冒険者は残酷な魔術で箱詰めにされる
2018.06.17.Sun.21:00
「う、あぁ……っ?」
気絶から目覚めた少年が、まぶたを開く。後頭部に走る鈍い痛みを意識するにつれて少年は冒険者として洞窟を探索している最中に突然現れた男達に襲われ失神させられた事を思いだし、霞む思考がはっきりするにつれて少年は、自分に訪れた異常な状況に気が付いた。
「え? な……っ?」
眼前に、文字通り目と鼻の先に、男根がある。それは誰かが突きつけている物ではなく、少年の呼吸に合わせて風を感じている少年自身の男根だ。
どんなに身体を折り曲げても届かない位置に、自分の性器がある。それを理解した少年は思わず男根から顔を離そうと身体を動かした。だが、少年の身体は動かなかった。代わりにガタガタとわずかに動いたのは、残酷な魔術が施された箱。少年の肉体の大部分を閉じ込め、上部から少年の顔と男根を出している、恥辱の拘束を与える箱だ。
「何? 何だよ、これ……っ!?」
確かに感覚はあるのに、手足は小さな箱に詰め込まれて見えず、動かす事も出来ない。
聞いた事も見た事も無い術によって箱に肉体を封じ込められた恐怖と、男根を丸出しにさせられている羞恥に襲われた少年は怯えに満ちた表情を浮かべて声を荒げ、箱からの脱出を求めて必死に暴れた。
その暴れる動きに合わせて先程よりも激しく箱がガタガタと音を立てるが、手足の自由は取り戻せない。
ビクともしない箱に絶望を抱きながらも少年はただ闇雲に暴れるだけじゃ駄目だと思い直し、無我夢中で暴れながら声を強く発し、救いを求めた。
「誰か…っ! 誰か、助けてくださいぃっ!! この箱から出して! 出してくださいぃぃっ!!」
少年はその叫びが自分をこの状況に追いやった者の耳に届くかも知れないという可能性すら忘れ、救いを与えてくれるなら誰でも良いと考えて喉が破れんばかりの大声を出した。
だが、少年の叫びは誰にも届かなかった。心から助けを望む少年の声は石造りの部屋の中に虚しく反響し、箱詰めにされた少年の元へと帰ってくるだけだ。
「い、嫌だぁぁっ! 誰か! 助けてぇぇ!! 出して、出してくれよぉぉぉっ!!」
暴れても、助けを呼んでも無意味。その事実に打ちひしがれた少年は半狂乱になって叫び、消耗もいとわずに箱に入れられた肉体をもがかせる。
もがく度に揺れる幼い男根に恐怖に歪んだ顔を緩く叩かれる哀れな箱詰めの少年。そんな少年を作り出した男達は、本来の目的からかけ離れた使い方をする者が後を絶たず、余りに危険であると判断されてあらゆる書物から情報を削除された生物を好きな状態で箱に詰める魔術を再生させた男達は、その魔術を用いて淫らな調度品へと変える標的を求めて、少年を捕らえた洞窟へとまた足を運んでいた。
「何でもするからぁっ! ここから出してぇっ!! こんな、箱の中にずっといるなんて嫌だぁぁーっ!!」
もうすぐ、自分と全く同じ姿にされた哀れな冒険者を連れた男達が戻ってくる事も知らず、少年は気が狂いそうな程の恐怖と恥辱の中に残った小さな希望に縋り付き、なりふり構わない哀願を行っていた。
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「え? な……っ?」
眼前に、文字通り目と鼻の先に、男根がある。それは誰かが突きつけている物ではなく、少年の呼吸に合わせて風を感じている少年自身の男根だ。
どんなに身体を折り曲げても届かない位置に、自分の性器がある。それを理解した少年は思わず男根から顔を離そうと身体を動かした。だが、少年の身体は動かなかった。代わりにガタガタとわずかに動いたのは、残酷な魔術が施された箱。少年の肉体の大部分を閉じ込め、上部から少年の顔と男根を出している、恥辱の拘束を与える箱だ。
「何? 何だよ、これ……っ!?」
確かに感覚はあるのに、手足は小さな箱に詰め込まれて見えず、動かす事も出来ない。
聞いた事も見た事も無い術によって箱に肉体を封じ込められた恐怖と、男根を丸出しにさせられている羞恥に襲われた少年は怯えに満ちた表情を浮かべて声を荒げ、箱からの脱出を求めて必死に暴れた。
その暴れる動きに合わせて先程よりも激しく箱がガタガタと音を立てるが、手足の自由は取り戻せない。
ビクともしない箱に絶望を抱きながらも少年はただ闇雲に暴れるだけじゃ駄目だと思い直し、無我夢中で暴れながら声を強く発し、救いを求めた。
「誰か…っ! 誰か、助けてくださいぃっ!! この箱から出して! 出してくださいぃぃっ!!」
少年はその叫びが自分をこの状況に追いやった者の耳に届くかも知れないという可能性すら忘れ、救いを与えてくれるなら誰でも良いと考えて喉が破れんばかりの大声を出した。
だが、少年の叫びは誰にも届かなかった。心から助けを望む少年の声は石造りの部屋の中に虚しく反響し、箱詰めにされた少年の元へと帰ってくるだけだ。
「い、嫌だぁぁっ! 誰か! 助けてぇぇ!! 出して、出してくれよぉぉぉっ!!」
暴れても、助けを呼んでも無意味。その事実に打ちひしがれた少年は半狂乱になって叫び、消耗もいとわずに箱に入れられた肉体をもがかせる。
もがく度に揺れる幼い男根に恐怖に歪んだ顔を緩く叩かれる哀れな箱詰めの少年。そんな少年を作り出した男達は、本来の目的からかけ離れた使い方をする者が後を絶たず、余りに危険であると判断されてあらゆる書物から情報を削除された生物を好きな状態で箱に詰める魔術を再生させた男達は、その魔術を用いて淫らな調度品へと変える標的を求めて、少年を捕らえた洞窟へとまた足を運んでいた。
「何でもするからぁっ! ここから出してぇっ!! こんな、箱の中にずっといるなんて嫌だぁぁーっ!!」
もうすぐ、自分と全く同じ姿にされた哀れな冒険者を連れた男達が戻ってくる事も知らず、少年は気が狂いそうな程の恐怖と恥辱の中に残った小さな希望に縋り付き、なりふり構わない哀願を行っていた。
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