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淫らな宴は男が堕ちるまで続く

2018.10.30.Tue.21:00
「んっ……むぐぅぅぅっ!! ふーぅっ! うぅ! んむぅぅぅっ!!」

歯を割って噛まされた白布の猿轡を強く噛み締めながら、男は怒りのこもった唸りを上げ、裸体に施された拘束を解こうと必死にもがく。
しかし、その必死さとは裏腹に、男の自由を奪う拘束はビクともしない。男の裸体を背にした柱へと縛り付けている麻縄はどんなに力を込めても全く緩まず、男はただただ縄が肌に食い込む痛みを感じるだけに終わってしまう。
頭上高く持ち上げさせられ、手首と肘の付近を縄で柱へと括り付けられた男の腕は下ろすことも許されず、無様にさらけ出された裸体を手で覆うことも叶わない。左右をきっちりと揃えさせられた状態で足首と太ももを柱へと繋がれた足は、床に着いた状態からわずかに持ち上げることすら出来ない。腰と、胸部と、首を柱に遊び無く結合された男の裸体は、満足に暴れることさえままならない。
ありとあらゆる行動を制限され、逃走と抵抗を完全に封じられた哀れな男。そんな哀れな男を作り出した男達は、怒気を含んだ唸り声を耳で味わい、無駄以外の何物でもない男の身悶えを横目で堪能しながら、男を繋いだ柱の周りに椅子と酒を用意していた。それは、自分達を捕らえようとして逆に捕らわれた惨めな政府の男を嬲って愉しむ、海賊の宴のための準備だ。

男の表情と裸体が余すところなく見える位置に全員分の椅子が置かれ、一人に一本ずつ酒瓶が用意され、宴の準備はほぼ整った。残すは、男の裸体に手を加え、勝手に情けなく悶え苦しみ続ける状況を作るだけだ。
そして、その状況を作り出すために、海賊を束ねる男から指示を受けた二人の海賊が男に近付いていく。その手に、薄茶色の小瓶を持った上で男との距離を詰めていく。

「っう!? むぅーっ! んっ、んぐぅぅぅっ!!」

何をしようとしているのか、男には全く分からない。自分にとって良い物ではないということ以外、何も分からない。
男は、愉快極まりないといった海賊達の笑顔に恐怖を抱きながら、小瓶を手にして自分に迫る二人の海賊に向かって来るなの意思を唸りとしてぶつけた。もちろん、その唸りを聞いても二人の海賊はとまらない。幾ら鋭く唸っても、海賊達は笑みの残酷さを濃くするばかりで一切の慈悲を見せず、とうとう逃れられない男の元へとたどり着いた二人の海賊は頭の指示に従って、小瓶の中身の液体を自身の左手に取り、抗えない男の裸体へと何の躊躇いも無く塗り込み始めた。
商人の船から強奪した少量でも強烈な効き目をもたらす媚薬を、海賊達は捕らえた男の乳首に、男根に、裸体全体にまんべんなくたっぷりと塗り込んでいく。
好き勝手に裸体をまさぐられる嫌悪感に歪んでいた男の表情は、媚薬を塗られてから五分も経たない内に甘く蕩け出し、乳首と男根はあっという間に硬く淫らに膨張し、媚薬を塗られた箇所全てがじくじくとした疼きに苛まれ始める。

「うむ、むぐぅぅ……も、ほぉ、おふっ、ふむおぉ……っ!」

瞳を潤ませ、体積を増した乳首と男根を切なげに揺らしながら男は裸体を無意識にくねらせる。もう媚薬を塗る必要は無いだろう。男が発情しきったのを確認した海賊の頭は右手を挙げて媚薬を塗っている二人に合図を送る。
すると、二人は自身の椅子の場所へと移動し、椅子の下に蓋を閉めた媚薬の小瓶を置いた。淫猥に肉体を高められた男が出来上がり、全員に椅子と酒があてがわれた。宴の始まりだ。

海賊達はニヤニヤと笑いながら身をよじる男の姿を眺め、酒をあおりつつ仲間との会話を弾ませる。
火照らせるだけ火照らせて、快楽は注がない。高まる一方の発情と疼きに苦しめられる男は、自分を肴にして宴を行う海賊達に対して、切羽詰まった唸りを飛ばす。

「んー! む、ぐふぅ……うっ、うぅ! むふっ、ふむぅぅぅ……!!」

怒りを示したいのか。全身を襲う淫らな疼きを解消して欲しいのか。自分でも分からぬまま唸り、裸体をもがかせる男。そんな男を宴の娯楽として堪能する海賊達は自分達を一網打尽にしようと画策していた政府の犬が甘い苦しみに追い詰められ、徐々に屈服へと進んでいく一部始終を全員で観察していた。

「うぅ、うむぅぅ……ふー! うふぅぅ……んっ」

心と身体が海賊達に服従を誓うまで媚薬の発情に嬲られ続ける男の哀しい悲鳴は、誰も助けになど来ない夜の海上を進む海賊船の中に響き、海賊達の笑みをまた濃くさせていくのだった。






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