青年は素敵な姿へと変えられる
2018.06.19.Tue.21:00
「んぅーっ! ふぅっ……うぅ、うぐぅぅ! むぐぅぅぅっ……!!」
焦りの滲んだ唸りを地下室に響かせながら、青年がじたばたともがいている。
視界を遮る赤のガムテープの下で眉根を寄せ、口を塞ぐガムテープごしに意味を持たない声を発して青年はもがく。だが、青年が望む展開は生まれない。
裸体に剥かれた青年の自由を奪う縄は青年がどんなに力を込めても軋むばかりで全く緩まず、青年の地下室から逃げ出したいという思いは空回りするばかりだ。
「うー……ふぅ、ふうぅ……むぐっ、うぐぅぅぅっ……!!」
背中に回され、伸ばした状態で手首同士と肘同士をきつく括られた腕を必死に暴れさせても、腕に痛みが走るだけで縄は解けない。
折り畳んだ状態から伸ばしたくても伸ばせないよう足首と太ももを短く結合され、膝に結んだ縄と地下室の床に固定された金具を遊び無く繋がれた足を動かしても、青年は立ち上がる事はおろか足を閉じる事も出来ず、恥部を丸出しにする屈辱の正座から抜け出す事も叶わない。
両手両足を縄に縛られ、顔面に貼り付けられた赤のガムテープに視界と言葉を封じられた裸体の青年は、自力では何も思い通りの行動を取れないという絶望的な状況に置かれながらも、決して諦める事無く拘束を解こうと試み続けた。しかし、その試みは結局実る事は無く、無駄な足掻きで疲弊しきった汗塗れの青年は、地下室に戻ってきた憎い男に無様な拘束姿を再び嘲笑われてしまった。
「あれ? ヒーロー君まだいたんだ? 逃げたいなら逃げても良いよってちゃんと言っておいたのに逃げないなんて、よっぽどその格好が気に入ったんだねぇ?」
「むぐぅぅっ!? うーっ! うぶぅぅぅっ!!」
数時間ぶりに耳にした憎い男の声に、ヒーローと呼ばれた青年は顔を男の声の方に向けると怒りを込めて唸った。
もちろん、手足を縛られ目と口を塞がれた上にヒーロースーツを剥ぎ取られた裸体の青年が怒りを見せてもそれは男にとっては滑稽かつ、加虐心を煽る光景でしかない。
惨め極まりないこの青年ヒーローを、より情けない姿に変えたい。この状況でも弱気さを見せず、荒い鼻息を漏らしながら強気に反抗する愚かな青年ヒーローを、今以上に辱めてプライドを叩き壊したい。
湧き上がった欲望に男は表情を黒く歪め、残忍な笑みを浮かべながら右手をポケットに突っ込むと用意してきた小瓶を取り出し、蓋を開けたその小瓶を青年ヒーローの鼻先へと近付けた。青年が顔を逃がせないよう、左手で髪を強く掴みながら、だ。
「そんなに気に入ってくれたなら、もっともっと愉しい格好にしてあげる。さ、この薬をたっぷり嗅ぎなさい」
「うぅ! む……ぐっ、ぐふっ、うぐふぅぅ……!」
口を塞がれている青年ヒーローは息をとめて男が鼻先に突きつけている薬を吸入しないようにするが、いつまでも呼吸をとめる事など出来るはずも無く、髪を掴まれて瓶から離れなくされた青年は正体不明の甘い香りを放つ薬品を為す術無く吸入させられてしまう。
「ほら、身体が熱くなってきたでしょう? このまま嗅ぎ続ければ五分後には、誰が見ても笑って愉しんでくれる素敵な姿になれるよ。嬉しいね、ヒーロー君?」
「うぅ、うむぅぅ! ふーぅっ……うむぐぅぅぅっ……!!」
開いた足の間で体積を増していく青年ヒーローの男根を微笑んで見つめながら、男は強力な媚薬が入った小瓶を突然に訪れ始めた発情に怯える青年の鼻に更に近付けていた。
