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刑事は誰にも届かぬ唸りを発する

2019.02.07.Thu.21:00
自分は車の中にいて、何者かによって運ばれている。今の刑事には、それしか分からない。黒のガムテープを使って視界を閉ざされてしまった刑事は、聞こえてくる音で自分が危機的な状況に追いやられている事実を把握することしか出来ない。
どうにかして逃げ出さなければ。そう考えて刑事は衣服を剥ぎ取られた裸体を必死になってもがかせる。しかし、刑事は自由を奪う拘束を何一つとして振り払えない。背中に回した状態で左右の手首から先を目の物と同じ黒のテープでぐるぐる巻きに縛り上げられた手は、どんなに力を込めても指一本すら思い通りに動かせない。手と同じように左右をテープで厳重に縛られた足も思い通りに動かせず、刑事は逃げ出す以前に立ち上がることすらも叶わない。手足を大きく制限され、行動の幅を狭められてしまった刑事は目を覆うテープの下で眉根を寄せながら口を覆うテープごしに救いを望む弱々しい唸りを放つしか無いのだ。

「んーっ! むっ、むぅ……んぐぅぅっ……!!」

床に転がされた裸体をじたばたとのたうち回らせながら、唸りを諦め悪く発する刑事。その唸りは車の移動音に掻き消されるばかりで、外には決して届かない。だが、車の中には、運転席周辺の空間には届いている。
その惨めな唸りは刑事を捕らえた男達の耳を愉しませていたが、一時間程経つと男達の間には唸りを愉しむ思考より談笑を妨害する煩わしい音だという認識が広まり、男達は刑事の唸りを抑えさせることを決めた。
運転席周辺の空間から扉を開け、刑事を閉じ込めている広い空間へと入っていく男達は、扉が開く音と足音を耳にして淡い希望を抱く反応を見せた刑事に嘲笑を浮かべながら、抗えない刑事を取り囲んで粘ついた口調で言った。

「刑事さーん、そろそろうるさいよ」
「今すぐ静かになって大人しく運ばれるか、俺達に無理矢理静かにさせられるか。どっちが良い?」

全てを諦めてじっとしているか、自分を捕らえた男達の手で痛め付けられるか。そう解釈した刑事は、後者を選び反抗の唸りを男達に向けて放った。

「んーっ! むぐぅぅぅ!!」

悪に屈するぐらいなら、苦痛の方を選ぶ。何より、男達が自分に暴行を振るえば、その音で誰かに気付いて貰える可能性が上がる。
圧倒的に不利な立場から活路を見出そうと思考を巡らせた刑事。だが、刑事の考えとは全く違う方向に男達は動き始めた。

「そっかそっか、そんなに静かにさせられたいんだな」
「じゃあ、しょうがないね。これは、刑事さん自身が望んだことだしね」

言いながら男達は刑事の裸体に手を伸ばし上半身を起こさせると、刑事の顔面に柔らかな白のバスタオルを巻き付け出す。

「むぅぅっ!? んむぅぅぅ!」

口をテープで封じられているためにただでさえ呼吸が苦しい状態で布に鼻を塞がれ、息苦しさを一層強められた刑事は焦りの声を上げながら裸体を暴れさせる。もちろん、数人がかりで押さえられている拘束された裸体を暴れさせても、それは抵抗らしい抵抗にはならない。足掻く刑事をたやすく制しながら男達は刑事の頭部にバスタオルを巻き付け、刑事が顔を振っても床に顔を擦り付けてもバスタオルが外れないよう、上からテープを施して固定してしまった。
救いを求める声を遮られ、鼻呼吸すらも満足に出来なくされ、酸素が足りない故に拘束と格闘することもままならない無様その物な刑事の出来上がりだ。

「ふぅーっ……うぐ、むぐぅぅ……」
「うん、ようやく静かになったね」
「それじゃ、俺達は前の方に戻るよ」
「またなんか悪さをしたら、今よりも苦しくしちゃうからね? 良い子にしてるんだよ、刑事さん」

一方的に言い含めた男達は刑事を置き去りにして運転席の方へと戻り、刑事の存在を完全に無視した談笑を再開する。

「ふ、むぐぅ……んぅ、むふぅぅぅ……!」

閉じられた扉の向こうから届く男達の談笑を聞きながら刑事は息も絶え絶えになりつつ拘束を解こうと裸体を無駄にもがかせ、閉ざされた扉の向こうにいる男達にすら届かなくされた唸りを発し、心と身体を虚しく疲弊させていた。






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