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救いを求める唸りは何も知らぬ歓声に掻き消される

2018.08.06.Mon.21:00
轟音が、楽しげな歓声と共に近付いてくる。それに合わせて二人の捜査員の男は白布の猿轡を施された口で息を吸い込み、麻袋の中に閉じ込められた裸体をよじらせながら、救いを求めて唸り声を発した。

「むぅぅぅーっ!! うぐっ、ふぐぅぅぅぅーっ!!」
「んむぅっ! むっ、むぅ! もぉぉぉぉーっ!!」

口内に詰め込まれた唾液塗れの布と、口内の布を吐き出せないようにと噛まされた布を噛み締めながら、二人の捜査員は鼻と口をぴっちりと覆う白布ごしに叫ぶ。
けれど、その必死の叫びに気付いてくれる者はいない。縄で縛り上げられた裸体を麻袋の中でもがかせる捜査員達に気付いてくれる者はいない。
何も知らずにジェットコースターを楽しみ歓声を上げている者達はその歓声で救いを求める唸りを掻き消し、金銀財宝に群がる海賊を再現した人形に注目するばかりで、奥に置かれた麻袋の一つが蠢いていることには全く気付かぬまま、助けを望む捜査員達が詰め込まれた麻袋からあっという間に離れて行ってしまう。

「うぅ……うぐぅぅぅ……」
「ふむ、むぅ、んむぅぅぅ……!」

また、気付いて貰えなかった。そんな絶望に襲われながらも、捜査員達は諦めずに身をよじらせ、縄拘束と麻袋から抜け出そうと試みる。
しかし、二人がどんなに身をよじっても状況は変わらない。背中で重ねさせられた手首を縛る縄と二の腕を胸部に括る縄は解けず、足を曲げたまま伸ばせないよう足首と太ももを括っている縄も解けない、仲間の顔に男根を強く押し付けた状態から離れたくても離れられないよう二人の裸体を繋いでいる縄も解けない。
せめて、麻袋から出られれば異常に気付いて貰える可能性が上がるのだが、裸体を繋がれた二人を詰め込んだ麻袋は二重となっており、その上内側の麻袋には外側から縄を雁字搦めに施されているために二人の捜査員は麻袋から抜け出すことはおろか、顔を仲間の男根から逸らすことも出来ず、なりふり構わず暴れることすらままならなくされてしまっている。

「むーっ……んふっ、んふぅぅ」
「うぅ、うふっ、むぐぅぅ……」

自身の男根に猿轡から漏れ出る仲間の苦しげな吐息を感じながら、顔の下半分を覆う猿轡ごしに仲間の男根の弾力と蒸れた淫臭を感じながら、二人の捜査員は麻袋内に広がる暗闇と汗の匂いの中でもがく。
縄で拘束され、二重の麻袋に閉じ込められ、声を出すことも出来ぬまま仲間の顔に男根を押し付け続けさせられる無様な捜査員達。
そんな捜査員達の存在を認識する者は誰一人としておらず、捜査員達は無情に近くを走り去っていくジェットコースターの音と歓声を麻袋の中で聞きながら、絶望と諦めの感情を胸で際限なく膨らませていた。






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