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男は愛しい男に返り討ちの快楽を注ぐ

2019.06.22.Sat.22:00
二の腕を胴体に縛り付け、背中で重ねさせた手首も縄で拘束したというのに全く起きる気配は無い。足を折り畳んだ状態から伸ばしたくても伸ばせないよう足首と太ももをきつく括ったというのに、これでも目は覚めない。口に固く丸めた布を押し込みその布を吐き出せないようにと黒いガムテープで厳重に蓋をしたというのに意識は戻らず、媚薬入りのローションをたっぷりとまぶした僕の右の指に尻穴のしわを撫で回され、絶頂を迎えそうで迎えない程度の刺激で男根を舌で舐めしゃぶられ続けたというのに、時折甘く呻き硬く張り詰めた男根と尻穴をヒクつかせるのみで、後輩の男はぐっすりと眠り続けたままだ。
一体、どれだけ強い催眠薬を僕に飲ませようとしたのかは分からないが、あらゆる縄拘束に加えて淫らないたずらも飽きるくらいに済ませられてしまった。後輩が酒のグラスに粉状の薬品を混ぜるのに気付き、こっそりグラスを入れ替えなければ今頃自由を奪われた裸体をまさぐられているのは僕の方だったのだろう。僕の家に無理矢理遊びに来た後輩が持ってきたバッグの中身を、後輩に使用している媚薬ローションと縄とガムテープだけでなく十数種類の淫らな玩具や拘束具が詰め込まれていたバッグの中身を思い出しながら僕はそんなことを考え、未だ深い眠りから覚めずにいる情けない姿の後輩をじっと見つめた。

「さて……どうするかな」

さすがに三十分近く男根を舌で責め尻穴を指で丹念に解したら嫌でも目を覚ますと思っていたのだが、僕の予想は大きく外れた。僕に睡眠薬を飲ませようとしていた後輩は、その睡眠薬の効果で実に気持ち良さそうに惰眠を貪っている。これでは話が進まない。悪い後輩に気持ち良い罰を施し、手籠めにしようとしていた先輩に逆に手籠めにされる屈辱を味わわせ、興味が無くなるまで僕専用のペットにでもしてやろうと思っていた僕の予定は一向に進まない。
故に、僕は路線変更をすることにした。気持ち良い罰に困惑する無様な反応はこの際もうどうでも良い。屈辱も、その気になれば後から幾らでも味わわせることが出来る。だから、僕は最後の予定だけを満たすことにした。意識が無い今の内に、身体だけを快楽に屈服させてしまおうと考えたのだ。
そうと決まれば話は早い。僕は後輩の男根から舌を離し、尻穴から指を遠ざけると後輩自身が用意した縄を手に取りそれをすでに拘束されきっている後輩の裸体に結び付けた。二の腕を胴体に結び付ける縄と、膝に新しく施した縄を遊び無く繋ぎ、足を閉じられなくさせてやったのだ。
そして僕は、後輩の視界も封じることにした。口を閉ざすのに使ったテープを再度引き出した僕は、後輩の目にそれを貼り付け何も見えなくなるようにした。ここまで来たら、胸に何も無いのは寂しい。そんな悪ノリで、僕は後輩の左右の乳首に後輩が用意した楕円形のローターをあてがい、そこからずり落ちないようテープで貼り付けてやった。
恥部が丸出しの格好を裸体に強制され、見ることとしゃべることを禁じられた哀れな後輩。僕が左手に持ったリモコンを操作したら左右の乳首を小刻みな振動でいたぶられ始める惨めな後輩。一服盛ろうとした相手である僕に抵抗を取り上げられ、ビンビンに勃起させられた男根と媚薬ローションではしたなく疼いているであろう尻穴をまた舌と指で甘く苛められそうになっている後輩。
その絶体絶命の後輩に僕は聞こえていないことを承知で、快楽責めの開始を宣言した。愚かな後輩への罰である、容赦の無い絶頂地獄開始の宣言だ。

「さぁ、たっぷりイかせまくってあげるよ。これまで僕に言い寄ってきた奴らと同じように、逆に君を雌にしてあげるからね、○○君」

僕は会社の先輩としての仮面を外した捕食者の声で囁くと、左手で乳首のローターのリモコンを一気に最大まで引き上げ、舌と指の動きを先程とは比べ物にならないくらいに激しい物にして、眠っている後輩に鋭い快楽を叩き込んだ。
テープで固定されたローターが乳首を振動させる。僕の舌が絶頂寸前の状態で焦らしていた後輩の男根を絶頂へと追い詰める。それまで入り口の部分のみを弄っていた僕の指が後輩の体内に侵入し、柔らかく過敏な腸壁をぐちゅぐちゅとほじくり回す。それらの快楽は相当に鮮烈だったのだろう。後輩は眠りに就いたまま裸体を分かりやすく痙攣させ、くぐもった悲鳴を発しながらあっという間に射精に達した。

「んぅ、んむ、んぶむぅぅぅぅんっ……!」

縄を軋ませながらガクガクと跳ね回る裸体を抑え込みつつ、僕は口内に放出された後輩の精液を一滴残らず飲み干しついでに男根を舌で責めて萎える間も与えずにまた勃起した状態へと追い詰めていく。それと平行して心地よさげに蠕動する腸内を指で掻き分けながら特に鋭敏な弱点である前立腺を意地悪く押し上げてやると、後輩は眠っているのが嘘のような悲鳴を出して可愛く身悶えてくれた。

「むぁ、むむぅぅぅぅんっ!」

そう、これ以上無く可愛く悶え、後輩は僕に自分でも知らなかったくらいの興奮を与えたのだ。
今までに返り討ちの快楽責めを与えてきた時は、こんな感情など抱きはしなかった。昔から可愛いと言われ続け不本意な思いを抱き続けていたからこそ、性別関係無く僕は他人に可愛いと感じないように努めていた。
だが、この感情は可愛い、愛しい以外に表現しようが無い。否定しようとすればするほど、目の前で身をよじる縛られた男に対する愛情が溢れ出てくる。バレバレのタイミングでグラスに睡眠薬を仕込むくらいに馬鹿だけれど、一生懸命で真面目な後輩。どんなに僕に邪険にあしらわれても存在しないはずの尻尾を振って懐いてきていた後輩。一度心で認めてしまったら、理性でも認めるしか無い。僕はついさっきまで後輩に向けていた呆れを自分自身にも向けると、絶頂の余韻に震えている後輩にまた聞こえていないのを前提にして呟いた。

「可愛いね、○○君。可愛いから、僕は今から君をたっぷり可愛がって、もう僕から逃げられないように躾けてあげる。君が持ってきたたくさんの玩具も使ってこの連休中に、君を絶対に僕だけの物にしてあげる。覚悟しなよ?」
「うぅ、む、ふむぅっ……」

まだ睡眠薬の効き目が抜けきっていない後輩の呻きを肯定と勝手に捉えた僕は、達したばかりの後輩の裸体に更なる快楽を注ぎ、ようやく自覚した恋心と執着心のままに自分の手に落とした後輩の肉体に甘く手加減無く服従を刻み込んでいくのだった。






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