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青年は柱に括られ汗に塗れる

2017.11.20.Mon.21:00
屋敷の中に作られたサウナルームには、熱をまとった蒸気が漂っている。
何処にいても暑く、何処にいても汗が吹き出る空間。そんな場所に、一人の青年がいた。
それは、屋敷の主から情報を盗み出す目的で使用人として潜り込み、正体を暴かれて捕らわれたスパイの青年。サウナルームの柱を背にした裸体を厳重に縄で縛り上げられ、暑さから逃げ出せないよう拘束された哀れな青年スパイだ。

「んっ…むぅっ……ふー…うぐうぅ……っ!」

濡れた髪と裸体から汗を飛ばし、唾液と汗に濡れた白布の猿轡を強く噛み締めながら、青年スパイはどうにかして縄を解こうともがいている。
しかし、緩み無く施された縄はほどけない。青年の左右の足はきっちり揃えたまま柱から離れられず、柱の後ろで縛られた手首も自由を取り戻せず、当然柱にきつく括り付けられた上半身は折り曲げる事すら出来ない。
苦悶から逃れようとすればする程、青年スパイは逃れられない事を嫌でも実感し、無駄な足掻きで生まれた熱は青年を更なる苦悶に追いやる。
逃げ場の無い暑さに嬲られ憔悴させられた青年スパイは肉体も精神も限界だ。汗に塗れた裸体はもはや、無駄な足掻きさえ満足に行えない。熱に追い詰められた青年スパイの心は、自分を捕らえて弄んでいる屋敷の主の男が戻って来ても反抗的な態度を欠片も見せられず、猿轡を毟り取られた口にペットボトルが押し付けられるやいなや、自分がどれだけ惨めな行動を取っているのかも理解出来ぬまま一心不乱にペットボトル内の液体を勢いよく飲み干していく。

「おやおや、良い飲みっぷりだねぇ。よっぽど喉が渇いていたのかな?」
「んぐっ…むくっ、んっんっ!」

とぼけた男の問い掛けに苛立つ事も忘れ、青年スパイは液体を全て飲み、ペットボトルを空にした。
男は中身が無くなったペットボトルを自身の顔の位置まで持ち上げるとわざとらしく数回振り、サウナルームの床にペットボトルを投げ捨てた。

「ふふ…美味しかったね。それじゃ、もう一度付けようね」
「んっ…ぐぅ! ふぐうぅ…!」

再び噛まされる猿轡に青年スパイは弱々しく顔を振って抵抗するが、それは男を楽しませるだけに終わり、青年の口はまた塞がれてしまった。

「じゃあ、また後でね。良い子にして大人しく待ってるんだよ?」

青年スパイから言葉を再度奪った男はにっこりと微笑み、手を振ってサウナルームを去っていく。先程飲ませた液体に混ぜておいた強力な媚薬による発情と暑さに責め立てられながら大人しくしていられる訳が無いと知りながら、無慈悲にも青年スパイを放置していく。

「んー…! むー、ふぐうぅーっ……!」

今まで以上の地獄に苛まれて無様にくぐもった鳴き声を上げ、一時間程して戻ってきた男に情けなく勃起した男根を突き出して快楽をねだる自分を知らない青年スパイは、汗をぽたぽた垂らしつつ、去っていく男の背中に悔しげな唸りをぶつけていた。






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