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少年怪盗は怒りを収めるために淫薬を塗り込まれる

2018.02.14.Wed.21:00
早く逃げ出さなければ。
焦りを抱きながら、少年はじたばたと裸体をよじらせ、与えられた拘束を振り解こうとする。
しかし、少年がどんなにもがいても、拘束具は外れる気配すら見せない。手首と地下室の天井を遊び無く繋ぐ革の手枷の鎖も、左右の足首を鎖で短く繋ぐ枷も、少年の必死さを嘲笑うかのように冷たい金属音を立てるのみでびくともせず、少年の視界と言葉を塞ぐ革の目隠しと棒状の口枷も、顔を振り乱したくらいでは全く外れない。

「んー! むぐっ……ふぅ、ふぐぅぅ!」

つま先立ちの裸体をなりふり構わずにくねらせて拘束に力を込めても、拘束から逃れられない事に対する絶望と焦燥が募るだけで、状況は一向に変えられない。
それでも少年は諦めず、いつか何かが好転すると自分を励ますために根拠無く信じてもがき続けていた。
だが、自力では拘束を一つも外せない以上、好転などする訳が無い。数時間に渡ってもがき、暴れ続けた少年の努力は完全に無意味で、少年が恐れていたその時が、残酷にも訪れてしまった。

「んっ!? むぐぅぅぅ!!」

少年を捕らえ、拘束を施して地下室に放置していった男達が地下室に戻ってくる、その時が、だ。

「おーおー、随分と怯えてるねぇ。怪盗君」
「とても、ウチのボスを本気で怒らせた相手とは思えねーな」
「うぐ…ふぐぅっ…!」

愉しげな口調で言いながら、男達は身動きを封じられた少年怪盗を取り囲む。抵抗を完全に取り上げられた少年怪盗は、自分の正体を暴いて拉致し、地下室に拘束した男達の前で無様に裸体を強ばらせる事しか出来ない。

「ま、今更怯えても遅いけどな」
「だな。怪盗君が堕ちるまでボスの怒りも収まらないだろうし…可哀想だけど、怪盗君には堕ちてもらうしかねーな」

仕方が無い、といった言葉を笑顔で放ちつつ、男達は一人一人が持ってきた瓶の中身を自身の手に出し、何の躊躇いも無く出したばかりの瓶の中身を、無防備な少年の裸体に擦り込み始めた。

「んーっ!? むぐ! ふぶぅぅぅ!!」
「っと! 暴れんなよ、怪盗君!」
「この部屋の様子は別室でボスも見てるからよ…あんまりお行儀が悪いと、死ぬまでその格好のまま放置しろって指示が出るかも知れねーぜ?」
「っう…っ!?」

命を握られている事実を改めて思い知らされた少年怪盗は、ささやかな足掻きさえ行えなくされてしまった。
どうする事も出来ず、ただただ打ちひしがれる少年怪盗。そんな少年怪盗に、男達は言った。

「ま、大人しくしてれば、毎日気持ち良ーくなれるからよ。受け入れちまいな」
「俺達も、毎日毎日怪盗君に気持ち良くなれる薬を塗り込んで、堕ちるお手伝いをしてやるからよ。早く心も身体も淫乱になって、ボスの怒りを収めちまいな」
「むぐ…むうぅぅんっ……」

淫らな変化を無理矢理に生み出す薬品を男達の手で全身に塗り込まれる少年怪盗は、甘く火照りだした肉体の熱を感じながら、誰にも届かない助けてを心の中で叫んでいた。






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