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弟は淫らで愛しい兄を撮影する

2019.05.31.Fri.21:00
父の単身赴任に母が付いていき、しばらくの間弟と二人きりの生活を送ることとなった家。そんな家に帰り、自室に入った男は出掛ける時には置かれていなかった机の上の冊子に気付き、スーツから楽な服装に着替えるとソファーに腰掛けてその冊子を手に取った。

「何だ、これ?」

薄い冊子の淡い青色の表紙には何も書かれていない。父と母が家を離れる前にやって置いて欲しいことをまとめた冊子を作ったのだろうか。そんなことを考えながら冊子を開いた男は、予想外の中身に絶句し、驚愕の表情で次々とページをめくった。

「何で……!?」

冊子の正体はアルバムで、中には男自身を写した写真が隙間無く収められていた。それらの写真は全て、ふしだらな姿を晒したい者と晒されたふしだらな姿を見たい者が集まるサイトに投稿した、破廉恥な衣装を身に纏って扇情的な体勢を取っている男の物だ。
顔と性器を黒く塗り潰した自分の秘密の写真が、ネット上ではなく現実の自室に一つのアルバムとして置かれている。その状況に困惑し、青ざめた表情でページをめくっていた男は音も無く近寄っていた背後の存在に声を掛けられ、心と身体を強ばらせた。

「兄さん、お帰り。そのアルバム、気に入ってくれた?」

男は何も答えられない。現実には隠していたはしたない自分を暴かれた男は、弟に対していつも通りに接することなど出来ない。
小刻みに震え、誰が見てもはっきりと分かるくらいに怯えている男。そんな男に、弟は苦笑しながら背後から右手を伸ばして兄の顔に触れ、優しい声音で話しかけた。

「怖がらなくても良いよ、兄さん。僕は別に、その写真を表に出して兄さんを追い詰めたり、脅したりするつもりなんてないから」
「じゃ、じゃあ、何で、こんな……?」

弱みを握って破滅させるつもりも、脅すつもりも無い。そう告げられた男はわずかに落ち着いた思考で背後の弟に疑問をぶつけた。
その紡がれた疑問に返ってきたのは、問いに噛み合っていない興奮に掠れた告白だった。

「兄さんの写真をネットで見つけて、自撮りアカウントをフォローしてから毎日、兄さんで抜いてた」
「ふ、ぇ……?」

自分のあられも無い格好の写真で、弟が自慰を行っていた。告げられた内容は普通とは大きくかけ離れていて、通常の思考ならば嫌悪の感情が湧く物だろう。
だが、男は全く嫌悪などしていない。それどころか、逆に心の奥底からにじみ出るような嬉しさを膨らませている。自分でも理由の分からない嬉しさを抱く男。そんな男に、弟は続けて言葉を発した。

「毎日毎日兄さんで抜いて、兄さんを好きだって気持ちをそれで発散して抑え込もうとしてた。でも、すればするほどどんどん兄さんが好きになって、写真だけじゃ我慢出来なくなってきちゃったんだ」

長い間伝えず自分の中に閉じ込めてきた愛情を言葉にする弟の声は震えている。まともじゃないと理解し、自分は悪いと考えているが故に弟は声を震わせている。一生懸命に伝えられる愛情に、男の心が締め付けられる。罪悪感を噛み締めながら声を振り絞る弟の様子に、兄としてではなく一人の人間として胸が痛む。

「お願い、兄さん。させてなんて言わないから、兄さんの写真を撮るのを手伝わせて。兄さんのエッチなところを直接見たい。大事なところが塗り潰されてない兄さんの裸を、この目で見せて欲しいよ……やっぱり、駄目、かな……?」

ここで良いよと応えたら、兄としては失格だろう。しかし、後ろめたい背徳を感じながらも自らの写真をネット上に投稿し続け、付いた反応を眺めながら自慰と次の投稿を繰り返していた時点で兄以前に人として胸は到底張れない。
ならば、弟の頼みを聞いても構わないだろう。すでに歪んでいるのだから、弟の歪んだ願いを聞き入れても誤差の範囲内だろう。弟の頼みを聞いてやりたいという自分の欲望を肯定しきれず、兄としての立場を捨てきれず弟に抱いた愛情を素直に受け入れられない男は自分に言い訳を繰り返しながらソファーの上で身体を右に半回転させて弟と視線を合わせ、弟のお願いに応えた。

「良いよ……全部、見せてあげる。その代わり、今まで一人じゃ撮りたくても撮れなかった写真を撮るのを、嫌って程に手伝ってもらうからね」

男の答えを聞いた弟は悦び色に表情を染め、男は泣きそうな表情から嬉しげな表情に変わった弟の顔を見つめながら溢れ出る愛しさのままに自身の表情を緩ませていた。



「あぁ……すごい。縛られてる兄さん、とてもいやらしくて、可愛い……」
「ほら、見とれてないで、撮ってよ。弟に自分を縛らせて興奮してる変態の俺を、たくさん撮ってもっといやらしくして……」

右の手首と足首、そして左の手首と足首を黒のガムテープを使って弟の手で縛り上げられた男は、ソファーの上で足を限界まで開きカメラを構えた弟に向かって恥部をこれでもかと見せ付ける。すると、弟は分かりやすく生唾を飲み込み、言われた通りにカメラのシャッターを連続で切り始めた。縛られ、見られているだけで淫らに高まり男根を限界まで張り詰めさせている男の裸体が、自由を奪われたせいでどこにも逃れられない男の淫猥な身体が、次々と写真として収められていく。

「兄さんのチ○コとお尻、シャッターを切る度にヒクヒク震えてる。撮られるの、気持ち良いんだ?」
「うん、気持ち良い……もっと、撮って。エッチにヒクヒクしてる俺のチ○コとケツ穴、いっぱい写真にして……っ!」

はぁはぁと息を荒げながら男が弟に更なる指示を出す。弟は兄から与えられた指示に従ってカメラを恥部に近付け、脈打ちと収縮を絶えず行っている男根と尻穴を至近距離から撮影していく。

「可愛い、可愛いよ、兄さん。ずっと見ていたい。ずっと見てても飽きないくらい可愛いよ、兄さん」
「はぁ、はぅ、んぁ、あぁ……はっ、あぅぅんっ」

二人きりの家に鳴り響く撮影の音と撮影される兄が放つ甘い鳴き声。その淫蕩な調べに、愛し合う兄弟が身体を重ねる情交の音が加わるのはそう、遠い先のことでは無いだろう。






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