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焦りの滲んだ唸りを地下室に響かせながら、青年がじたばたともがいている。
視界を遮る赤のガムテープの下で眉根を寄せ、口を塞ぐガムテープごしに意味を持たない声を発して青年はもがく。だが、青年が望む展開は生まれない。
裸体に剥かれた青年の自由を奪う縄は青年がどんなに力を込めても軋むばかりで全く緩まず、青年の地下室から逃げ出したいという思いは空回りするばかりだ。
「うー……ふぅ、ふうぅ……むぐっ、うぐぅぅぅっ……!!」
背中に回され、伸ばした状態で手首同士と肘同士をきつく括られた腕を必死に暴れさせても、腕に痛みが走るだけで縄は解けない。
折り畳んだ状態から伸ばしたくても伸ばせないよう足首と太ももを短く結合され、膝に結んだ縄と地下室の床に固定された金具を遊び無く繋がれた足を動かしても、青年は立ち上がる事はおろか足を閉じる事も出来ず、恥部を丸出しにする屈辱の正座から抜け出す事も叶わない。
両手両足を縄に縛られ、顔面に貼り付けられた赤のガムテープに視界と言葉を封じられた裸体の青年は、自力では何も思い通りの行動を取れないという絶望的な状況に置かれながらも、決して諦める事無く拘束を解こうと試み続けた。しかし、その試みは結局実る事は無く、無駄な足掻きで疲弊しきった汗塗れの青年は、地下室に戻ってきた憎い男に無様な拘束姿を再び嘲笑われてしまった。
「あれ? ヒーロー君まだいたんだ? 逃げたいなら逃げても良いよってちゃんと言っておいたのに逃げないなんて、よっぽどその格好が気に入ったんだねぇ?」
「むぐぅぅっ!? うーっ! うぶぅぅぅっ!!」
数時間ぶりに耳にした憎い男の声に、ヒーローと呼ばれた青年は顔を男の声の方に向けると怒りを込めて唸った。
もちろん、手足を縛られ目と口を塞がれた上にヒーロースーツを剥ぎ取られた裸体の青年が怒りを見せてもそれは男にとっては滑稽かつ、加虐心を煽る光景でしかない。
惨め極まりないこの青年ヒーローを、より情けない姿に変えたい。この状況でも弱気さを見せず、荒い鼻息を漏らしながら強気に反抗する愚かな青年ヒーローを、今以上に辱めてプライドを叩き壊したい。
湧き上がった欲望に男は表情を黒く歪め、残忍な笑みを浮かべながら右手をポケットに突っ込むと用意してきた小瓶を取り出し、蓋を開けたその小瓶を青年ヒーローの鼻先へと近付けた。青年が顔を逃がせないよう、左手で髪を強く掴みながら、だ。
「そんなに気に入ってくれたなら、もっともっと愉しい格好にしてあげる。さ、この薬をたっぷり嗅ぎなさい」
「うぅ! む……ぐっ、ぐふっ、うぐふぅぅ……!」
口を塞がれている青年ヒーローは息をとめて男が鼻先に突きつけている薬を吸入しないようにするが、いつまでも呼吸をとめる事など出来るはずも無く、髪を掴まれて瓶から離れなくされた青年は正体不明の甘い香りを放つ薬品を為す術無く吸入させられてしまう。
「ほら、身体が熱くなってきたでしょう? このまま嗅ぎ続ければ五分後には、誰が見ても笑って愉しんでくれる素敵な姿になれるよ。嬉しいね、ヒーロー君?」
「うぅ、うむぅぅ! ふーぅっ……うむぐぅぅぅっ……!!」
開いた足の間で体積を増していく青年ヒーローの男根を微笑んで見つめながら、男は強力な媚薬が入った小瓶を突然に訪れ始めた発情に怯える青年の鼻に更に近付けていた。
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