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後輩は転げ回る先輩を目で追いかける

2019.03.26.Tue.21:00
マンションの一室に、耳障りな音がもう何分も響いている。その耳障りな音の正体は、黒色のガムテープで。連続で引き出されるそのガムテープは裸体となった男の手足に折り畳んだ状態を強制するために使われていた。
もう、男の手足は肌の色さえ見えないくらいにガムテープで覆われてしまっている。握り拳から離れられないようにテープを何重にも巻かれた手は指を伸ばすことさえ出来ない。つま先と太もも付近を繋ぐ形でテープを施された足は限界まで持ち上げさせられたまま暴れさせることも出来ない。
男は手足の自由を完全に奪われ、身動きを封じられてしまっている。だが、男は嬉しそうな笑みを浮かべていた。それはとても拘束され抵抗を取り上げられた危機を感じている表情ではなく、むしろ拘束された状況を心の底から悦んでいる表情で。そんな表情を見せる男は思い通りに動かせなくなった手足を動かしギチギチと鳴るテープの軋む音を愉しみながら、自分を拘束した存在に甘えた声を出した。

「○○ぅ……全然、動けないよ。俺、もう、○○に何されても逆らえない。何もかも、○○の物になってるぅ……」

自分をテープで縛り上げた愛しい相手に、会社の後輩である年下の男に、全てを支配されている。それが嬉しくて、心地良くて、男は興奮で息を乱しながら欲情を募らせ、丸出しの男根を硬く張り詰めさせていく。
ただ縛っただけなのに可愛く発情し、支配される幸福に震えている愛しい先輩の男。そんな男を眺めて自身も緩んだ笑顔を見せながら、後輩は言った。

「まだまだですよ、先輩。もっともっと、逆らえなくしてあげますからね」

優しい声音で宣言しながら後輩は先輩から脱がせたパンツを右手で引き寄せ、手早く丸めて男の口の前に突き出した。
すると、男は何も指示されていないのに口を大きく開け、自身が履いていたパンツを口内に収め始める。男は自らの意思で、自分の口を塞ぎ始める。

「そうそう、良い子ですね、先輩。良く出来ました」
「んふっ、むぅ、んむぅぅっ」

褒める言葉を掛けられながら左手で頭を撫でられた男は、パンツを押し込む後輩の右の指に苦しさを感じつつもそれを遙かに上回る褒められたことへの達成感を抱き、満足そうに唸りながらまた男根を硬くした。
幸せ一色の反応を見せ、発情を強めていく男。その愛しい男の幸せを加速させ、発情を一層促すために、後輩は床に置いていたガムテープを再び手に取った。そして今度は長く引き出すのではなく短く引き出してちぎり、そのちぎった短いテープを使って男の口に栓を施していく。

「ふふっ、ほんとに先輩は良い子ですね。僕がテープを貼りやすいように顔を突き出して、ほんとに先輩は良いペットですね」
「んむ、むっ、ふぅぅんっ……」

テープで栓をしやすいようパンツを押し込まれた口を限界まで閉じ、その限界まで閉じた口をどうやっても開けないよう厳重にテープを施された男は今度はこっちにと言わんばかりに目を閉じた。愛しい男が自ら求めた拘束を無視するくらいならば、そもそもこんな拘束など与えていない。後輩は自分から視界を閉ざすよう求めた男に目を細めると、宣言通り男を自分に逆らえなくさせるために男の目にもガムテープを貼り付けた。

「はい、出来上がりですよ。先輩はもう、僕だけの物です。僕の命令には何でも従う、エッチなペットですよ。良いですね?」
「うむっ、むぐ、ふぶぅっ」

後輩だけの物。後輩の命令に何でも従う。後輩のエッチなペット。その全てに肯定を示し、男は唸りながらこくこくと顔を縦に動かした。
その縦に動かされた顔に手を伸ばし、後輩が男の顔をテープごしに撫でながら、唇を男の右耳に寄せる。そして、これから加えられる甘い責めを期待して小刻みに震えている男に向かって、後輩は掠れた声で意地悪に囁いた。

「じゃあ、命令です。僕はもう寝ますから、今日は一晩この格好でエッチに発情し続けててください。もし騒いでうるさくしたり、勝手に射精なんかしたらしばらく僕のおチ○チンはお預けですからね。先輩」
「っ、ふむぅぅんっ……」

淫らな期待を高めた裸体を一晩放置される絶望と、手足を拘束された裸体をよじらせて行う自慰すらも禁じられた状態で一晩放置されることに対する興奮。打ちひしがれつつも男根を硬くさせる男に放置を宣告した後輩は、にっこりと笑いながら男から離れ、部屋の扉へと歩いて行く。

「明日たっぷり可愛がってあげますから、今晩はその格好でじっくりといつもよりエッチになっててくださいね。それじゃあおやすみなさい、先輩」
「むぅぅーっ、うぐ、むぐぅぅぅんっ……!」

ガチャリと開き、バタンと閉じた扉の方にテープに覆われた顔を向けていた男は本当に置き去りにされた事実を噛み締めると肘と膝で支えた四つん這いの裸体をくねらせ、体内に溜まった欲望を少しでも散らして苦悶を和らげようとする。だが、そんなことをしても到底苦悶は和らがない。苦悶が和らがないことすらも発情を高める材料にしてしまっている男の淫らな肉体は、際限なく淫猥になっていく一方だ。

「うふっ、むふー……んぐ、むぐ、うぶぅぅぅ……っ!」

悲痛な鳴き声を上げながらも肉体をより甘く変化させていく男の身悶え。その身悶えを扉の横で部屋から出たふりをして堪能している後輩は、男に存在を悟られないよう荒く乱れそうになる息を抑えながら、不自由な姿で転げ回る愛しい先輩の様子を食い入るように目で追いかけていた。






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