探偵入りの着ぐるみは箱の中でのたうち回る
2018.07.19.Thu.21:00
「んむぅぅぅっ! むっ、ぐぅぅ! ふぅっ、うぐぅぅ!」
喉奥までを貫く太い棒によって言葉を奪われた口からくぐもった唸り声を上げながら、男が檻の鉄格子に体当たりを繰り返して脱出を試みている。男が格子に身体をぶつける度に、ガチャンガチャンと大きな音が立つ。だが、頑丈な格子は全くビクともしない。まともな状態ですら素手ではどうにもならないというのに、頭からつま先までを包み込む茶色の犬の着ぐるみを着せられ、その着ぐるみの上から手首同士と足首同士を短い鎖で繋ぐ首輪と同じ材質の真っ赤な革の枷を装着されているのだから当然だろう。
背中に回された手首を拘束され、左右の足首を短く繋がれた着ぐるみ姿でどんなに体当たりをしても、それは体力の消耗を促すだけだ。しかし、だからといって諦めたら絶望の未来しか待ってはいない。故に、男は着ぐるみ内に汗と熱がこもり始めても、自分の惨めさを感じて激しい屈辱を感じても決して休まずに体当たりをし続けた。
そして、男の必死の行動はとうとう変化を生んだ。それは、男を捕らえ、着ぐるみに押し込めて檻へと放り込んだ男達がやってくるという、男が全く望んでいない変化だ。
「探偵さん、いい加減にしろよ? あんまり行儀が悪いと、お仕置きだぞ?」
「うぅぅ!」
自分を拉致し、着ぐるみを着せて拘束を施した上で檻に閉じ込めた男の言葉を聞いた探偵の男は、感じた苛立ちのままに一際強い体当たりを行い、反抗の意思を示した。
その体当たりを見た男達は顔を見合わせ、檻の扉を開けると床に転がっている探偵の元へと歩み寄り、数人がかりで探偵の身体を持ち上げた。
「そうかそうか、そんなにお仕置きされたいのか」
「んじゃ、お仕置きしてやるよ。馬鹿な探偵さんに相応しい、屈辱的なお仕置きをね」
「うぅ! むぅぅぅ!!」
不穏な空気を感じ取った探偵は、焦りを抱きながら持ち上げられた身体を暴れさせる。けれど、自由を大きく奪われ、着ぐるみによって視界を覆われた状態で暴れてもそれは無意味でしかない。
むしろ、男達の怒りを加速させる分、悪影響でしかない。
「おら! ここに入ってろ!!」
「むぐぅぅっ!!」
数人の男達の手で箱の中へと乱暴に放り込まれ、探偵は着ぐるみごしでも強く感じた衝撃に呻き声を上げてうずくまる。
そうして箱の中でうずくまる探偵に向かって、男達は残酷に言い放つ。
「その箱の中で、しっかり反省してろ!」
「探偵さんがちゃんと反省できるよう、機械のスイッチは最大に設定しておいてあげるからね」
「この箱は防音になってるからよ。好きなだけ騒いで、暴れて、苦しみ抜きな」
「うぅぅぅ!? むぅ、んむぐぅぅっ!!」
救いを求めて狂ったように叫ぶ探偵の声は、途中で消えた。男の一人が、箱の蓋を閉じてしまったからだ。
「それじゃあ、探偵さん。今から箱の中に媚薬を流し込んでやるよ」
「俺達がまた戻ってくる頃には、大人しくて従順な良い子になれていると良いね」
残酷極まりない男達の呟きも知らず、これから始まる望まぬ発情と発情によって着ぐるみ内に溜まる汗と熱に苦しめられる拷問のような責め苦も知らず、探偵は箱の中の暗闇の中で誰にも届かぬ哀願の叫びを上げながら、着ぐるみと枷に拘束された肉体をじたばたとのたうち回らせていた。
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喉奥までを貫く太い棒によって言葉を奪われた口からくぐもった唸り声を上げながら、男が檻の鉄格子に体当たりを繰り返して脱出を試みている。男が格子に身体をぶつける度に、ガチャンガチャンと大きな音が立つ。だが、頑丈な格子は全くビクともしない。まともな状態ですら素手ではどうにもならないというのに、頭からつま先までを包み込む茶色の犬の着ぐるみを着せられ、その着ぐるみの上から手首同士と足首同士を短い鎖で繋ぐ首輪と同じ材質の真っ赤な革の枷を装着されているのだから当然だろう。
背中に回された手首を拘束され、左右の足首を短く繋がれた着ぐるみ姿でどんなに体当たりをしても、それは体力の消耗を促すだけだ。しかし、だからといって諦めたら絶望の未来しか待ってはいない。故に、男は着ぐるみ内に汗と熱がこもり始めても、自分の惨めさを感じて激しい屈辱を感じても決して休まずに体当たりをし続けた。
そして、男の必死の行動はとうとう変化を生んだ。それは、男を捕らえ、着ぐるみに押し込めて檻へと放り込んだ男達がやってくるという、男が全く望んでいない変化だ。
「探偵さん、いい加減にしろよ? あんまり行儀が悪いと、お仕置きだぞ?」
「うぅぅ!」
自分を拉致し、着ぐるみを着せて拘束を施した上で檻に閉じ込めた男の言葉を聞いた探偵の男は、感じた苛立ちのままに一際強い体当たりを行い、反抗の意思を示した。
その体当たりを見た男達は顔を見合わせ、檻の扉を開けると床に転がっている探偵の元へと歩み寄り、数人がかりで探偵の身体を持ち上げた。
「そうかそうか、そんなにお仕置きされたいのか」
「んじゃ、お仕置きしてやるよ。馬鹿な探偵さんに相応しい、屈辱的なお仕置きをね」
「うぅ! むぅぅぅ!!」
不穏な空気を感じ取った探偵は、焦りを抱きながら持ち上げられた身体を暴れさせる。けれど、自由を大きく奪われ、着ぐるみによって視界を覆われた状態で暴れてもそれは無意味でしかない。
むしろ、男達の怒りを加速させる分、悪影響でしかない。
「おら! ここに入ってろ!!」
「むぐぅぅっ!!」
数人の男達の手で箱の中へと乱暴に放り込まれ、探偵は着ぐるみごしでも強く感じた衝撃に呻き声を上げてうずくまる。
そうして箱の中でうずくまる探偵に向かって、男達は残酷に言い放つ。
「その箱の中で、しっかり反省してろ!」
「探偵さんがちゃんと反省できるよう、機械のスイッチは最大に設定しておいてあげるからね」
「この箱は防音になってるからよ。好きなだけ騒いで、暴れて、苦しみ抜きな」
「うぅぅぅ!? むぅ、んむぐぅぅっ!!」
救いを求めて狂ったように叫ぶ探偵の声は、途中で消えた。男の一人が、箱の蓋を閉じてしまったからだ。
「それじゃあ、探偵さん。今から箱の中に媚薬を流し込んでやるよ」
「俺達がまた戻ってくる頃には、大人しくて従順な良い子になれていると良いね」
残酷極まりない男達の呟きも知らず、これから始まる望まぬ発情と発情によって着ぐるみ内に溜まる汗と熱に苦しめられる拷問のような責め苦も知らず、探偵は箱の中の暗闇の中で誰にも届かぬ哀願の叫びを上げながら、着ぐるみと枷に拘束された肉体をじたばたとのたうち回らせていた。
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