男はホテルの部屋で淫猥に躾けられる
2019.07.23.Tue.21:00
明日に控えた大仕事に向けて図面を眺めながら、男は一人きりのホテルの部屋でくつろいでいた。
どの位置にどの展示品が置かれるのか。どの経路で進めば無駄無く仕事を遂行出来るか。そんなことを考えていた男は図面を広げる際に邪魔になっていた空のルームサービスの器を手に取り、ホテルの人間から言われた通りにそれを部屋の外へ置きに行こうとした。
器を右手に持ち、立ち上がった男。そんな男に、予想外の状況が訪れた。椅子から立ち上がった男の身体は足に上手く力を込められずにぐらりと体勢を崩し、部屋の床へと倒れ込んでしまったのだ。
起き上がろうとしても起き上がれない。声も上手く出せない。突然の体調不良に男は焦りながらも床から椅子、椅子から机と這い上がり、広げていた図面を机に置いていた鞄にしまい込むと助けを求めて室内に設置されていた電話の受話器を右手で持ち上げた。
小刻みに震える手で右耳に受話器を当て、荒い息を吐きながら男は早く出てくれと祈りつつコール音を聞いている。そんな男の思いが届き、コール音が途切れて電話が繋がった。胸をなで下ろしながら、男は体調不良を訴えようと思い通りに動かせない口で言葉を紡ごうとする。
しかし、それよりも先に電話の相手が口を開いた。電話ごしでも分かる程に愉しげな声音で男に話しかけた相手は、男を絶望へと叩き堕とす言葉を発して、すぐに電話を切ってしまった。
「ナメクジみたいな動きで必死に電話をして、情けない姿ですねぇ、怪盗さん。でも、本当に情けなくなるのはこれからですよ。今からそっちに行ってあげますから、期待して待っていてくださいね。惨めな怪盗さん」
正体を暴かれていた事実に驚愕しながら切れた電話から発せられるツーツーという電子音を呆然と聞いていた怪盗の男はやがて完全に肉体の自由を失い、油断していた自分への後悔を抱きながら一服盛られていたルームサービスの器と共に床の上に転がり、敵対している存在が自分の部屋へと近付いていることを知りながらもどうすることも出来ずにぐったりと脱力していた。
男の正体が怪盗であると暴き、薬品を盛って抵抗を奪った男達が怪盗の男を捕らえてから数日。テレビや新聞は予告状を出した怪盗が美術展に現れすらしなかったことを話題にしていた。
もしかしたらあれは怪盗を真似た悪戯だったのではないか。はたまたあまりの警備の厳重さに恐れをなして怪盗は盗むことを諦めたのではないか。幾ら言い合っても答えの出ない議論が、連日連夜あらゆる箇所で流され、人々の関心を集めている。
だが、当の本人である怪盗の男は、それを知る由も無い。標的にしていた美術展の前日に罠に嵌められて捕らわれた男はあの日からずっとホテルの部屋に監禁され、電話で宣言された内容に従って情けない姿へと追いやられていた。
二の腕を胴体に括られ、背中で手首を縛られ、足首と太ももを短く繋がれた上で仰向けの状態から離れられないよう裸体をベッドへと厳重に縛り付けられた男はもはや、自力ではどうやっても逃げられない。手足をきつく縄で縛られているのに加えてまるで蜘蛛の巣のように張り巡らされた縄でベッドに縫い付けられた男の裸体は上半身を起こせず開かされた足も閉じられず、無様にさらけ出された性の弱点に固定された淫らな責め具達を外すことすらも叶わない。
左右の乳首にあてがわれた薄桃色のローターと、男根を前後から挟む込む形で貼り付けられた計四個のローターと、尻穴に押し込まれた極太のアナルバイブが生み出す振動と乱暴な首振りから脱出出来ない哀れな怪盗はもはや、口に噛まされた黒い棒状の枷ごしに溢れ出た甘い悲鳴を防音が施されたホテルの客室内に虚しく響かせながら望まぬ絶頂を何度も何度も迎えさせられるしか無い。
「んむ、むびゅ、ぶ……ふも、ぼぉ、あぶぅぅぅっ!」
時折淫具がちゃんと駆動しているかを確かめに来る男に淫猥な様子を嘲笑われ食事と称して淫薬が混ぜ込まれた栄養剤を無理矢理に摂取させられながら、疲れを知らぬ淫具の刺激で一日中快楽に漬け込まれる怪盗の男は今日も心と身体を淫らに壊され、自分を罠に嵌めた男の好みに沿って、親友であるホテルのオーナーに協力を仰いで自身のコレクションを奪った怪盗を捕らえた男の歪んだ嗜好に沿って、人間であることを完全に失った快楽無しでは生きられない淫乱な肉奴隷となるよう躾けられていくのだった。
