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最初の一日は甘く残酷な苦悶で満たされる

2018.01.01.Mon.21:00
背中でひねり上げられた手首を縛る縄。二の腕を胸部に緩み無く括り付ける縄。二の腕の縄と手首の縄を短く繋ぐ縄。足首と太ももを結合する縄。膝と、二の腕の縄を結んで裸体を窮屈に折り畳んだ状態を強制する縄。そして、手を使う事を禁じられ、足だけで無く身体を伸ばす事も不可能にされた裸体を地下室の中央に置いた一人がけのソファーに縛り付け、ソファーから降りる事はもちろん、無防備にさらけ出された恥部を隠す事も、視界と言葉を塞ぐ白布の目隠しと赤色のギャグボールを毟り取る事も出来なくさせている縄。
厳重に施された赤縄と、追い打ちのように与えられた頭部の拘束。これらにありとあらゆる自由を取り上げられた男は逃げ出したくても逃げ出せず、一人きりの地下室で屈辱を煽られながら、一晩中ほったらかしにされるしか無かった。

「うー…っ! ふぐ……うぐうぅ…っ!」

飲み込めない唾液をギャグボールの穴から自身の胸元にぼたぼたと垂れ流しながら、全身に巻き付けられた縄の食い込みを強く感じながら、男は諦め悪く縄を解こうともがいている。
だが、やはり縄は解けない。睡眠も取らずに一晩中暴れ続けても、男を縛る縄は全く緩まず、絶望の音が地下室に響いてしまった。
それは、男を縛り上げて放置していった男が地下室の扉を開ける音だ。
朝に戻ってくると告げて去った男は宣言通りに朝に地下室へと戻り、丁寧に扉の鍵を掛け直すと、靴音をカツカツと鳴らしつつ無様な格好を晒している男に尋ねた。

「明けましておめでとう、刑事さん。情けない格好で、尻穴をヒクつかせながら新年を迎えた感想は?」
「ん…ぐ! ふぅ……ふぶうぅぅ…!」

刑事と呼ばれた男は、自分を辱める男の余裕たっぷりの問いかけに苛立ちを覚え、塞がれた口で怒りの感情を込めた唸りを上げる。
しかし、惨めな姿で怒りをぶつけても、それは辱める男の加虐心を掻き立てる効果しか持たない。鍛え上げられた逞しい肉体を持つ刑事の男が縄に拘束され、恥部を丸出しにした格好のまま、意味の無い唸りを悔しげに発している。その状況に黒い欲望を刺激された男は残酷な笑みを浮かべて刑事を繋いだソファーの前にしゃがみ込み、右手を刑事の恥部へと動かしながら愉快そうに言った。

「ちゃんと答えてよ、刑事さん。お尻の穴に媚薬をたっぷり仕込まれて、自分で慰める事も出来ないまま年を越した気分はどうだったの?」
「っ!? ぐふ! うぐふぅぅぅっ!!」

先程よりも冷酷に踏み込んだ問いを浴びせかけられながら淫薬の効能で疼きに疼かされていた尻穴の入り口を男の指の腹でくにくにとこねられた刑事は、目隠しの下で目を剥きながらビクビクと仰け反り、甘く歪んだ悲鳴を上げる。
その欲望を加速させる悲鳴と、丹念に加えた調教によって快楽に弱くなった肉体が身悶える様子に気を良くした男は一層黒い笑みを濃くし、尻穴を責める指の動きを速めていく。

「ほらほら、早く答えないとずっとこのままだよ? それとも、刑事さんは入口だけを苛められて、イく事も射精も出来ないままよがり狂わされるのが実は好きなのかな?」
「っ、ぐ! むぐぅぅぅっ!! おふっ、ぶふっ! むぶぅぅぅぅーっ!!」

反抗心に満ちた語気の強い言葉も、男が悦ぶであろう恥辱に塗れた返事も、言葉を封じられていては放てず。刑事の男は新年最初の一日を、イく事も哀願する事も許されぬまま、意識を手放すまで喘ぎ鳴かされるのだった。

「今年こそ、刑事さんを立派な僕専用の肉奴隷に作り変えてあげるからね…」
「もっ、ごぉぉっ!! ふーぅっ! うぶふぅぅぅっ!!」

一方的な決意の言葉は、もどかしさのみが募る快楽の波にもみくちゃにされる哀れな刑事の耳にはもはや、届いてはいなかった。






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