢いよく真下へと伸ばされ、悲痛に喚く犬達は檻と共に屋外に作られたプールの中へと放り込まれてしまった。
「がぶっ、ぼっ、ぶぐぅぅっ!」
「おぶっ、ぼぶっ、ふぶぉぉぉ……っ!!」
呼吸を封じられた犬達が張型に塞がれた口で恐怖に歪んだ叫びを発し、檻の中で密着させられた着ぐるみ入りの裸体をじたばたと無意味にもがかせ、男は犬達の叫びともがきを水ごしに堪能し笑みをより醜悪な物にしていく。
「う、ぶっ……ばっ、ぼぉ……っ!」
「ぶぐ、あぶ、ぼ……」
水中に押し込まれる時間が長くなるにつれて、犬達の叫びともがきは弱まり、絶望に打ちひしがれていく。その変化を目と耳で味わい、限界ギリギリまで愉しんだ男は先程押したボタンの隣にある別のボタンを押した。
そのボタンは、先程とは真逆の動きを鎖に生むボタン。プールに向かって伸ばされた檻と繋がっている鎖は今度は巻き取られていき、犬達を詰め込んだ檻を水中から引きずり出した。
「うぶっ、ぶっふぅぅっ! あぉ、はぉぉ……!!」
「ふーっ! うふっ、はふっ、うぅ、むぅぅぅ!」
水の中から出された犬達は、口を塞ぐ張型の隙間から空気を必死に取り込んでいる。着ぐるみが水を吸っているせいで上手く空気を取り込めず、、噛まされた張型が邪魔で呼吸を思うように行えない事実に苦悶しながらも、犬達は呼吸を許された事実を悦び二匹仲良く無様に空気を味わっている。
そんな二匹を目を細めて観察していた男は、何も言わずにまたボタンを押した。
それは、鎖を伸ばす方のボタンだ。
「ぶむぁぁぁぁーっ!?」
「あぅっ、ぐぶぅぅぅぅぅっ!」
恐怖色の絶叫を上げながら檻と一緒にプールへと落ちる犬達は自分達を捕らえた男の気まぐれで落とされ、引き上げられを何度も何度も繰り返され、暑さの中に放置されていたときとは全く違う死の恐怖に嬲られながら反抗心を削り落とされ憎いはずの男への服従を心と身体に二度と消えない形で刻み込まれていくのだった。
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