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器を右手に持ち、立ち上がった男。そんな男に、予想外の状況が訪れた。椅子から立ち上がった男の身体は足に上手く力を込められずにぐらりと体勢を崩し、部屋の床へと倒れ込んでしまったのだ。
起き上がろうとしても起き上がれない。声も上手く出せない。突然の体調不良に男は焦りながらも床から椅子、椅子から机と這い上がり、広げていた図面を机に置いていた鞄にしまい込むと助けを求めて室内に設置されていた電話の受話器を右手で持ち上げた。
小刻みに震える手で右耳に受話器を当て、荒い息を吐きながら男は早く出てくれと祈りつつコール音を聞いている。そんな男の思いが届き、コール音が途切れて電話が繋がった。胸をなで下ろしながら、男は体調不良を訴えようと思い通りに動かせない口で言葉を紡ごうとする。
しかし、それよりも先に電話の相手が口を開いた。電話ごしでも分かる程に愉しげな声音で男に話しかけた相手は、男を絶望へと叩き堕とす言葉を発して、すぐに電話を切ってしまった。
「ナメクジみたいな動きで必死に電話をして、情けない姿ですねぇ、怪盗さん。でも、本当に情けなくなるのはこれからですよ。今からそっちに行ってあげますから、期待して待っていてくださいね。惨めな怪盗さん」
正体を暴かれていた事実に驚愕しながら切れた電話から発せられるツーツーという電子音を呆然と聞いていた怪盗の男はやがて完全に肉体の自由を失い、油断していた自分への後悔を抱きながら一服盛られていたルームサービスの器と共に床の上に転がり、敵対している存在が自分の部屋へと近付いていることを知りながらもどうすることも出来ずにぐったりと脱力していた。
男の正体が怪盗であると暴き、薬品を盛って抵抗を奪った男達が怪盗の男を捕らえてから数日。テレビや新聞は予告状を出した怪盗が美術展に現れすらしなかったことを話題にしていた。
もしかしたらあれは怪盗を真似た悪戯だったのではないか。はたまたあまりの警備の厳重さに恐れをなして怪盗は盗むことを諦めたのではないか。幾ら言い合っても答えの出ない議論が、連日連夜あらゆる箇所で流され、人々の関心を集めている。
だが、当の本人である怪盗の男は、それを知る由も無い。標的にしていた美術展の前日に罠に嵌められて捕らわれた男はあの日からずっとホテルの部屋に監禁され、電話で宣言された内容に従って情けない姿へと追いやられていた。
二の腕を胴体に括られ、背中で手首を縛られ、足首と太ももを短く繋がれた上で仰向けの状態から離れられないよう裸体をベッドへと厳重に縛り付けられた男はもはや、自力ではどうやっても逃げられない。手足をきつく縄で縛られているのに加えてまるで蜘蛛の巣のように張り巡らされた縄でベッドに縫い付けられた男の裸体は上半身を起こせず開かされた足も閉じられず、無様にさらけ出された性の弱点に固定された淫らな責め具達を外すことすらも叶わない。
左右の乳首にあてがわれた薄桃色のローターと、男根を前後から挟む込む形で貼り付けられた計四個のローターと、尻穴に押し込まれた極太のアナルバイブが生み出す振動と乱暴な首振りから脱出出来ない哀れな怪盗はもはや、口に噛まされた黒い棒状の枷ごしに溢れ出た甘い悲鳴を防音が施されたホテルの客室内に虚しく響かせながら望まぬ絶頂を何度も何度も迎えさせられるしか無い。
「んむ、むびゅ、ぶ……ふも、ぼぉ、あぶぅぅぅっ!」
時折淫具がちゃんと駆動しているかを確かめに来る男に淫猥な様子を嘲笑われ食事と称して淫薬が混ぜ込まれた栄養剤を無理矢理に摂取させられながら、疲れを知らぬ淫具の刺激で一日中快楽に漬け込まれる怪盗の男は今日も心と身体を淫らに壊され、自分を罠に嵌めた男の好みに沿って、親友であるホテルのオーナーに協力を仰いで自身のコレクションを奪った怪盗を捕らえた男の歪んだ嗜好に沿って、人間であることを完全に失った快楽無しでは生きられない淫乱な肉奴隷となるよう躾けられていくのだった。
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