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悲鳴は駆動音と共に響き渡る

2018.04.28.Sat.21:00
二の腕を胸部に緩み無く括り付ける縄と、背中で重ねさせられた手首をきつく縛り上げる縄を短い縄で結合する上半身に施された縄拘束は男の手の自由を完全に封じている。
視界を塞ぐ白布と言葉を取り上げる穴の空いた赤色のギャグボールを毟り取りたくても、毟り取れない。左右の足を窮屈に折り畳ませている足首と太ももを括る縄と、足を閉じる事を禁じる為に与えられた左右の膝とベッドの上下の柵を遊び無く繋ぐ縄を解きたくても、男の手は足の縄に触れる事すら叶わない。開脚状態を縄に強要され、情けなく丸出しにさせられている恥部を責め立てる淫らな玩具達から逃れたいと思っても、手足を厳重に拘束された男ではどうやっても玩具から逃げられない。
無防備にさらけ出された尻穴を奥深くまで貫き、そのまま抜け落ちないよう縄でしっかりと固定された極太のアナルバイブと男根の亀頭近くにテープで貼り付けられた二個のローター。目と口を塞がれ、手足の動きを制限され、ベッドの上で無様に足を大きく開かされた男は、休み無く駆動して男根と尻穴を甘い快楽で嬲るローターとアナルバイブの責めによがり狂わされる苦悶から抜け出したくても抜け出せず、もう何時間も終わりはおろか途切れさえ無い絶頂地獄へと追いやられていた。

「んー…! も、ほおぉぉ……!! お、うぶっ…ふぅ、ふぐぅぅ……!!」

自分を縄で拘束し、淫らな地獄の中に置き去りにした男に対する怒りは、疲弊しきった声で喘ぎ鳴いている男の中には欠片も残ってはいない。汗と体液に塗れた男の裸体は絶えずガクガクと痙攣を繰り返しており、その痙攣の度にバイブで掻き回されている尻穴からは泡だった腸液が零れ、放出する精液を失った男根はローターのコードを振り回しながら透明な先走りを撒き散らして男の裸体を更に汚し、ベッドのシーツに淫猥な染みを作っていく。

「むぅぅぅぅっ!! んも、ぐふぅぅっ! ふっ、ふぅ! むぐぅぅぅぅぅっ!!」

射精を伴わない何十度目の絶頂へと達しながら、男は甘い苦しみの終わりを望んでなりふり構わずに哀願の絶叫を発した。
だが、男一人しかいない部屋で救いを求めても、当然それに応えてくれる者はいない。喉が破れんばかりに叫んでも、防音が施された地下室内に反響するだけで叫びは外部に一切漏れず、縄拘束と淫具責めを残して去って行った上の階にいるはずの男にすら哀願は届かない。
男に出来る事は、鬼畜な男が地下室に戻ってくる時まで淫具の責めに翻弄され、断続的に訪れる絶頂に悶え狂う事だけ。思考が絶頂に合わせて白く塗り潰される感覚に恐怖を抱きながらも、その恐怖を味わわせている張本人である憎いはずの男が地下室に戻ってくるのを切望する事だけだ。

「んー! んもっ、んもぉぉ!! うぐぅぅ! ふぶぐぅぅぅっ!!」

拷問のような苛烈な快楽に弄ばれ、失神すら許されずにイき続ける哀れな男の悲鳴は、助けの来ない地下室に淫具の駆動音と共に響き渡り、絶望のハーモニーを奏でていた。






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